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トラストテック Research Memo(7):3つの事業領域で順調に業績が拡大し、過去最高を更新

注目トピックス 日本株
■業績動向

1. 2017年6月期決算の概要
トラスト・テック<2154>の2017年6月期決算は、売上高43,035百万円(前期比42.8%増)、営業利益3,220百万円(同26.3%増)、経常利益3,185百万円(同26.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,923百万円(同26.3%増)と前期比に大幅な増収増益で着地した。

期初予想との対比でも、売上高、各利益項目ともに期初予想を上回る極めて順調な決算となった。

国内においては、同社の主要顧客である輸送用機器、電気機器の業界がいずれも生産活動が高水準で企業業績面でも好調に推移した。それを反映して、正社員の有効求人倍率が厚労省が調査を開始して以来最高となるなど、人材需要も高水準で推移し、同社が所属する人材サービス業界にとっても追い風が吹いた1年であった。

そうしたなか、同社は積極的かつ継続的に人材の採用と配属に努めた。また、2016年8月に英国の人材派遣会社MTrecを、2017年3月にIT・ソフト領域で事業を展開するフュージョンアイを、それぞれ子会社化し、中期成長戦略に基づく事業基盤の拡大策を進めた。これらが奏功して上記の業績へとつながった。

事業セグメント別の詳細は後に詳述するが、国内の技術系領域、製造系領域の両セグメント、及びMTrec買収で急拡大した海外領域セグメントが、それぞれ、前期比増収増益を達成することができた。

売上高では、主軸の技術系領域が、幅広い業種への社員配置が伸長し全体をけん引したほか、MTrecの業績寄与により海外領域が急拡大した。

利益面では、製造系領域のマージンが大きく改善し、EBITDAでも前期比46.2%増となった。海外領域ではMTrecの業績が想定どおりに推移し、EBITDAは2016年6月期の損失から2017年6月期は304百万円の利益に転換した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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