RIZAPーG Research Memo(4):8期連続増収。上期予想に対しては66.6%の進捗率
[17/09/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績の動向
1. 2018年3月期第1四半期決算の概要
RIZAPグループ<2928>の2018年3月期第1四半期は、売上収益28,652百万円(前年同期比44.5%増)、営業利益2,701百万円(同27.5%減)、税引前利益2,552百万円(同29.4%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益2,167百万円(同18.7%減)で着地した。
詳細は後述するが、前年同期比で減益となったのは、約30億円の先行投資を行ったことによるもので、懸念する必要はまったくないと弊社では考えている。むしろ注目すべきは第2四半期予想に対する進捗率であり、売上高が41.5%、営業利益が66.6%と極めて順調な進捗状況にあると言える。
セグメント別動向は以下のとおり。
美容・健康関連事業は売上収益14,394百万円(前年同期比89.0%増)、営業利益764百万円(同46.0%減)となった。主力のRIZAPボディメイク事業は今第1四半期は積極的な広告宣伝を行ったこともあり、新規会員が大幅に増加し、2017年6月末累計会員数が約87,000人に達した(7月末時点では89,000人)。弊社が最も重要なKPIと考える再契約率は順調に上昇基調をたどっており、2年前の2016年3月期上期に比べて約2倍となっている。また、新予約管理システムを稼働させた結果、1ブース当たりの稼働率及び売上高が顕著に上昇し、収益拡大のけん引役を依然として担い続けている。マルコは第1四半期としては9期ぶりに黒字化を達成した。ボディメイク以外のRIZAP関連事業ではRIZAP GOLFの店舗数が7月末で12店にまで拡大したほか、RIZAP ENGLISH、RIZAP COOK、RIAZP KIDSのいずれもが順調に会員数及び売上を増やしている。
アパレル関連事業は売上収益5,355百万円(前年同期比113.1%増)、営業利益2,329百万円(同17.0倍)となった。売上高は夢展望や馬里邑、エンジェリーベ等の旧来のグループ企業が順調に業績を伸ばしたこと加え、ジーンズメイトが2017年2月にグループ入りしたこともあり、前期比倍増以上の伸びを示した。営業利益は、夢展望が前年同期比で800百万円超の営業利益改善((株)トレセンテ子会社化に伴う負ののれんを含む)を示したほか、堀田丸正の子会社化に伴う負ののれんが計上されたことで大幅増益となった。
住関連ライフスタイル事業は売上収益6,760百万円(前年同期比4.9%減)、営業利益168百万円(同80.1%減)となった。イデアインターナショナルはホットプレート等のキッチン家電やトラベル用品が引き続き順調に販売を伸ばして収益が大きく伸長した。パスポートは2016年5月のグループ入り以来、コスト構造改革などを進めた結果、今第1四半期は黒字に転換した。セグメント業績の減収減益はタツミプラニングの太陽光発電事業に関する大型案件受注の期ずれの影響によるものだ。
エンターテイメント事業は売上収益2,940百万円(前年同期比6.9%増)、営業損失53百万円(前期は1,606百万円の利益)となった。SDエンターテイメントはフィットネス事業への成長投資の加速やGAME事業への勝ち残りのための戦略実行などに努めた。2016年4月にグループ入りした出版の日本文芸社はRIZAP関連書籍の出版を重ねてシナジー拡大に取り組んだ。前年同期の利益は日本文芸社子会社化に伴う負ののれんで大きく膨らんだが、今第1四半期は通常の状態に戻ったため、見かけ上は大幅減益となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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1. 2018年3月期第1四半期決算の概要
RIZAPグループ<2928>の2018年3月期第1四半期は、売上収益28,652百万円(前年同期比44.5%増)、営業利益2,701百万円(同27.5%減)、税引前利益2,552百万円(同29.4%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益2,167百万円(同18.7%減)で着地した。
詳細は後述するが、前年同期比で減益となったのは、約30億円の先行投資を行ったことによるもので、懸念する必要はまったくないと弊社では考えている。むしろ注目すべきは第2四半期予想に対する進捗率であり、売上高が41.5%、営業利益が66.6%と極めて順調な進捗状況にあると言える。
セグメント別動向は以下のとおり。
美容・健康関連事業は売上収益14,394百万円(前年同期比89.0%増)、営業利益764百万円(同46.0%減)となった。主力のRIZAPボディメイク事業は今第1四半期は積極的な広告宣伝を行ったこともあり、新規会員が大幅に増加し、2017年6月末累計会員数が約87,000人に達した(7月末時点では89,000人)。弊社が最も重要なKPIと考える再契約率は順調に上昇基調をたどっており、2年前の2016年3月期上期に比べて約2倍となっている。また、新予約管理システムを稼働させた結果、1ブース当たりの稼働率及び売上高が顕著に上昇し、収益拡大のけん引役を依然として担い続けている。マルコは第1四半期としては9期ぶりに黒字化を達成した。ボディメイク以外のRIZAP関連事業ではRIZAP GOLFの店舗数が7月末で12店にまで拡大したほか、RIZAP ENGLISH、RIZAP COOK、RIAZP KIDSのいずれもが順調に会員数及び売上を増やしている。
アパレル関連事業は売上収益5,355百万円(前年同期比113.1%増)、営業利益2,329百万円(同17.0倍)となった。売上高は夢展望や馬里邑、エンジェリーベ等の旧来のグループ企業が順調に業績を伸ばしたこと加え、ジーンズメイトが2017年2月にグループ入りしたこともあり、前期比倍増以上の伸びを示した。営業利益は、夢展望が前年同期比で800百万円超の営業利益改善((株)トレセンテ子会社化に伴う負ののれんを含む)を示したほか、堀田丸正の子会社化に伴う負ののれんが計上されたことで大幅増益となった。
住関連ライフスタイル事業は売上収益6,760百万円(前年同期比4.9%減)、営業利益168百万円(同80.1%減)となった。イデアインターナショナルはホットプレート等のキッチン家電やトラベル用品が引き続き順調に販売を伸ばして収益が大きく伸長した。パスポートは2016年5月のグループ入り以来、コスト構造改革などを進めた結果、今第1四半期は黒字に転換した。セグメント業績の減収減益はタツミプラニングの太陽光発電事業に関する大型案件受注の期ずれの影響によるものだ。
エンターテイメント事業は売上収益2,940百万円(前年同期比6.9%増)、営業損失53百万円(前期は1,606百万円の利益)となった。SDエンターテイメントはフィットネス事業への成長投資の加速やGAME事業への勝ち残りのための戦略実行などに努めた。2016年4月にグループ入りした出版の日本文芸社はRIZAP関連書籍の出版を重ねてシナジー拡大に取り組んだ。前年同期の利益は日本文芸社子会社化に伴う負ののれんで大きく膨らんだが、今第1四半期は通常の状態に戻ったため、見かけ上は大幅減益となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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