アイル Research Memo(5):強みは独立系、中小企業特化、特化業種深耕、「商品生態系」戦略など
[17/10/24]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■事業概要
4. 業界特化型パッケージや「商品生態系」戦略などに強み
アイル<3854>の優位性・強み・特徴としては、(1)独立系企業、(2)中小企業市場への特化、(3)業種特化型パッケージソフトウェアによる特化業種市場の深耕、(4)自社製品・サービス比率の高さ、(5)トータルソリューションを実現する「商品生態系」戦略、(6)高水準のコールセンター応答率などが挙げられる。
(1) 独立系企業
ソフトウェア企業の大まかな分類としてメーカー系・ユーザー系・独立系、元請け・中間下請け・最終下請けなどに分けられるが、同社は創業以来独立資本による企業経営を行っているため、特定のメーカーやプラットフォームに限定されることなく、様々な分野のビジネスパートナーと連携することで、顧客にとって最適なソリューションサービスを提供できる優位性がある。
(2) 中小企業市場への特化
会社創業以来、中小企業市場に特化して独自サービスを提供してきた結果、顧客企業数に占める割合は年商50億円未満の中小企業が約9割である。それらの取り組みが評価されて、2011年には経済産業省「中小企業IT経営力大賞2011」において、特別賞(商務情報政策局長賞)を受賞している。
(3) 業種特化型パッケージソフトウェアによる特化業種市場の深耕
中小企業の多いアパレル・ファッション業界、鉄鋼・非鉄業界、ねじ(金属・部品)業界、食品業界、医療業界を主力5業種と位置付けて、販売・購買・在庫管理パッケージソフトウェア「アラジンオフィス・シリーズ」による市場深耕を推進している。
その他の日用品雑貨卸、電子部品卸・製造、機械工具卸、自動車部品卸、通販業など、様々な業種にも柔軟に対応している。
(4) 自社製品・サービス比率の高さ
価格変動に左右されやすいハードウェア等の他社製品の売上高に依存しない収益構造の構築を経営方針の重要事項として、自社製品・サービスを中心とする拡販を推進している。その結果、売上高及び売上総利益に占める自社製品・サービス(ソフトウェア・運用・保守・会費等)の比率は約8割と高水準である。
(5) トータルソリューションを実現する「商品生態系」戦略
複数の商品群からなる「商品生態系」を独自で構築しており、ネットショップ構築・運営支援サービスの「インターネット領域」と、店頭での売上管理やバックヤードの在庫管理といった「リアル店舗・本部領域」、さらにネットとリアルの在庫やポイントを一元管理する「ネットとリアルの融合領域」を、すべてカバーした統合パッケージを開発・提供している。そして様々な商品を組み合わせることで、複合的な提案を可能にし、顧客へのトータルソリューションを実現している。
(6) 高水準のコールセンター応答率
同社はシステム操作方法等の問い合わせ窓口としてコールセンターを設け、迅速な対応による解決に取り組んでいる。顧客管理システムを活用し、顧客情報の社内共有を徹底して行うことで、コールセンター応答率(2016年7月期末時点)は業界最高水準の99.88%(放棄率は0.12%、一般的に放棄率5〜10%を目標とする企業が多い)である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
<NB>
4. 業界特化型パッケージや「商品生態系」戦略などに強み
アイル<3854>の優位性・強み・特徴としては、(1)独立系企業、(2)中小企業市場への特化、(3)業種特化型パッケージソフトウェアによる特化業種市場の深耕、(4)自社製品・サービス比率の高さ、(5)トータルソリューションを実現する「商品生態系」戦略、(6)高水準のコールセンター応答率などが挙げられる。
(1) 独立系企業
ソフトウェア企業の大まかな分類としてメーカー系・ユーザー系・独立系、元請け・中間下請け・最終下請けなどに分けられるが、同社は創業以来独立資本による企業経営を行っているため、特定のメーカーやプラットフォームに限定されることなく、様々な分野のビジネスパートナーと連携することで、顧客にとって最適なソリューションサービスを提供できる優位性がある。
(2) 中小企業市場への特化
会社創業以来、中小企業市場に特化して独自サービスを提供してきた結果、顧客企業数に占める割合は年商50億円未満の中小企業が約9割である。それらの取り組みが評価されて、2011年には経済産業省「中小企業IT経営力大賞2011」において、特別賞(商務情報政策局長賞)を受賞している。
(3) 業種特化型パッケージソフトウェアによる特化業種市場の深耕
中小企業の多いアパレル・ファッション業界、鉄鋼・非鉄業界、ねじ(金属・部品)業界、食品業界、医療業界を主力5業種と位置付けて、販売・購買・在庫管理パッケージソフトウェア「アラジンオフィス・シリーズ」による市場深耕を推進している。
その他の日用品雑貨卸、電子部品卸・製造、機械工具卸、自動車部品卸、通販業など、様々な業種にも柔軟に対応している。
(4) 自社製品・サービス比率の高さ
価格変動に左右されやすいハードウェア等の他社製品の売上高に依存しない収益構造の構築を経営方針の重要事項として、自社製品・サービスを中心とする拡販を推進している。その結果、売上高及び売上総利益に占める自社製品・サービス(ソフトウェア・運用・保守・会費等)の比率は約8割と高水準である。
(5) トータルソリューションを実現する「商品生態系」戦略
複数の商品群からなる「商品生態系」を独自で構築しており、ネットショップ構築・運営支援サービスの「インターネット領域」と、店頭での売上管理やバックヤードの在庫管理といった「リアル店舗・本部領域」、さらにネットとリアルの在庫やポイントを一元管理する「ネットとリアルの融合領域」を、すべてカバーした統合パッケージを開発・提供している。そして様々な商品を組み合わせることで、複合的な提案を可能にし、顧客へのトータルソリューションを実現している。
(6) 高水準のコールセンター応答率
同社はシステム操作方法等の問い合わせ窓口としてコールセンターを設け、迅速な対応による解決に取り組んでいる。顧客管理システムを活用し、顧客情報の社内共有を徹底して行うことで、コールセンター応答率(2016年7月期末時点)は業界最高水準の99.88%(放棄率は0.12%、一般的に放棄率5〜10%を目標とする企業が多い)である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
<NB>