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広がる 2 つの「値上げ」、いずれも業績にポジティブ、SMBC日興証券(花田浩菜)

注目トピックス 日本株
こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

鳥貴族<3193>が28年ぶりに値上げを実施すると話題になっていましたね。11/24付の「Daily Outlook」では、様々な業界で広がる「値上げ」の動きについて考察しているのでご紹介します。

まず同レポートでは、価格に関する企業の取引環境について、『日銀短観では、企業の取引環境を2つの価格判断DIで示している。「販売価格判断」は、主要製商品の販売価格、または主要サービスの提供価格についての判断、「仕入価格判断」は、主要原材料購入価格(外注加工費を含む)または主要商品の仕入価格についての判断を示し、「水準」ではなく上昇・下落の「方向性」を見る。大企業の「販売価格判断」に注目すると、リーマンショック後、09年6月調査時に-25で底打ち後、概ね上昇トレンドにある。製品・商品・サービスの価格は一方的な下落基調ではなく、緩やかな上昇基調にあると推測される』と見ています。

続けて、直近の7-9月期決算に着目し『値上げが好業績の要因の一つとして挙げられるケースが散見された。良好な内外景気による旺盛な需要を背景とした、“攻め”の値上げとも言えるだろう。特に、信越化学工業<4063>のように、半導体シリコンウェーハで高い市場シェアを有していることや、日本電気硝子<5214>のように、自動車の軽量化という環境規制などの制度的な需要を背景としていることも値上げを進めやすい要因として挙げられる』と分析しています。

こうした需要増による「値上げ」が行われる一方で、費用増によってやむなく行われる「値上げ」もあったようです。レポートでは人件費などの費用増による値上げについて、『“守り”の値上げとも言えるが、デフレ脱却が進む中、極端な低価格の是正は受け入れられやすくなってきているようだ。また、値上げではないものの、すかいらーく<3197>やロイヤルホールディングス<8179>の直近決算では既存店客単価が上昇している。値上げや単価上昇はトップライン(売上高)の増加に繋がるポジティブ材料と考えられる』との見解を述べています。

最後にレポートでは、出遅れの個別銘柄にも見直し買いが期待されるとして、『値上げに関連する主な銘柄』を紹介しています。具体的には昭電工<4004>や信越化<4063>、エフピコ<7947>など全10銘柄が挙げられていますので、詳しくは11/24付の「Daily Outlook」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜




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