アドクリ Research Memo(6):財務状況は健全な水準を維持
[19/12/18]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
3. 財務状況と経営指標
2019年9月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比375百万円増加の8,168百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金が1,013百万円減少した一方で、未収入金が1,266百万円、売掛金が515百万円増加した。アドバンスクリエイト<8798>は売掛債権の流動化スキームを活用しているが、今回は設定枠以上に売上債権が増加したことにより、現金での回収が遅れた(未収入金の増加)ことが主因となっている。2019年12月には流動化の枠を拡大する予定のため、12月末には未収入金が減少(現預金の増加)する見込みとなっている。固定資産については投資有価証券が228百万円、保険積立金が249万円それぞれ減少し、有形固定資産が136百万円増加した。当期は直営店舗の増床を一部店舗(東京コンサルティングプラザ、あべのハルカスコンサルティングプラザ等)で実施している。
負債合計は前期末比296百万円増加の3,576百万円となった。有利子負債(リース債務含む)が139百万円増加したほか、未払法人税等が179百万円増加した。また、純資産合計は前期末比78百万円増加の4,591百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益844百万円を計上した一方で、配当金の支払いで535百万円、自己株式の取得等で150百万円、その他有価証券評価差額金で168百万円の減少要因となった。
経営指標を見ると、安全性を示す自己資本比率は前期末の57.9%から56.2%と若干低下し、有利子負債比率は同9.0%から11.9%に上昇したが、全体的には財務の健全性は維持しているものと判断される。収益性についてはROA、ROE、売上高経常利益率ともに前期比で上昇しており、業績の拡大とともに収益性も向上する理想的な格好となっている。今後についてもASP事業の成長により収益性の向上が続くと予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<MH>
3. 財務状況と経営指標
2019年9月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比375百万円増加の8,168百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金が1,013百万円減少した一方で、未収入金が1,266百万円、売掛金が515百万円増加した。アドバンスクリエイト<8798>は売掛債権の流動化スキームを活用しているが、今回は設定枠以上に売上債権が増加したことにより、現金での回収が遅れた(未収入金の増加)ことが主因となっている。2019年12月には流動化の枠を拡大する予定のため、12月末には未収入金が減少(現預金の増加)する見込みとなっている。固定資産については投資有価証券が228百万円、保険積立金が249万円それぞれ減少し、有形固定資産が136百万円増加した。当期は直営店舗の増床を一部店舗(東京コンサルティングプラザ、あべのハルカスコンサルティングプラザ等)で実施している。
負債合計は前期末比296百万円増加の3,576百万円となった。有利子負債(リース債務含む)が139百万円増加したほか、未払法人税等が179百万円増加した。また、純資産合計は前期末比78百万円増加の4,591百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益844百万円を計上した一方で、配当金の支払いで535百万円、自己株式の取得等で150百万円、その他有価証券評価差額金で168百万円の減少要因となった。
経営指標を見ると、安全性を示す自己資本比率は前期末の57.9%から56.2%と若干低下し、有利子負債比率は同9.0%から11.9%に上昇したが、全体的には財務の健全性は維持しているものと判断される。収益性についてはROA、ROE、売上高経常利益率ともに前期比で上昇しており、業績の拡大とともに収益性も向上する理想的な格好となっている。今後についてもASP事業の成長により収益性の向上が続くと予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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