プロスペクト Research Memo(7):2023年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表
[20/06/17]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■中長期の成長戦略
1. 中期経営計画 Strategy & Action
プロスペクト<3528>は現在、不動産販売事業と再生可能エネルギー事業を軸に事業展開をしているが、事業の競争環境は厳しさを増している。このような環境下、会社は中長期的な視野で今後の目標やビジョンを示すために、「中期経営計画 Strategy & Action(戦略と実践)」を策定し発表した。その骨子として、「成長ドライバーとして再生可能エネルギー事業の推進」と「不動産事業は収益構造見直しのため、マンション分譲専業からの脱却」を掲げている。
(1) 経営理念
“Challenge & Ambition(挑戦と志)”を掲げ、持続的な成長と持続可能な社会の実現に向けて新たな価値創造に挑戦し続ける。具体的には、少数精鋭のプロ集団として、高付加価値の提供により多様化する社会課題を解決することに加え、広範囲な情報収集力、緻密な分析力、的確な状況判断、時代を先取りする先見性、最適解を生み出す企画力、真似のできない独創性、スピードある実行力をフル活用して付加価値の高いサービスを提供する。
(2) 基本戦略と経営方針
基本戦略として、「収益性の改善と持続性の強化で企業価値の最大化」を図る。経営方針としては、「再生可能エネルギー」「不動産」「新規事業」の3つを事業の中核とする。
なお、中期経営計画の概要として、下記5点を掲げている。
a) 中核事業の成長による経営基盤の安定
b) 多様な事業ポートフォリオによる収益力の強化
c) 効率的柔軟な財務戦略による持続性の補完
d) 高い専門性と多様性ある人材の活用と育成
e) 経営の透明性・信頼性を確保するコーポレートガバナンス及びコンプライアンス体制
2. 重点施策
(1) 経営・財務
a) 財務基盤の強化
・ 持続的成長を実現する安定的なキャッシュ・フローの創出
・ 財務バランスの健全性向上
b) 資本効率の向上
・ ROE7.5%を目標とし、資本コストを意識した事業計画を立案し、効率的な経営を行う
c) コーポレートガバナンスの実効性を高める
・ 経営の透明性を確保し信頼性を向上
・ グローバルガバナンス、グループガバナンスの強化
(2) 事業
a) 再生可能エネルギー事業
・ 太陽光発電所の新規案件の積極購入
・ 出口を見据えた発電所の入れ替え
・ バイオマス発電関連事業の推進
・ その他クリーンエネルギーへの取り組み
・ その他再生可能エネルギー関連分野への新規参入
b) 不動産事業
・ マンション分譲専業からの脱却
・ その他不動産商品の開発にシフト
・ 専門業者との協業
・ 新たな開発手法の確立
c) 新規事業
・ 戦略的提携の機会の創出
・ その他積極的な海外プロジェクトへの参画
・ 事業拡大のための業務提携等の実施と、CVCによるベンチャーへの投資
3. 業績目標
同社では、中期経営計画の数値目標として、3年後の2023年3月期に売上高108.7億円、親会社株主に帰属する当期純利益13.0億円、ROE7.5%を掲げている。決して容易な目標ではないが、既述のような施策を着実に実行していければ達成は可能だろうと弊社ではみている。今後の動向(進捗)には注目する必要がありそうだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<YM>
1. 中期経営計画 Strategy & Action
プロスペクト<3528>は現在、不動産販売事業と再生可能エネルギー事業を軸に事業展開をしているが、事業の競争環境は厳しさを増している。このような環境下、会社は中長期的な視野で今後の目標やビジョンを示すために、「中期経営計画 Strategy & Action(戦略と実践)」を策定し発表した。その骨子として、「成長ドライバーとして再生可能エネルギー事業の推進」と「不動産事業は収益構造見直しのため、マンション分譲専業からの脱却」を掲げている。
(1) 経営理念
“Challenge & Ambition(挑戦と志)”を掲げ、持続的な成長と持続可能な社会の実現に向けて新たな価値創造に挑戦し続ける。具体的には、少数精鋭のプロ集団として、高付加価値の提供により多様化する社会課題を解決することに加え、広範囲な情報収集力、緻密な分析力、的確な状況判断、時代を先取りする先見性、最適解を生み出す企画力、真似のできない独創性、スピードある実行力をフル活用して付加価値の高いサービスを提供する。
(2) 基本戦略と経営方針
基本戦略として、「収益性の改善と持続性の強化で企業価値の最大化」を図る。経営方針としては、「再生可能エネルギー」「不動産」「新規事業」の3つを事業の中核とする。
なお、中期経営計画の概要として、下記5点を掲げている。
a) 中核事業の成長による経営基盤の安定
b) 多様な事業ポートフォリオによる収益力の強化
c) 効率的柔軟な財務戦略による持続性の補完
d) 高い専門性と多様性ある人材の活用と育成
e) 経営の透明性・信頼性を確保するコーポレートガバナンス及びコンプライアンス体制
2. 重点施策
(1) 経営・財務
a) 財務基盤の強化
・ 持続的成長を実現する安定的なキャッシュ・フローの創出
・ 財務バランスの健全性向上
b) 資本効率の向上
・ ROE7.5%を目標とし、資本コストを意識した事業計画を立案し、効率的な経営を行う
c) コーポレートガバナンスの実効性を高める
・ 経営の透明性を確保し信頼性を向上
・ グローバルガバナンス、グループガバナンスの強化
(2) 事業
a) 再生可能エネルギー事業
・ 太陽光発電所の新規案件の積極購入
・ 出口を見据えた発電所の入れ替え
・ バイオマス発電関連事業の推進
・ その他クリーンエネルギーへの取り組み
・ その他再生可能エネルギー関連分野への新規参入
b) 不動産事業
・ マンション分譲専業からの脱却
・ その他不動産商品の開発にシフト
・ 専門業者との協業
・ 新たな開発手法の確立
c) 新規事業
・ 戦略的提携の機会の創出
・ その他積極的な海外プロジェクトへの参画
・ 事業拡大のための業務提携等の実施と、CVCによるベンチャーへの投資
3. 業績目標
同社では、中期経営計画の数値目標として、3年後の2023年3月期に売上高108.7億円、親会社株主に帰属する当期純利益13.0億円、ROE7.5%を掲げている。決して容易な目標ではないが、既述のような施策を着実に実行していければ達成は可能だろうと弊社ではみている。今後の動向(進捗)には注目する必要がありそうだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<YM>