概況からBRICsを知ろう〜インド市場は続伸、成長ペースの加速観測を好感
[14/08/13]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 56442.34 -0.30%
12日のブラジル市場は小反落。主要指標のボベスパ指数は前日比170.98ポイント安(-0.30%)の56442.34で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは24、値下がり40、変わらず6と売りが優勢。資本財と消費財を除くすべてのセクターが下落し、中でも石油・ガスや公益に売りが集中した。
朝方はプラス圏を回復する場面もあったが、その後はマイナス圏でもみ合った。最近の上昇で足元では過熱感が強まり、国営企業を中心に利益確定売りが広がった。また、成長見通しの下方修正も改めて嫌気された。ブラジル中央銀行が実施した最新調査では、2014年の成長見通しが前回の0.86%から0.81%に引き下げられ、11週連続での下方修正となった。
【ロシア】MICEX指数 1374.19 -0.13%
12日のロシア市場は小幅に3営業日続伸。主要指標のMICEX指数は前日比1.74ポイント安(-0.13%)の1374.19で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは24、値下がり26と売りが優勢となった。
前半は上値を追う展開がみられたが、その後は上げ幅を縮小させた。ウクライナ議会がロシアへの経済制裁案を承認したことが指数の上値を抑えた。また、ロシアからの人道支援物資や部隊の派遣について、ウクライナ政府と対立を示していることも圧迫材料。ウクライナ政府は12日、支援部隊にロシア軍あるいは非常事態省の職員の同行が確認されれば、入国させない方針を示した。物資などについて、国境時点で赤十字関係者による積み替え作業を行わせる計画も明らかにした。
【インド】SENSEX指数 25880.77 +1.42%
12日のインドSENSEX指数は続伸。狭いレンジでもみ合った後は終盤に上げ幅を急速に拡大させた。ウクライナ情勢の沈静化期待が引き続き支援材料。国内では、成長ペースの加速観測が好感された。財務省は11日、鉱工業生産などの回復が鮮明になっていると指摘し、2014年度(15年3月まで1年間)の成長率が5.7-5.8%まで加速するとの見通しを示した。経済協力開発機構(OECD)は、14年度のインドの成長見通しが5.4-5.9%まで加速すると予測した。
【中国本土】上海総合指数 2221.59 -0.14%
12日の上海総合指数は3営業日ぶり反落。前日1週間ぶりに年初来高値を更新した後とあり、目先の利益を確定する動きが強まった。また、翌13日に主要経済指標の発表を控え、慎重ムードも強まった。ただ、売り急ぐ動きは見られず、底堅く推移した。地元メディアでは、上海・香港間の株式相互取引について、10月20日にスタートするとの専門家の見解を伝えた。資金流入への思惑が持続したほか、景気回復への期待感も相場の下支えとなった。
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