9日の香港市場概況:上昇、米早期利上げ観測の後退や中国本土の政策期待で
[14/10/09]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
9日の香港市場は上昇。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比271.20ポイント高(+1.17%)の23534.53ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が88.07ポイント高(+0.72%)の10483.50ポイントと揃って反発した。売買代金は650億2100万香港ドル(8日は651億900万香港ドル)。
内外環境の改善で買い戻しが入る流れ。実質ゼロ金利政策は長期化するとの見方が広がるなか、昨夜のNYダウが急反発したことが好感されたほか、中国本土の政策期待も強まった。今月20〜23日に開催される共産党第18期中央委員会第4回全体会議(四中全会)に先駆けて、李克強首相は8日、年内に水利・環境保護、情報通信網などの大型プロジェクトを再度打ち出すと予告したことが追い風。
ハンセン指数の構成銘柄では、婦人靴小売チェーン中国最大手の百麗国際HD(1880/HK)が4.3%高、都市ガス大手の香港中華煤気(3/HK)が3.4%高、携帯通信キャリア最大手の中国移動(941/HK)が3.3%高と上げが目立つ。時価総額上位の本土金融株や石油株、本土不動産株などもしっかり。
H株自動車セクターも高い。長城汽車(2333/HK)が4.4%、広州汽車集団(2238/HK)が2.1%、東風汽車集団(489/HK)が1.7%ずつ値を上げた。中国自動車メーカー各社の9月新車販売が概ね堅調に推移したことなどが手掛かりになった。
鉄道関連の銘柄群も物色された。建設請負の中国鉄建(1186/HK)が1.4%高、中国中鉄(390/HK)が1.4%高、車両メーカーの中国南車(CSR:1766/HK)が3.1%高、車両部品メーカーの株洲南車時代電気(3898/HK)が4.4%高と買い進まれた。
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