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15日の香港市場概況:上昇、当局の景気対策への期待も

注目トピックス 外国株

15日の香港市場は上昇。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比92.08ポイント高(+0.40%)の23140.05ポイントと2営業日、本土企業株で構成されるH株指数が30.09ポイント高(+0.29%)の10284.88ポイントと4営業日ぶりにそれぞれ反発した。売買代金は622億2400万港ドル(14日は625億2000万香港ドル)。

もみ合いのなかで買われる流れ。寄り付き直後に公表された9月の物価統計は、生産者物価指数がマイナス1.8%となり、予想(マイナス1.6%)よりもさらに低下した。景気減速を示唆する内容だったため、いったん売りに押される場面がみられたものの、次第に買い優勢に転じている。中国景気の過度な減速を回避するため、当局が景気テコ入れ策を打ち出すとの期待感が強まったようだ。

また、先送りが警戒されていた上海と香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)について、「本土当局者が市場で予想されている今月下旬に開始するとの考えを示した」と伝わったことも好感されている。

ハンセン指数の構成銘柄では、カジノ関連株の上げが目立つ。銀河娯楽集団(27/HK)が2.6%高、金沙中国(1928/HK)が2.2%高で引けた。香港不動産デベロッパー大手の新世界発展(17/HK)は2.9%高と急伸。同社がこのほど、香港新界の駅ビル開発プロジェクトを落札したことが支援材料になった。業績拡大の期待が先行している。

H株金融セクターも軒並み高。中信証券(6030/HK)が2.4%、海通証券(6837/HK)が1.7%、中国建設銀行(939/HK)が1.3%、中国民生銀行(1988/HK)が1.2%ずつ上昇した。証券株については、上海と香港の「相互乗り入れ」で手数料収入が増えるとの思惑が改めて強まっている。

空運セクターも急伸。中国東方航空(670/HK)が6.2%高、中国南方航空(1055/HK)が5.5%高、中国国際航空(753/HK)が2.7%高と値を上げた。原油相場の急落(昨夜のWTI原油先物は一時、約2年4カ月ぶりの安値)を受け、燃油コストの低減などが連想されている。



<KO>

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