1日の中国本土市場概況:上海総合指数は上昇、3月製造業PMIの改善などを好感
[15/04/01]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
1日の中国本土マーケットは上昇。主要指標の上海総合指数は、前日比62.39ポイント(1.66%)高の3810.29ポイントと反発した。節目の3800台を回復し、およそ7年ぶりの高値水準を切り上げる。上海A株指数は65.58ポイント(1.67%)高の3993.82ポイント。外貨建てB株相場も上昇。上海B株指数が0.66ポイント(0.21%)高の311.29ポイント、深センB株指数が8.66ポイント(0.75%)高の1167.31ポイントで引けた。
景気先行きの不安がやや後退する。取引開始前に公表された3月の製造業PMI(中国国家統計局などが集計)は、前月(49.9)と予想(49.7)を上回る50.1で着地。前月比で上昇するのは2カ月連続で、景況判断の分かれ目となる50を3カ月ぶりに上回ったことが好感された。今月のIPO(新規株式公開)が3月よりも増加すると伝えられたことで、朝方は売りに押される場面がみられたものの、その後は徐々に買いの勢いが強まっている。
幅広く物色され、上海総合の構成銘柄は9割超が上昇した。なかでも、証券株の上げが目立つ。株式マーケットが活況を呈するなか、各証券会社の売買仲介手数料収入が今年3月に過去最高を記録したと報じられたことが手がかりになった。大手の海通証券(600837/SH)が5.9%上昇。電設関連株も急伸。送電ネットワーク管理・運営で国内最大手の中国国家電網公司が近く、大規模な送電網建設を着工すると伝わったことが刺激材料となった。今年の投資計画は、昨年実績を大幅に上回る見込み。関連メーカーの国電南瑞(600406/SH)や、特変電工(600089/SH)がそろってストップ高した。このほか、発電や水道の公益株、自動車株、ITハイテク関連株、医薬関連株なども高い。
ハイテク株やバイオ株が多く、成長性の高いベンチャー企業向け市場の深セン創業板指数は2.99%高の2404.91ポイントと続伸し、史上最高値を5日ぶりに更新した。
【亜州IR】
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