17日の香港市場概況:ハンセン1.0%安と3日ぶり反落、エネルギー株さえない
[16/02/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
17日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比197.51ポイント(1.03%)安の18924.57ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が99.58ポイント(1.24%)安の7928.76ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は669億5100万香港ドル(16日の売買代金は715億9300万香港ドル)。
朝高の後に売られる展開。中国の政策期待などで小高くスタートしたものの、上値は重く、前引けにかけてマイナスに転じた。前日までの上昇が急ピッチだっただけに、戻り売り圧力が意識されている。減産期待のはく落で、昨夜の原油相場が反落したことも重し。指数は引けにかけて、下げ幅を広げた。
ハンセン指数の構成銘柄では、エネルギー関連株の下げが目立つ。石油大手3社の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.9%安、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.6%安、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.0%安、天然ガスの昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が4.1%安で引けた。時価総額上位の本土系金融株もさえない。
不動産株も売られる。本土系の恒大地産集団(3333/HK)が3.9%安、首創置業(北京キャピタル・ランド:2868/HK)が2.8%安、万科企業(2202/HK)が2.0%安、香港系の信和置業(サイノランド:83/HK)が1.5%安と値を下げた。
半面、ゼネコンや建材などインフラ関連株の一角には買いが続く。中国交通建設(1800/HK)が6.4%高、中国鉄建(1186/HK)が1.3%高、安徽海螺セメント(安徽コンセンチメント:914/HK)が6.3%高、中国建材(3323/HK)が4.3%高と上昇した。「製造業の支援を強化する狙いで、すでに発展改革委員会は第1四半期に投じるプロジェクト基金(インフラ整備を含む)4000億人民元を手配した」との報道が好感されている。
【亜州IR】
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