19日の香港市場概況:ハンセン0.4%安と反落、カジノ株さえない
[16/02/19]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 外国株
19日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比77.58ポイント(0.40%)安の19285.50ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が53.90ポイント(0.66%)安の8112.57ポイントとそろって反落した。売買代金は553億8700万香港ドルと大幅に縮小している(18日の売買代金は725億9200万香港ドル)。
内外環境の不透明感が重し。昨夜の米株安や、時間外取引での原油安などが投資家心理を冷やした。中国からの資金流出が続いていることもネガティブ。中国人民銀行(中央銀行)は18日、今年1月の外貨購入残高(外貨購入に伴う人民元供給額)が前年同期比マイナス6445億人民元(約11兆1500億円)に縮小したと発表した。
ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノ株の下げが目立つ。金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.1%安、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.8%安で引けている。両社株は18日に年初来高値をそろって更新していた。なお、金沙中国は本日の引け後、2015年の通期業績を発表した。純利益は43%減の14億5944万米ドル。市場予想の14億6645万米ドルにやや届かなかった。時価総額上位の銀行株や石油株も総じてさえない。
ゼネコンや発電設備のインフラ関連株も安い。中国中鉄(390/HK)が1.9%、中国交通建設(1800/HK)が1.5%、中国鉄建(1186/HK)が1.1%、ハルビン電気(ハルビン・エレクトリック:1133/HK)が2.1%ずつ下落した。
半面、米国の追加利上げ時期が後ずれするとの思惑が浮上するなか、香港系の不動産株はしっかり。九龍倉集団(ワーフ・ホールディングス:4/HK)が3.0%高、太古(A)(スワイヤ・パシフィックA:19/HK)が2.3%高、新世界発展(ニュー・ワールド・ディベロップメント:17/HK)が1.8%高と値を上げた。金相場の上昇基調を好感して、産金株も物色されている。大手の紫金鉱業集団(2899/HK)は4.1%上昇した。
【亜州IR】
<SY>