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5日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安と4日ぶり反落、銀行・不動産は逆行高

注目トピックス 外国株
5日の中国本土市場は小幅ながら値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比5.73ポイント(0.19%)安の2976.70ポイントと4日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、6.03ポイント(0.19%)安の3116.08ポイントで引けている。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数は0.19ポイント(0.06%)高の344.34ポイント、深センB株指数は0.73ポイント(0.06%)安の1149.47ポイントで終了した。

週末を控えて見送られる流れ。国有企業改革の進展など政策期待はあるものの、新規株式公開(IPO)の増加による需給悪化懸念などが重しとなった。中国人民銀行(中央銀行)の資金吸収スタンスも逆風。人民銀は今週、計3750億人民元の資金をリバースレポを通じ供給したが、期日到来分との差し引きでは2350億人民元の資金吸収超だった。週間の吸収超は3週ぶりとなっている。ただ、大きく売り込む動きはみられない。指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。

業種別では、空運株がさえない。中国国際航空(601111/SH)が2.4%下落した。国際原油相場が続伸するなか、燃油コストが増すと警戒されている。インフラ関連株や素材関連株、ITハイテク関連株、消費関連株、証券株、保険株なども下げた。

半面、銀行株や不動産株はしっかり。中国民生銀行(600016/SH)が1.8%高、保利地産(600048/SH)が1.5%高で引けた。人民銀が規模の大きい緩和策を打ち出すとの観測が一部で浮上。レポ取引が吸収超となったことで、当局は短期的な資金供給から準備率の引き下げなど長期的な資金供給に舵をとるとの思惑がくすぶった。不動産株については、中国国家発展改革委員会が3日、住宅在庫消化の奨励方針を改めて打ち出したことも引き続き材料視されている。

【亜州IR】



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