5日の香港市場概況:ハンセン1.4%高と続伸、不動産株に買い
[16/08/05]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
5日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比313.86ポイント(1.44%)高の22146.09ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が126.90ポイント(1.41%)高の9131.52ポイントとそろって続伸した。売買代金は545億5100万香港ドル(4日は535億6500万香港ドル)。
世界的な金融緩和の流れが好感される。イングランド銀行(英中央銀行)は4日、大規模な金融緩和策(6年ぶりの利下げに加え、国債購入額の拡大)を打ち出した。すでに今週は、オーストラリアも利下げに踏み切っている。投資家のセンチメントが上向く中、ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高となった(50のうち48が上昇、2が変わらず)。
業種別では、不動産セクターの上げが目立つ。本土系は中国恒大集団(3333/HK)が5.0%高、華潤置地(1109/HK)が3.9%高、雅居楽地産HD(3383/HK)が3.8%高、万科企業(2202/HK)と中国海外発展(688/HK)がそろって1.6%高、恒大集団の7月営業実績では、販売契約額が前年同期の3倍に膨らんだことを明らかにしている。恒大集団はまた、万科企業株を4.7%取得したと報告。4位株主に浮上した。香港系も上げが目立つ。新鴻基地産発展(16/HK)が3.1%高、九龍倉集団(4/HK)が2.6%と値を上げた。
H株金融セクターもしっかり。中国人民保険集団(人保集団:1339/HK)が2.4%高、中国建設銀行(939/HK)が2.3%高、広発証券(1776/HK)が2.2%高、中国信達資産管理(1359/HK)が2.0%高と上昇した。
消費関連セクターも物色される。食品メーカーの中国旺旺HD(151/HK)と統一企業中国HD(220/HK)がそろって3.3%高、家電メーカーの海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が4.6%高、同じく家電のTCL多媒体科技HD(1070/HK)が2.1%高、カラーテレビ生産の創維数碼HD(スカイワース・デジタル:751/HK)が1.9%高で引けた。
【亜州IR】
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