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16日の香港市場概況:ハンセン1.9%高と3日ぶり反発、石油セクター上げ目立つ

注目トピックス 外国株
16日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比461.22ポイント(1.94%)高の24254.07ポイントと3日ぶりに反発し、本土企業株で構成されるH株指数も238.10ポイント(2.32%)高の10510.93ポイントと反発した。売買代金は1022億香港ドルに膨らんでいる(15日は731億6600万香港ドル)。

米利上げペース加速の懸念が後退した。15日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米連邦準備理事会(FRB)は予想通り追加利上げを決定。ただ、その後の声明で、FRBメンバーによる年末時点の政策金利見通し(平均値)が前回(12月)と変わらないことが分かった。これを受けて米10年債利回りが急低下。米ドルも主要通貨に対して急落したため、中国をはじめとする新興国からの資金流出警戒感が弱まった。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち48が上昇)。なかでも、石油株の上げが目立つ。大手3社の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.6%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.2%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.1%高で引けた。昨夜のWTI原油先物が反発したことを好感している。香港系の不動産株もしっかり。信和置業(サイノランド:83/HK)が2.9%高、新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ:16/HK)が2.1%高と上昇している。米金融政策に追随し、香港でも金利が引き上げられたものの、「引き締めペースは加速されない」との観測が買い安心感を誘った。中国証券セクターも買われる。中国銀河証券(6881/HK)が4.3%、華泰証券(HTSC:6886/HK)が3.2%、中信証券(6030/HK)が2.2%、海通証券(6837/HK)が2.1%、広発証券(1776/HK)が2.0%ずつ値を上げた。李克強首相が昨日、本土・香港間での「債券相互取引」を年内にもスタートさせると言及したことが支援材料。証券各社の月次統計で、足元業績の向上が確認されたことも好感されている。

他の個別株動向では、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が5.2%高と急伸。同社が昨日引け後に公表した通期業績は9割減益だったものの、ほぼ予想の範囲内だった。同社の王暁初・董事長は決算説明会で、「最悪の状況はすでに過ぎ去った」と説明。今後の業績成長に自信を示した。本土市場は4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.84%高の3268.94ポイントで取引を終えた。約3週間ぶりに年初来高値を更新している。中国の景気期待、米金融政策の不透明感後退で買われる展開。金融株や素材株などが上昇した。


【亜州IR】





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