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24日の香港市場概況:ハンセン1.7%高で続伸、テンセント5.8%上昇

注目トピックス 外国株
週明け24日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比437.74ポイント(1.74%)高の25551.58ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が124.74ポイント(1.22%)高の10336.95ポイントとそろって続伸した。ハンセン指数は約1カ月ぶりの高値水準を回復している。売買代金は1401億5400万香港ドルに拡大した(21日は1181億2700万香港ドル)。(亜州リサーチ編集部)

米株高を好感した買いが先行する流れ。先週末の米株市場では、米指標が大幅に改善するなか、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が史上最高値を連日で更新した。また、米国や中国で現行の低金利政策が継続するとの見方が根強いことも買い安心感につながっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が5.8%高と続伸。同社が運営する対話アプリ「WeChat(ウィーチャット)」について、トランプ米政権が「中国でなら米企業が使い続けられる」と示唆したことが材料視された。

「ATMX」と呼ばれる主力IT関連の銘柄群では、テンセントのほか、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が4.6%高、美団点評(メイトゥアン・ディエンピン:3690/HK)が8.4%高、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が1.5%高、で取引を終えている(アリババと美団点評はそれぞれ上場来高値を更新)。Eコマース中国最大手のアリババに関しては、大株主が保有する米国預託証券(ADR)を香港上場株式に相次ぎ転換しているもよう??と伝わったことも刺激。外電が21日報じたところによれば、米国上場廃止のリスクなどを懸念した動きという。また、中間決算が黒字に転換した美団点評は安く寄り付いたものの、買いが徐々に優勢となった。上場来高値を更新している。ATMXなどを主力にしたハンセン科技指数は2.2%高と3日続伸した。

不動産や消費などの香港銘柄も高い。九龍倉置業地産投資(1997/HK)が4.5%、恒隆地産(101/HK)が3.6%、大家楽集団(カフェ・ド・コラル:341/HK)が4.0%、太興集団HD(6811/HK)が3.2%、佐丹奴国際(ジョルダーノ・インターナショナル:709/HK)が4.7%、莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)が4.0%ずつ上昇した。域内で早期の経済活動正常化が期待されている。香港鉄路(MTR:66/HK)は24日から、香港地下鉄の運行本数を増やした。これに先立つ20日、香港政府は公務員の在宅勤務を24日から縮小し、基本業務を段階的に再開することを公表している。香港鉄路株も1.6%高と買われた。

このほか、中間決算の動向を手がかりにした物色も活発化。6割増益を達成した建機大手の中聯重科(1157/HK)が3.7%高、3割増益の産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が4.4%高、25%増益の中堅自動車メーカーの華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)が4.2%高、小幅ながら増益を確保したセメント中国大手の安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.8%高と値を上げた。

本土市場も続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.15%高の3385.64ポイントで取引を終えた。ハイテク株が高い。消費関連株、自動車株、素材株、不動産株、医薬品株の一角なども買われた。半面、保険株は安い。銀行株、証券株、発電株、空運株も売られた。

亜州リサーチ(株)




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