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16日の香港市場概況:ハンセン0.03%安で4日ぶり反落、科技指数は1.1%高

注目トピックス 外国株
16日の香港市場は小動き。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比7.13ポイント(0.03%)安の24725.63ポイントと4日ぶりに反落する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は16.72ポイント(0.17%)高の9845.79ポイントと4日続伸した。売買代金は1029億9100万香港ドルにやや縮小している(15日は1159億3600万香港ドル)。

様子見ムードが漂う流れ。米国では日本時間あす未明、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表される。米国の金融政策動向を見極めたいとするスタンスが強まった。また、米中対立の警戒感も依然としてくすぶっている。中国通信機器メーカー大手の華為技術(ファーウェイ)に対し、米国は国家安全保障上の理由で新たな輸出規制を15日に発効させた。米国の圧力が貿易からハイテク分野に広がるなど、対立に融和の兆しがみられないことを不安視している。

もっとも、大きく売り込む動きはみられない。世界経済の持ち直し基調はプラスだ。中国の8月経済指標が上振れたことに続き、米国では9月のニューヨーク連銀製造業景況指数が17.0となり、市場予想(6.9)を大幅に上回る伸びを記録した(8月は3.7)。また、香港で新型コロナウイルス対策としての各種規制が緩和されたことも好材料。経済活動の正常化が進むと期待された。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が4.1%安、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.1%安、本土大手行の中国銀行(3988/HK)が1.6%安と下げが目立った。

セクター別では、非鉄関連が安い。江西銅業(358/HK)が2.4%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)と中国アルミ(チャルコ:2600/HK)がそろって1.6%、金川集団国際資源(2362/HK)が1.3%ずつ下落した。

他方、ハイテクやITの「ニューエコノミー」関連などで構成されるハンセン科技指数は1.1%高と4日続伸。頭文字をとって「ATMX」と呼ばれる組み入れウエート上位の構成銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.1%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が0.9%高、美団点評(メイトゥアン・ディエンピン:3690/HK)が1.9%高、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が1.8%高で取引を終えている。このほか、半導体関連の上げが目立つ。華虹半導体(1347/HK)が6.4%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.6%高で引けた。

香港拠点の銘柄群も一角が物色される。香港中心地に商業施設を保有する九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.6%高、香港繁華街に店舗、オフィスビル、住宅、工業ビルを保有する恒隆地産(101/HK)が1.7%高、香港リート(不動産投資信託)の領展房地産投資信託基金(823/HK)が1.3%高と値を上げた。

一方、本土市場は4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.36%安の3283.92ポイントで取引を終えた。消費関連株が安い。医薬品株、保険・証券株、海運株、防衛関連株、ハイテク株の一角なども売られた。半面、空運株は高い。銀行株、エネルギー株、自動車株、不動産株、インフラ関連株の一角も買われた。

亜州リサーチ(株)




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