新基準の『BAAマーク制度』及び『SBAAマーク制度』を10月より開始
[08/09/25]
提供元:PRTIMES
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自転車の安全基準を、“環境への配慮”の項目を加えた新基準に改定
自転車部品に使用する“環境負荷物質”を削減する
新基準の『BAAマーク制度』及び『SBAAマーク制度』を10月より開始社団法人 自転車協会(所在地:東京都港区、理事長:島野喜三)では、安全な自転車を消費者に提供するための自主基準として「自転車安全基準」を制定し、同基準に適合した自転車に『BAAマーク』を貼付する制度を、2004年9月から推進しております。
協会では、この『BAAマーク』の基準を、安全だけではなく環境への配慮も付加して改定し、2008年10月1日以降の生産分(輸入の場合は国内通関分)から、この新基準を『BAAマーク』の認定に順次適用します。2009年4月からは、すべての『BAAマーク』貼付の自転車について、新基準に適合したものに切り替えられる見込みです。
■新基準の『BAAマーク』について
この新基準は、環境問題に対する世界的な関心の高まりを背景に、自転車が廃棄される際の環境への負荷の低減を目的としたものです。
具体的には、自転車のすべての構成部品で、環境負荷が高い6物質(水銀、鉛、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニル、ポリ臭化ジフェニルエーテル)の使用を削減していく取り組みとなります。
自転車協会の“環境負荷物質使用削減”に関するこの新基準は、2006年7月にEUで施行された環境規制「RoHS指令」の内容に準じ、環境負荷6物質について、削減によりクリアすべき“基準値”を設定したものです。「RoHS指令」は、EUで販売される電気機器・電子部品を対象にした規制で、埋め立てや焼却など最終的な廃棄の際の環境への負荷を考慮し、上記6物質の製品への使用を規制しています。
新基準の『BAAマーク』交付を希望する製造・輸入事業者は、自転車協会に対し、環境負荷物質削減が実現していることを示す所定の書類を提出することが義務づけられます。
また協会では、2009年より、第三者検査機関による商品検査を、新基準の『BAAマーク』貼付の自転車についても実施し、この新基準への適合性をチェックしていきます。
自転車は、環境にやさしい移動手段としてその価値が再認識されている乗り物ですが、自転車協会は、自転車が廃棄される際の環境負荷の削減をはかる新基準の導入を通じて、自転車の製造・使用・廃棄という一連の環の中で、環境問題に取り組んでまいります。
なお、2007年10月よりスタートしましたスポーツ用自転車を対象とする『スポーツBAAマーク(SBAAマーク)』制度におきましても、上述のBAAマーク制度と同様の考えに基づき、本年10月1日より新基準が適用されます。
また、現行基準によるBAAマーク及びSBAAマークは2009年3月迄に生産された自転車も対象としており、従って、2009年4月以降も一部メーカーより出荷され、販売店店頭で販売されることも予想されます。
■自転車協会について
社団法人自転車協会は、自転車の製造・輸入に関わる企業、自転車に関わる団体・個人により構成され、自転車の安全性と耐久性の向上を図り、利用者に”安全で長持ちする自転車”を提供すること、そして循環型社会に対応できる製品を提供することを目指した活動や事業を行っています。
主な活動としては、自転車の安全性向上のための規格(詳細は以下:BAAマーク制度)の作成と普及の推進、資源の有効利用に関する調査研究などを実施しており、
これらの活動を通じて、長期的な視点では、自転車の利用促進、環境保護の推進、国民の健康促進への寄与を目指します。
■BAAマークについて
< 概要 >
BAAとは、“Bicycle Association (JAPAN) Approved”の略称で、「(社)自転車協会認証」という意味で、BAAマークとは、自転車協会が自主基準として設定した“安全基準”に適合した自転車に貼付されるマークです。
自転車の品質の低下や粗悪な製品に由来する自転車事故の増加などを背景に、消費者の安全を守り、自転車全体への消費者の信頼を回復することを目的に、2004年9月から自転車協会が推進している制度です。(このほどの基準の改定により、2008年10月以降は環境への配慮も付加した新基準に変わります)
BAAマーク貼付の対象となる車種は、特殊車(マウンテンバイク・ロードレーサーや三輪車など)を除く自転車全般で、シティ車、幼児向け自転車をはじめ、電動アシスト自転車も対象車種となっています。
< 安全基準について >
BAAマークの基準は、JIS規格(日本工業規格)をベースに、粗悪自転車による自転車事故事例などの情報をもとに、消費者の安全を第一に考え、自転車協会が制定した自主基準です。
事故例などの資料やDIN(ドイツの規格)などを参考に、JIS基準にはない要件やJISよりも厳しい基準(例:雨天時にブレーキをかけた際の停止までの距離など)を設けており、わが国で最も要求水準が高い基準設定といえます。
BAAマークは、自転車の製造・輸入事業者が、マークを貼付したい型式(構造や外形による分類)について、自転車協会から基準への適合の認証を得て、認証を得られた型式の自転車にマークを貼付する仕組みとなっています。
BAAマークの安全基準は、全部で約80か所を超える検査項目があります。その中でも特に安全性への影響が高い20数項目については、自転車協会認定の公式検査機関による検査を受け、それに合格する必要があります。(20数項目の検査は、製造者・輸入車が、BAAマーク貼付を希望する型式ごとに、代表車種1台の検査を、公式検査機関に委託する形式で行われます)。
< BAAマークの普及状況 >
2004年9月のBAAマーク制度導入から現在(*1)まで、BAAマークの交付枚数は累計で約1020万枚になります。
現在(*2)、自転車の製造・輸入事業者では32社が、BAAマーク適合認定を受けた自転車を製造・輸入しています。(32社のうち9社は、自転車協会の非会員事業者です。)
徐々に浸透しつつあるBAAマークですが、自転車の国内出荷台数(年間)のうち、BAAマークが貼付された自転車は、まだ27%程度にしか過ぎないと推計(*3)され、自転車協会では、この新基準の採用を機に、より一層の普及活動につとめてまいります。
*1 2004年9月〜2008年9月までの累計
*2 2008年5月時点のデータ
*3 自転車協会推計:経済産業省生産統計、財務省統計、
(社)自転車協会会員統計をもとに推計
■スポーツBAAマーク(SBAAマーク)について
< 概要 >
スポーツ用自転車に対する関心は年々高まりを見せており、特に最近ではビギナー層を中心に、スポーツを楽しむ感覚やファッションの一部といったライフスタイルを満喫することを目的に自転車を購入するなど、スポーツ用自転車市場は活況を呈しております。
一方、市場拡大とともに品質の低下や粗悪な自転車が市場に出回ることも十分懸念され、スポーツ用自転車の健全な市場発展を阻害する恐れがあります。
スポーツBAAマーク制度はBAAマーク制度と同様の考えに基づき、自転車協会がスポーツ用自転車の自主基準として制定した“安全基準”に適合した自転車に製造・輸入事業者が貼付することのできる『スポーツBAAマーク』と、自転車販売店の販売員がスポーツ用自転車に関する高い技量とプロ意識を持つこと(一定の要件を満たした上で、自転車協会が主催する講習会を受講修了し、試験に合格しなければなりません)で貼付することができる『スポーツBAA PLUSマーク』の2本立てで構成しております。
< 安全基準について >
スポーツ用自転車全体を包含する安全基準がわが国にないことから、このままでは粗悪な自転車が市場に出回ることでスポーツ用自転車への利用者の信頼を損ねることになりかねません。
かかる状況下、スポーツ用自転車の先進国であるヨーロッパで制定したEN規格をベースに、日本の道路事情、日本人の体格差等を考慮して制定されたのが、スポーツ用自転車安全基準です。
スポーツ用自転車安全基準は、型式により、タウンスポーツ車、MTB、レーシング車の3基準があります。スポーツ用自転車の安全基準には全部で72ヶ所の検査項目があり、タウンスポーツ車を例に挙げると、特に安全性に影響の高い15項目(ブレーキテスト、フレームテスト、ハンドルテスト、ペダルテスト等)については、SBAAマークを貼付しようとする製造事業者・輸入事業者は自転車協会が認定した公的検査機関で必ず検査を受け合格する必要があります。
【この件に関するお問い合わせ先】
社団法人 自転車協会
電話:03−3583−0545 担当:川口、菅野
自転車部品に使用する“環境負荷物質”を削減する
新基準の『BAAマーク制度』及び『SBAAマーク制度』を10月より開始社団法人 自転車協会(所在地:東京都港区、理事長:島野喜三)では、安全な自転車を消費者に提供するための自主基準として「自転車安全基準」を制定し、同基準に適合した自転車に『BAAマーク』を貼付する制度を、2004年9月から推進しております。
協会では、この『BAAマーク』の基準を、安全だけではなく環境への配慮も付加して改定し、2008年10月1日以降の生産分(輸入の場合は国内通関分)から、この新基準を『BAAマーク』の認定に順次適用します。2009年4月からは、すべての『BAAマーク』貼付の自転車について、新基準に適合したものに切り替えられる見込みです。
■新基準の『BAAマーク』について
この新基準は、環境問題に対する世界的な関心の高まりを背景に、自転車が廃棄される際の環境への負荷の低減を目的としたものです。
具体的には、自転車のすべての構成部品で、環境負荷が高い6物質(水銀、鉛、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニル、ポリ臭化ジフェニルエーテル)の使用を削減していく取り組みとなります。
自転車協会の“環境負荷物質使用削減”に関するこの新基準は、2006年7月にEUで施行された環境規制「RoHS指令」の内容に準じ、環境負荷6物質について、削減によりクリアすべき“基準値”を設定したものです。「RoHS指令」は、EUで販売される電気機器・電子部品を対象にした規制で、埋め立てや焼却など最終的な廃棄の際の環境への負荷を考慮し、上記6物質の製品への使用を規制しています。
新基準の『BAAマーク』交付を希望する製造・輸入事業者は、自転車協会に対し、環境負荷物質削減が実現していることを示す所定の書類を提出することが義務づけられます。
また協会では、2009年より、第三者検査機関による商品検査を、新基準の『BAAマーク』貼付の自転車についても実施し、この新基準への適合性をチェックしていきます。
自転車は、環境にやさしい移動手段としてその価値が再認識されている乗り物ですが、自転車協会は、自転車が廃棄される際の環境負荷の削減をはかる新基準の導入を通じて、自転車の製造・使用・廃棄という一連の環の中で、環境問題に取り組んでまいります。
なお、2007年10月よりスタートしましたスポーツ用自転車を対象とする『スポーツBAAマーク(SBAAマーク)』制度におきましても、上述のBAAマーク制度と同様の考えに基づき、本年10月1日より新基準が適用されます。
また、現行基準によるBAAマーク及びSBAAマークは2009年3月迄に生産された自転車も対象としており、従って、2009年4月以降も一部メーカーより出荷され、販売店店頭で販売されることも予想されます。
■自転車協会について
社団法人自転車協会は、自転車の製造・輸入に関わる企業、自転車に関わる団体・個人により構成され、自転車の安全性と耐久性の向上を図り、利用者に”安全で長持ちする自転車”を提供すること、そして循環型社会に対応できる製品を提供することを目指した活動や事業を行っています。
主な活動としては、自転車の安全性向上のための規格(詳細は以下:BAAマーク制度)の作成と普及の推進、資源の有効利用に関する調査研究などを実施しており、
これらの活動を通じて、長期的な視点では、自転車の利用促進、環境保護の推進、国民の健康促進への寄与を目指します。
■BAAマークについて
< 概要 >
BAAとは、“Bicycle Association (JAPAN) Approved”の略称で、「(社)自転車協会認証」という意味で、BAAマークとは、自転車協会が自主基準として設定した“安全基準”に適合した自転車に貼付されるマークです。
自転車の品質の低下や粗悪な製品に由来する自転車事故の増加などを背景に、消費者の安全を守り、自転車全体への消費者の信頼を回復することを目的に、2004年9月から自転車協会が推進している制度です。(このほどの基準の改定により、2008年10月以降は環境への配慮も付加した新基準に変わります)
BAAマーク貼付の対象となる車種は、特殊車(マウンテンバイク・ロードレーサーや三輪車など)を除く自転車全般で、シティ車、幼児向け自転車をはじめ、電動アシスト自転車も対象車種となっています。
< 安全基準について >
BAAマークの基準は、JIS規格(日本工業規格)をベースに、粗悪自転車による自転車事故事例などの情報をもとに、消費者の安全を第一に考え、自転車協会が制定した自主基準です。
事故例などの資料やDIN(ドイツの規格)などを参考に、JIS基準にはない要件やJISよりも厳しい基準(例:雨天時にブレーキをかけた際の停止までの距離など)を設けており、わが国で最も要求水準が高い基準設定といえます。
BAAマークは、自転車の製造・輸入事業者が、マークを貼付したい型式(構造や外形による分類)について、自転車協会から基準への適合の認証を得て、認証を得られた型式の自転車にマークを貼付する仕組みとなっています。
BAAマークの安全基準は、全部で約80か所を超える検査項目があります。その中でも特に安全性への影響が高い20数項目については、自転車協会認定の公式検査機関による検査を受け、それに合格する必要があります。(20数項目の検査は、製造者・輸入車が、BAAマーク貼付を希望する型式ごとに、代表車種1台の検査を、公式検査機関に委託する形式で行われます)。
< BAAマークの普及状況 >
2004年9月のBAAマーク制度導入から現在(*1)まで、BAAマークの交付枚数は累計で約1020万枚になります。
現在(*2)、自転車の製造・輸入事業者では32社が、BAAマーク適合認定を受けた自転車を製造・輸入しています。(32社のうち9社は、自転車協会の非会員事業者です。)
徐々に浸透しつつあるBAAマークですが、自転車の国内出荷台数(年間)のうち、BAAマークが貼付された自転車は、まだ27%程度にしか過ぎないと推計(*3)され、自転車協会では、この新基準の採用を機に、より一層の普及活動につとめてまいります。
*1 2004年9月〜2008年9月までの累計
*2 2008年5月時点のデータ
*3 自転車協会推計:経済産業省生産統計、財務省統計、
(社)自転車協会会員統計をもとに推計
■スポーツBAAマーク(SBAAマーク)について
< 概要 >
スポーツ用自転車に対する関心は年々高まりを見せており、特に最近ではビギナー層を中心に、スポーツを楽しむ感覚やファッションの一部といったライフスタイルを満喫することを目的に自転車を購入するなど、スポーツ用自転車市場は活況を呈しております。
一方、市場拡大とともに品質の低下や粗悪な自転車が市場に出回ることも十分懸念され、スポーツ用自転車の健全な市場発展を阻害する恐れがあります。
スポーツBAAマーク制度はBAAマーク制度と同様の考えに基づき、自転車協会がスポーツ用自転車の自主基準として制定した“安全基準”に適合した自転車に製造・輸入事業者が貼付することのできる『スポーツBAAマーク』と、自転車販売店の販売員がスポーツ用自転車に関する高い技量とプロ意識を持つこと(一定の要件を満たした上で、自転車協会が主催する講習会を受講修了し、試験に合格しなければなりません)で貼付することができる『スポーツBAA PLUSマーク』の2本立てで構成しております。
< 安全基準について >
スポーツ用自転車全体を包含する安全基準がわが国にないことから、このままでは粗悪な自転車が市場に出回ることでスポーツ用自転車への利用者の信頼を損ねることになりかねません。
かかる状況下、スポーツ用自転車の先進国であるヨーロッパで制定したEN規格をベースに、日本の道路事情、日本人の体格差等を考慮して制定されたのが、スポーツ用自転車安全基準です。
スポーツ用自転車安全基準は、型式により、タウンスポーツ車、MTB、レーシング車の3基準があります。スポーツ用自転車の安全基準には全部で72ヶ所の検査項目があり、タウンスポーツ車を例に挙げると、特に安全性に影響の高い15項目(ブレーキテスト、フレームテスト、ハンドルテスト、ペダルテスト等)については、SBAAマークを貼付しようとする製造事業者・輸入事業者は自転車協会が認定した公的検査機関で必ず検査を受け合格する必要があります。
【この件に関するお問い合わせ先】
社団法人 自転車協会
電話:03−3583−0545 担当:川口、菅野