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「第2回アジア太平洋酒造協会基金主催芸術賞」開催決定 アジア太平洋を中心に熾烈な対決




24カ国及び地域から130の最新の芸術作品がノミネート
最優秀賞賞金45,000シンガポールドル(S$)を賭けて対決

日本からは9つの作品がノミネート


シンガポール、2011年8月18日- アジア太平洋酒造協会基金 (Asia Pacific Breweries Foundation、以下APB基金) 主催の注目の芸術賞が、24カ国及び地域から130もの芸術作品と共に今年も開催。最優秀賞賞金S$45,000を賭けての対決となります。このイベントはシンガポール美術館 (以下SAM) 及びAPB基金のスポンサーによって催され、プレミアとして審査が行われるこの賞は、芸術家の優れた作品を認知し、該当地域からの現代芸術分野の主要な最新作品を網羅し、さらにアジア太平洋地域における、現代芸術の発展を促進します。
(APB基金提供の本賞に関しては付録Aを参照ください)

3年に一度開催されるAPB基金芸術賞。第2回目の今回は募集地域を広げ、アジア太平洋地域全域からの作品を対象とします。審査をうける130の芸術作品は、2008年から2010年の間に作成された、画期的で注目に値する作品として31人の独立したプロの芸術家や学芸員によって選出されています。本賞は現金総額S$85,000に及び、最優秀賞(S$45,000)、三つの審査員特別賞(それぞれS$10,000)、そして、一般の観衆によるピープルズチョイス賞(S$10,000)を含みます。

選抜された芸術作品は、絵画、混合メディア、インタレーションアート、ビデオアート、写真、版画、彫刻そしてパフォーマンスアートなどの多くの種類の芸術をカバーしており、とりわけ、ビデオや動画芸術さらに巨大サイズインスタレーションアートの作品が大きく増加しています。

今回ノミネートされた著名な芸術家、新進気鋭の主な芸術家としては、日本のマコト・アイダ氏をはじめ、ダニエル・ クルーク氏 (オーストラリア)、ヴァンディ・ラッタナ氏 (カンボジア)、チュ・アンション氏 (中国)、エコ・ヌグロホ氏 (インドネシア)、ファウザン・ビン・オズマ氏(マレーシア)、ヒテン・リン氏(ミャンマー)、ステファニー・ワミィタン氏(ニューカレドニア)、イムラン・クレシ氏(パキスタン)、ルウィ・コルデロ氏(フィリピン)、ジェーン・リー (シンガポール)、ソックジン・ジョ氏(韓国)、チェン・チェジェン氏(台湾)などです。
(ノミネートされた芸術家については付録Bを参照ください)

日本は国際的に著名な、また新進気鋭の芸術家たちによって制作された9つの芸術作品をもって参加。ノミネートされた芸術家は、名和晃平、会田誠、チン↑ポム、栗林隆、大巻伸嗣、ユカタ・ソネ、スプツニ子!、照屋勇賢、そして八木良太の9名です。

提出された芸術作品は、多岐の媒体に及び、たとえば、インストレーション作品、絵画、パフォーマンス、混在メディアなどであり、哲学的な概念を主張したり、日本が直面している社会問題などに焦点をおいています。今回ノミネートされた多くの作品が、森美術館や、東京都現代美術館などの個人施設にコミッションを受けたもの、あるいは、所有されているものとなっています。

また、これらの作品は日本の現代芸術を象徴する、カヨコ・イエムラやユウコ・ハセガワといった芸術家たちによってノミネートされています。

今回、アジア太平洋酒造協会基金主催の芸術賞への参加は日本にとって初めてとなります。

シンガポール美術館館長のタン・ブーンフイ氏はこう述べています。「シンガポール美術館は今回再び、APB基金と協力して2度目となる芸術賞を授与できることを真に誇りに思っています。アジアの現代芸術は世界でももっとも革新的でエキサイティングな作品として認知されており、今回の受賞対象地域の拡大によりアジア太平洋における、より多くの芸術家達や彼らの作品を認知し評価することが可能となりました。本賞は該当地域の近年における、現代芸術の発展を浮き彫りにし認識するものであり、私共の地域において、永久的な影響を及ぼすであろう画期的な芸術作品を見出し、また国際的な芸術鑑賞家、愛好家、批評家そして収集家に広く訴えるというシンガポール美術館の役割を象徴するものであります。」

2008年開会時の授賞式の成功により、APB基金は、この権威ある賞を授与する機会を全アジア太平洋地域からの芸術家に与えるために、本賞に対する基金を増加しました。今期2011年のノミネート作品は前回の12参加国地域をさらに越えて現在、オーストラリア、バングラディッシュ、ブルネイ、インドネシア、日本、韓国、ミャンマー、ネパール、パキスタン、フィリピン、台湾、また他のオセアニア及び太平洋諸島からの参加を含みます。APB基金は賞金総額を2倍、5つのエディションで225万ドルから445万ドルへと引き上げました。その結果、2011年度のエディションでは、初回開催の34作品と比べておよそ4倍の作品がノミネートされました。また、2008年最優秀賞にノミネートされた10名のファイナリストに比べて今期は、15名のファイナリストが選ばれています。

アジア太平洋酒造協会、グループコーポレートコミュニュケーションズ総合取締役サラ・コウ女史は以下のようにコメントしています。「APB基金は揺るがない献身で、地域の芸術シーンを躍動させるべく尽力してまいりました。初回の授賞式のおり、私どもは多くの熱烈な支持を受け、さらには、芸術作品を通して、創造的に探求された思想の数々に感銘をうけました。APB基金は今回の第2回授賞式が、本来の東南アジアへのフォーカスを超えて、さらに受賞対象地域を全アジア地域へと拡大し、より多くの才能ある芸術家たちが参加できる機会を提供するものと信じております。さらなる支持のもと、私どもは本賞がさらに大きく成長し、芸術家そして彼らの作品を評価して、財政的な援助のみならず、芸術家たちの成功を一定のレベルで評価認定する賞として定着することを願っています。」

5名の審査員はすべて著名な芸術専門家また、批評家であり、15名のファイナリストによる芸術作品を選定します。審査委員会の内訳は、森美術館館長、南條史生氏、ロンドン現代芸術館代表取締役、グレゴリー・ムーア氏、東南アジアの著名なライター、批評家、そして学芸員である、ヘンドロ・ウィジャント氏、2011年ヴェニスビエネーレ開催のインドパビリオンの責任者、また著名な南アジア詩人、学芸員、そして批評家であるランジット・ホスコテ氏そして、シンガポール美術館館長のタン・ブーンフイ氏から成っています。

15名のファイナリストは2011年10月1日までにアナウンスされ、同時に一般観衆もオンラインにて好きなファイナリストの作品に対して投票およびノミネートを行い、ピープルズチョイス賞の受賞作品が選ばれます。この賞はhttp://www.singaporeartmuseum.sg/signatureartprize/のサイトにおいて、最も多くの観衆からの投票を得た作品に贈られます。

ファイナリストの作品を展示した展示会はシンガポール美術館において、2011年11月11日から開催され、ピープルズチョイス賞の投票はこちらの展示会でも行えます。最優秀賞、審査員賞および、ピープルズチョイス賞の受賞者はAPB基金主催の芸術賞ディナー会において2011年11月18日にアナウンスされます。

詳しくは下記をご覧ください:
付属 A - アジア太平洋酒造協会基金芸術賞に関して
付属 B - 2011年アジア太平洋酒造協会基金芸術賞ノミネート作品

シンガポール美術館について
シンガポール美術館 (SAM) の使命は、東南アジアそしてシンガポールの現代芸術を振興し保護することです。本館は、1996年1月シンガポール国家遺産会の下に設立されました。シンガポール美術館は、世界で最も巨大な東南アジアの現代および近代芸術作品を有しています。2009年以来、本館は、現代東南アジアの芸術作品と芸術活動を中心にしたプログラムおよび収集開発のイニシアチブに焦点をおき活動しています。地域組織および文化芸術施設との戦略的な取り組みによって、本館は、ビジュアルアート教育、交流、研究および開発を該当地域ならびに国際的に促進しています。また本館は2011年シンガポールビエネーレの開催責任者でもあります。

アジア太平洋酒造協会基金について
アジア太平洋酒造協会(APB)基金は、1994年に設立され、全人類愛的な精神で、才能を刺激し、人々の思いやりの心を燃え立たせるべく活動してきました。当協会は三つの地域開分野に力を注いでいます。すなわち、優れた人間性、創造性開発、人間主義的行動です。また、当基金は、芸術への基金、人間主義的な開発を進めるための、才能ある人材の育成、などの多くのイニシアテイヴを行っており、また社会に貢献するために共通の目的を掲げた個人や組織などと有益なパートナーシップを作っています。


付属 A:アジア太平洋酒造協会基金芸術賞に関して

アジア太平洋酒造協会基金芸術賞はプレミア審査による賞で、2008年にアジア太平洋酒造協会(APB)基金およびシンガポール美術館の協賛によって最初に開催されました。

本賞は、アジア太平洋地域における現代ビジュアルアートにおいて、大きな貢献をした作品と芸術家たちの卓越性を証明する賞として授与されます。過去3年間における、現代ビジュアルアートの中でもっとも大きな成果をを残した作品を認知することを目標として、大きさ、主題、媒体などに関わらずすべてのビジュアルアート作品を対象としています。この3年に一度に授与される本賞は、ビジュアルアート界における最新の発展を強調し、活発な公共における議論と批評などを刺激し、さらには著名な芸術家から新進気鋭の芸術家も同様に参加できる、相互文化的な展示機会を設けることを目標にしています。

作品は、コンセプトとアイデアの優良さによって評価されます。すなわち、媒体と素材の創造的かつ、面白みのある使用。技巧、表現そして形。芸術的洞察力、解釈そして想像力とオリジナリティです。
現金賞金の総額はS$85,000となっており、以下の賞を含みます。

●最優秀賞1名: S$45,000
●審査員賞3名: 各S$ 10,000
●ピープルズチョイス賞1名: S$ 10,000 (最も多くの一般からの得票があった芸術家に送られます)

2008年のAPB基金芸術賞の初回展示会では、以下の12の国に焦点がおかれました。
カンボディア、中国、インド、ラオス、マレーシア、モンゴル、ニュージランド、パプアニューギニア、シンガポール、スリランカ、タイそしてベトナムです。以上の国より合計34のノミネートがありました。シンガポールの芸術家イェオ・チー・キョン氏が最優秀賞を受賞、またマレーシアの芸術家、アフマド・フアドB・オスマン氏、中国芸術家ツェン・ボウ氏、インド芸術家G・Rイラナ氏の三名がそれぞれ、審査員賞を受賞。モンゴルの芸術家ダヴァア・ドルジェデラム氏がオンラインおよびオンサイトでの公共からの得票を得て、ピープルズチョイス賞を受賞しました。

2011年、第二回目の芸術賞では、さらに全アジア地域を対象とし、新しい国々や地域からのノミネート受けています。たとえば、インドネシア、フィリピン、ミャンマー、ブルネイ、韓国、日本、台湾、バングラディシュ、パキスタン、ネパール、オーストラリアならびにオセアニア、太平洋諸島などからです。それぞれのノミネート者は5つまでの作品を推薦することができます。最終的に、2011年APB基金芸術賞に対して24カ国及び地域から、129名のアーティストからの130の作品が31名のノミネート者によってノミネートされています。

付属 B: 2011年度アジア太平洋酒造協会基金芸術賞ノミネート作品


国名 ノミネート作品 ノミネート者
1 バングラディシュ * 5 Shahidul Alam
2 ブルネイ * 5 Zakari bin Omar
3 カンボディア 5 Erin Gleeson
4 中国 5 Pi Li
5 インド 5 Suman Gopinath
Pooja Sood
6 インドネシア * 5 Alia Swastika
7 日本 * 9 Kayoko Iemura
Yuko Hasegawa
8 ラオス 3 Misouda Heuangsoukkhoun
9 マレーシア 9 Rafizah Abdul Rahman
Hasnul Jamal Saidon
10 モンゴル 2 Orna Uranchimeg-Tsultem
11 ミャンマー* 3 Shireen Naziree
12 ネパール * 5 Sangeeta Thapa
13 オセアニア (オーストラリア) * 9 Lesley Alway
Alexie Glass-Kantor
Susan Cochrane
14 オセアニア(ニュージーランド) 4 Susan Cochrane
Ruth McDougall
15 オセアニア & 太平洋諸島(ニューカレドニア) * 1 Susan Cochrane
16 オセアニア (パプアニューギニア) 6 Susan Cochrane
Ruth McDougall
Michael Mel
17 パキスタン* 5 Salima Hashmi
18 フィリピン* 9 Ramon E.S. Lerma
Patrick D. Flores
19 シンガポール 7 Joanna Lee
Audrey Wong
20 韓国 * 10 Jun Seung-Bo
Choi Eunju
21 スリランカ 5 Annoushka Hempel
22 台湾 * 5 Lin Hongjohn
23 タイ 3 Ark Fongsmut
24 ベトナム 5 Boitran Huynh-Beattie
合計 130 31

*今回初めての参加国および地域
Images and captions of the 130 nominated art works are available for download here: http://www.sendspace.com/file/d6al7m

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