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4/25は、「世界マラリア・デー」福岡・タイで 『マラリア』の恐怖を通行人に体感させるプロモーションを実施「FEEL MALARIA promotion」




 特定非営利活動法人マラリア・ノーモア・ジャパン(所在地:東京都千代田区、理事長:神余 隆博)は、発展途上国において1分に1人の命を奪っているマラリアの被害を知って頂くことを目的に、「世界マラリア・デー」である4月25日(土)、マラリアの恐怖を体験させるプロモーション「FEEL MALARIA promotion」を福岡・タイにて実施しました。、

 日本においては、マラリアは過去のこと、若い世代にとっては未知のこととなりつつあります。しかし、エイズ、結核とならび世界三大感染症の一つのマラリアはなお、アフリカやアジアなどでその猛威を振るい、世界人口の約半分がマラリア感染の脅威にさらされ、1分間に1人と言われるほど多くの幼い子どもたちの命を奪っている現実があります。

 福岡・タイで開催されたプロモーションは、街頭で通行人へ気付かれぬようマラリア蚊に模したシールを貼り、その後マラリアシールを貼られた方を追いかけ事情を説明。マラリアシールには、『このシールぐらいマラリアの感染は気づきにくい。1分に1人のイノチを奪うマラリアの根絶に、あなたの力を。』と書いてあり、貼られたみなさんは、気づかないうちに貼られたことだけでなく、そこにマラリアの恐怖を感じ、驚きを隠せずにいました。

 お散歩で警固公園を訪れていたご家族連れは「全然気づきませんでした。子どもが刺されると思うと恐ろしいですね。」と話してくれました。 また、買い物で天神を訪れたというご高齢のご夫婦は「昔は日本にもあったもの。今の若い人は知らないかもしれないので、もっと伝えていったほうがいいね。」と語ってくださいました。

 また、福岡の警固公園では、ギニア共和国出身で、タレントのオスマン・サンコンさん(66)も協力くださいました。サンコンさんは3年前、姪御さんをマラリアで亡くされており、マラリアの恐怖を伝える活動に積極的に参加していらっしゃいます。
警固公園でのプロモーションに参加したサンコンさんは
「“自分は関係ない”という考え方が一番怖い。いろんな国に簡単に行ける時代だからこそ、他人事だと思わずに、自分や、大切な人がこの病気にかかったら、という気持ちで、マラリアのことを真剣に考えてみてほしい」と話しました。

 尚、福岡・タイで実施した「FEEL MALARIA promotion」の模様は、マラリア・ノーモア・ジャパンHPおよびYOUTUBEにて4月30日公開予定です。


[画像: http://prtimes.jp/i/13652/1/resize/d13652-1-699887-3.jpg ]




「マラリア」について
 マラリアは、メスのハマダラカがマラリア原虫を媒介することで、ヒトに感染する感染症。三大感染症の一つと言われ、世界97ヶ国の国で流行、全世界の半分の人口の人が、マラリアの脅威にさらされています。
 マラリア原虫に感染したメスのハマダラカがヒトを刺すと、マラリア原虫が、血液中に注入。マラリア原虫は肝細胞に入りこみ、メロゾイトという物質を生成します。このメロゾイトが、赤血球に侵入して増殖。感染した赤血球が破裂すると、マラリアの症状である悪寒や発熱、進行性貧血が生じます。この間約1週間から10日間。初期症状である発熱、頭痛、悪寒、嘔吐は軽く、マラリアと気づくのは困難で、治療をしないまま放っておくと、脳症、急性腎不全、出血傾向、肝障害などの合併症が起き、死に至るケースもあります。熱帯熱マラリアは、24時間以内に治療しなければ重症化し、死亡することもあります。

 世界保健機関(WHO)によれば、2013年のマラリア患者数は、約1億9800万人で、約58万人が命を落としました。被害者の約8割は、アフリカに暮らす、マラリアへの免疫がほとんどない5歳児未満の子どもであり、1分に1人の子どもがマラリアで亡くなっています。子どもの三大死亡原因のひとつが、マラリアです。重度のマラリアから回復した子どもたちの中には、学習障害や脳損傷が残ることがあり、妊婦やおなかの中の子どもたちも感染の影響を受けるリスクは高くなります。流行国では流産の60%近くの原因がマラリアとされており、大きな問題となっています。

 現在、有効なワクチンは開発されていないため、蚊帳を使用することで感染を予防したり、感染後も早期の適切な診断と治療が大切です。近年では、マラリア治療の特効薬「アルテミシニン」に耐性を持つ原虫が東南アジアで急速に拡大していることも指摘されており、世界の公衆衛生対策の最優先事項として取り組む必要性が指摘されています。

 今日、日本では、マラリアに感染することは、海外渡航者が渡航先で感染したケースのみです。
 しかしかつて日本では北海道から沖縄まで、全土でマラリアがありました。琵琶湖を中心として、福井、石川、愛知、富山でマラリア患者数が多く、福井県では大正時代は毎年9000〜22,000名以上のマラリア患者が発生、1930年代でも5000から9000名の患者が報告されています。戦後、最後までマラリアが存在したのも八重山諸島です。琉球王朝の時代からマラリア感染が深刻だった同地は、第2次世界大戦中には戦争マラリアと呼ばれる大量感染の記録があります。戦後、マラリアは、マラリアを持ち帰った元兵士を中心に全国で流行。

特定非営利活動法人Malaria No More Japan(MNMJ)について
 世界的なマラリア撲滅の流れを日本およびアジア地域においても加速させるべく、2012年11月、日本に設立。マラリアのない世界を目指し、支援を必要とする地域へのサポートや、国内外での啓発活動を行います。本部は、2006年米国に設立された非営利活動法人Malaria No More。マラリア撲滅が世界的に重要な課題であることを啓発するための活動や、各国政府、他の非営利団体、国連、民間企業との連携を通じた政策提言活動を展開、英国にも支部を置きます。現在インドネシアでの現地支援事業を開始するなど、アジアを中心に支援の輪を広げています。

Malaria No More Japanサイト: http://www.mnmj.asia/
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