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高齢者の運動能力・転倒リスクをスマートフォンアプリで評価

iPhone用アプリHacaroシリーズ 『iTUG』のリリースのお知らせ

株式会社デジタル・スタンダードは、スマートフォンのみで歩行評価が行えるiPhone用アプリケーションHacaroシリーズ 『iTUG』をリリース致しました。




[画像1: https://prtimes.jp/i/34464/1/resize/d34464-1-172470-0.jpg ]



株式会社デジタル・スタンダード(本社:大阪市北区 代表取締役:片山源治郎)は、2017年1月に洛和会ヘルスケアシステム・洛和会音羽病院と洛和ヴィライリオスと共同研究を開始し、その成果を元に歩行評価が行えるiPhone用アプリケーションHacaroシリーズ 『iTUG』をリリース致しました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/34464/1/resize/d34464-1-746561-4.jpg ]


iTUGのiとは、Instrumented 、つまり、計器での測定を意味しています。
「Timed Up and Goテスト(TUG)」とは、医療・介護現場での歩行を含めた機能的移動能力の定量的な評価として広く普及しているテストです。

[画像3: https://prtimes.jp/api/file.php?c_id=34464&t=animationGifImage&f=agd-34464-1-1.gif&img_id= ]


今回の共同研究では、デジタル・スタンダードが提供するiPhoneアプリ『SENIOR Quality(シニアクオリティー)』のTimed Up-and-Goテストを使って、高齢者の運動能力を解析しました。その結果、TUGの秒数のみでは運動能力の評価として不十分であり、TUGを行っている間の前後、上下、左右3方向への加速度(移動するために加えた力)が重要であることを発見しました。

TUGの秒数と3方向への加速度の両者を組み合わせた『iTUGスコア』を確立して、テスト終了時に、これらが自動算出されるアプリを新たに開発し、Hacaroシリーズ 『iTUG』として、新たにリリースしました。

本研究成果は2018年5月25日付で国際誌『Aging and Disease』のオンライン版に掲載されました。
論文タイトル;Quantitative evaluation of gait disturbance on an instrumented timed up-and-go test
著者名;Shigeki Yamada, Yukihiko Aoyagi, Kazuo Yamamoto, Masatsune Ishikawa
リンク先;http://www.aginganddisease.org/EN/10.14336/AD.2018.0426

[画像4: https://prtimes.jp/i/34464/1/resize/d34464-1-149416-5.jpg ]



Timed Up-and-Go テスト(TUG)は、1991年にPodsiadlo博士が考案した検査で、椅子に座った状態から、スタートの合図で起立し、3mまっすぐに歩き、Uターンして、再び3m歩いて戻り、椅子に座るまでの時間(秒数)を計測します。TUGは日常生活の基本動作を含んでおり、高齢者の運動能力や転倒リスクなどを評価する検査として、世界中で使われてきましたが、TUGの秒数のみでは転倒リスクの評価としては十分ではなく、これまでに様々な方法が新たに提唱されてきました。

そこで、2017年1月から、洛和会ヘルスケアシステム・洛和会音羽病院に入院しリハビリテーションを行う患者と、洛和ヴィライリオスにリハビリに通う利用者の協力を得て、デジタル・スタンダードが提供するiPhoneアプリ『SENIOR Quality(シニアクオリティー)』のTUGを行いました。

iPhoneに内臓されているジャイロセンサーと加速度センサーで0.01秒毎の動作と加速度の変化を記録し、TUGの運動解析を行ったところ、前後、上下、左右の3方向への立体的な加速度の95%信頼楕円体体積が最も運動能力の評価に重要であることを発見しました。そこで、TUGの秒数と3方向への加速度の95%信頼楕円体体積の両者を組み合わせた『iTUGスコア』を新たに確立しました。

TUG終了時に、『iTUGスコア』に加えて、TUGの秒数と3方向への加速度の95%信頼楕円体体積が自動算出されるアプリを新たに開発し、iPhone用アプリHacaroシリーズ 『iTUG』として、2018年4月14日に新たにリリースしました。今後、入院・入所時の転倒リスク評価として、介護サービスのリハビリ効果を観察するツールとしても、Hacaro iTUGによるiTUGスコアが有用と考えています。

[画像5: https://prtimes.jp/api/file.php?c_id=34464&t=animationGifImage&f=agd-34464-1-2.gif&img_id=1527235652 ]


■共同研究者及び開発スタッフ
山田 茂樹(洛和会音羽病院 脳神経外科・正常圧水頭症センター 副部長)
山本 一夫(洛和会音羽病院 脳神経外科部長)
石川 正恒(洛和会音羽病院 正常圧水頭症センター所長、洛和ヴィライリオス 所長)
青柳 幸彦(株式会社 デジタル・スタンダード システム本部 取締役 部長)


■研究代表者(山田茂樹)からのコメント
日本は4人に1人が65歳以上の高齢者であり、今なお高齢化が「世界でも類を見ない」スピードで加速し続けている国です。今後、要介護者が急増していく中、適切に運動能力・転倒リスクを評価して、早期治療・介入が必要な高齢者を発見し、自立した生活を少しでも長くするための方策が求められています。
適切な評価とは、主観的な評価を排除し、客観性、再現性が担保された評価法で、どこでも誰でも簡単に同じように評価ができることです。Hacaro iTUGによるiTUGスコアが日本で、世界で広まり、国際標準尺度(モノサシ)となることを期待しています。

■アプリ開発者(青柳 幸彦)からのコメント
弊社は、子供たちの運動能力・体力測定アプリからお年寄りの体力維持管理サービスまで幅広いソリューションを提供しています。最先端の技術を用いて、広い意味で社会全体を改革・革新するような「世界の標準」となるソリューションサービスを展開していきたいと考えています。
今回開発しましたiPhone 用アプリケーションHacaro iTUGは、高齢者が自立した生活をおくる為に大変重要な歩行に関しての客観的評価としてiTUGスコアを提示します。iPhone 用アプリとしてリリースした事で、誰もが簡易にそして再現性高く歩行動作の一つの指標としてiTUGスコアを利用する事ができます。このiTUGスコアが今後「世界の標準」として広がって行く事を期待しております。

■関連リンク
ダウンロード先
https://itunes.apple.com/jp/app/%E3%83%8F%E3%82%AB%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BAitug/id1367832791?mt=8
ハカロシリーズ iTUG | デジタル・スタンダード公式ホームページ
https://digital-standard.com/itug_jp/
洛和会音羽病院 正常圧水頭症センター ホームページ
http://www.rakuwa.or.jp/otowa/nph/index.html

【会社情報】
社名 株式会社デジタル・スタンダード
所在地 〒530-0002 大阪府大阪市北区曽根崎新地2丁目6-24 MF桜橋2ビル 8F
電話 06-6457-6000
設立 2012年10月26日
代表者 代表取締役社長 片山源治郎
資本金 8,000万円
公式サイト https://digital-standard.com/
Mail info@digital-standard.com
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