脊椎手術術後リハビリアプリ 福島県立医科大学会津医療センターと共同研究を開始
[23/03/01]
提供元:PRTIMES
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スマホアプリにて患者とリハビリテーション技師・整形外科医の遠隔での双方向リハビリにより、手術後の回復を進める
株式会社U Tヘルステック(本社:福島県福島市 代表取締役 栗原裕也)は、福島県立医科大学会津医療センター整形外科・脊椎外科学講座/リハビリテーション科 白土修主任教授、リハビリテーション科遠藤達矢技師らと共に、脊椎手術後の遠隔リハビリテーション用スマホアプリの共同研究を開始したことをお知らせします。
実施の背景
脊椎疾患には、以下のような疾患が含まれます。
1 ) 腰椎・頚椎椎間板ヘルニア
2 ) 腰部脊柱管狭窄症
3 ) 腰椎分離症、すべり症
4 ) 脊柱変形(側弯症、後弯症)
5 ) 頚椎後縦靱帯骨化症・頚髄症
6 ) リウマチ性頚髄症
7 ) 化膿性脊椎炎
8 ) 骨粗鬆症
9 ) 変形性脊椎症
10 ) 脊椎圧迫骨折
11 ) 脊髄損傷
これらのうち、1)〜4)は、いわゆる慢性腰痛症と呼ばれる病態を引き起こす疾患で、日本における顕在患者は1086万2000人/年(2018年)に上り、手術症例も2021年のD P C統計によれば10万例近くに上る。この被診断者数は国民病と言われる高血圧症・脂質異常症・糖尿病に並ぶ被診断者数です。また、有訴患者数に至っては生活の質の低下・業務効率の低下・他の疾病の発症につながる疾病負荷を示す障害調整生存年数は、脳卒中に次いで2番目に大きな値となります。また、手術症例数は、各種のがん手術、慢性狭心症や急性心筋梗塞などの心臓手術に次いで多い症例数を示しています。運動器の疾患である脊椎症等の手術後の患者さんにとって、退院後もリハビリを続けることがその成績の維持に不可欠ですが、高齢者が多い患者さんにとって、退院後もリハビリを続けることは、病院施設との距離もさることながら、家族の協力や理解が必要であることが、そのハードルを上げています。
脊椎手術後のリハビリにおける遠隔医療アプリの可能性
脊椎手術を受けた患者さんにとって、退院後のリハビリテーションを継続していくことは、手術を受けて疼痛がなくなり、社会活動性が高くなっているにもかかわらず、病院施設との距離や、家族の協力を得ることや、特に都会でない地域に住む患者さんに取っては自動車による通院の問題もあり困難であると言われています。
リハビリテーション遠隔医療アプリでは、病院の担当医やリハビリテーション技師と双方向につながることで、自宅に居ながらにして通院時と同じようなリハビリテーションができることが、新たな患者さんへの可能性を提供し、せっかく手術を受けたのに、退院後に運動性が下がってしまうことがなくなるよう、新たな治療提供の実現を目指していきます。
福島県立医科大学整形外科学・脊椎外科学講座/リハビリテーション科
主任教授 白土修先生 コメント
[画像1: https://prtimes.jp/i/116880/1/resize/d116880-1-ddd428ff0a37fb124830-0.jpg ]
脊椎手術後のリハビリテーションの離脱は、通院の
問題が大きく影響しています。
本遠隔医療用リハビリアプリは、リハビリテーションに新たな治療機会をもたらす可能性があるかもしれません。
白土 修先生 略歴
1974年 福島県立磐城高校卒業
1981年 北海道大学医学部卒業
1986年 北海道大学医学部整形外科学講座研修医
1988年 John Hopkins大学整形外科脊椎サービスフェロー
1988年 北海道大学医学部整形外科助手
1994年 University of Medicine and Dentistry of New Jersey (UMDNJ)
客員准教授
1996年 北海道大学病院 リハビリテーション科助教授
1998年 美唄労災病院 整形外科部長
2001年 北海道大学病院 整形外科講師
2004年 埼玉医科大学整形外科助教授
2010年 福島県立医科大学会津医療センター整形外科・脊椎外科/リハビリ
テーション科主任教授
福島県立医科大学会津医療センター
リハビリテーションセンター 遠藤達矢技師のコメント
脊椎手術を受けてリハビリテーション科に
回ってくる患者さんは、皆さん我々と一緒に
毎日頑張ってリハビリを進めてらっしゃいます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/116880/1/resize/d116880-1-e7edb43d764f5f4e7e58-1.png ]
しかし退院してしまうと半数以上の患者さんが、
さまざまな理由でリハビリテーションを続けて
いくことが困難になってしまいます。
リハビリテーションは、月に一回通院時にリハビリ室で受けるだけでは不十分で、我々も在宅の患者さんに何もできないことに歯がゆい思いをしていました。この遠隔医療用リハビリテーションアプリは、我々の歯がゆい思いを具現化してくれたようなアプリで、今後の共同研究で新たな知見を得られることを期待しています。
遠藤達矢技師 略歴
2007年 福島県立会津高校卒業
2011年 埼玉県立大学 保険医療福祉学部理学療法学科卒業
2011年 春日部厚生病院 理学療法士
2012年 福島県立医科大学会津医療センター整形外科・脊椎外科/リハビリテーション科理学療法士
2015年 弘前大学大学院 保健学研究科 博士前期課程卒業
2022年 埼玉県立大学大学院 保険医療福祉学専攻 博士後期課程入学
株式会社U Tヘルステックについて
2022年4月1日に福島県立医科大学医学課程5年生に在学する栗原裕也と織部一弥が創業した医療系スタートアップで、治療効果が臨床試験にて証明され医療現場で医師が患者に処方される「遠隔医療用アプリ」を研究開発また製造販売・製造する医療機器メーカー。
今回の遠隔医療用リハビリテーションアプリ「Panopticon」が初の開発製品で、今後も術後リハビリに絞った開発ラインアップを展開する予定。
株式会社U Tヘルステック(本社:福島県福島市 代表取締役 栗原裕也)は、福島県立医科大学会津医療センター整形外科・脊椎外科学講座/リハビリテーション科 白土修主任教授、リハビリテーション科遠藤達矢技師らと共に、脊椎手術後の遠隔リハビリテーション用スマホアプリの共同研究を開始したことをお知らせします。
実施の背景
脊椎疾患には、以下のような疾患が含まれます。
1 ) 腰椎・頚椎椎間板ヘルニア
2 ) 腰部脊柱管狭窄症
3 ) 腰椎分離症、すべり症
4 ) 脊柱変形(側弯症、後弯症)
5 ) 頚椎後縦靱帯骨化症・頚髄症
6 ) リウマチ性頚髄症
7 ) 化膿性脊椎炎
8 ) 骨粗鬆症
9 ) 変形性脊椎症
10 ) 脊椎圧迫骨折
11 ) 脊髄損傷
これらのうち、1)〜4)は、いわゆる慢性腰痛症と呼ばれる病態を引き起こす疾患で、日本における顕在患者は1086万2000人/年(2018年)に上り、手術症例も2021年のD P C統計によれば10万例近くに上る。この被診断者数は国民病と言われる高血圧症・脂質異常症・糖尿病に並ぶ被診断者数です。また、有訴患者数に至っては生活の質の低下・業務効率の低下・他の疾病の発症につながる疾病負荷を示す障害調整生存年数は、脳卒中に次いで2番目に大きな値となります。また、手術症例数は、各種のがん手術、慢性狭心症や急性心筋梗塞などの心臓手術に次いで多い症例数を示しています。運動器の疾患である脊椎症等の手術後の患者さんにとって、退院後もリハビリを続けることがその成績の維持に不可欠ですが、高齢者が多い患者さんにとって、退院後もリハビリを続けることは、病院施設との距離もさることながら、家族の協力や理解が必要であることが、そのハードルを上げています。
脊椎手術後のリハビリにおける遠隔医療アプリの可能性
脊椎手術を受けた患者さんにとって、退院後のリハビリテーションを継続していくことは、手術を受けて疼痛がなくなり、社会活動性が高くなっているにもかかわらず、病院施設との距離や、家族の協力を得ることや、特に都会でない地域に住む患者さんに取っては自動車による通院の問題もあり困難であると言われています。
リハビリテーション遠隔医療アプリでは、病院の担当医やリハビリテーション技師と双方向につながることで、自宅に居ながらにして通院時と同じようなリハビリテーションができることが、新たな患者さんへの可能性を提供し、せっかく手術を受けたのに、退院後に運動性が下がってしまうことがなくなるよう、新たな治療提供の実現を目指していきます。
福島県立医科大学整形外科学・脊椎外科学講座/リハビリテーション科
主任教授 白土修先生 コメント
[画像1: https://prtimes.jp/i/116880/1/resize/d116880-1-ddd428ff0a37fb124830-0.jpg ]
脊椎手術後のリハビリテーションの離脱は、通院の
問題が大きく影響しています。
本遠隔医療用リハビリアプリは、リハビリテーションに新たな治療機会をもたらす可能性があるかもしれません。
白土 修先生 略歴
1974年 福島県立磐城高校卒業
1981年 北海道大学医学部卒業
1986年 北海道大学医学部整形外科学講座研修医
1988年 John Hopkins大学整形外科脊椎サービスフェロー
1988年 北海道大学医学部整形外科助手
1994年 University of Medicine and Dentistry of New Jersey (UMDNJ)
客員准教授
1996年 北海道大学病院 リハビリテーション科助教授
1998年 美唄労災病院 整形外科部長
2001年 北海道大学病院 整形外科講師
2004年 埼玉医科大学整形外科助教授
2010年 福島県立医科大学会津医療センター整形外科・脊椎外科/リハビリ
テーション科主任教授
福島県立医科大学会津医療センター
リハビリテーションセンター 遠藤達矢技師のコメント
脊椎手術を受けてリハビリテーション科に
回ってくる患者さんは、皆さん我々と一緒に
毎日頑張ってリハビリを進めてらっしゃいます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/116880/1/resize/d116880-1-e7edb43d764f5f4e7e58-1.png ]
しかし退院してしまうと半数以上の患者さんが、
さまざまな理由でリハビリテーションを続けて
いくことが困難になってしまいます。
リハビリテーションは、月に一回通院時にリハビリ室で受けるだけでは不十分で、我々も在宅の患者さんに何もできないことに歯がゆい思いをしていました。この遠隔医療用リハビリテーションアプリは、我々の歯がゆい思いを具現化してくれたようなアプリで、今後の共同研究で新たな知見を得られることを期待しています。
遠藤達矢技師 略歴
2007年 福島県立会津高校卒業
2011年 埼玉県立大学 保険医療福祉学部理学療法学科卒業
2011年 春日部厚生病院 理学療法士
2012年 福島県立医科大学会津医療センター整形外科・脊椎外科/リハビリテーション科理学療法士
2015年 弘前大学大学院 保健学研究科 博士前期課程卒業
2022年 埼玉県立大学大学院 保険医療福祉学専攻 博士後期課程入学
株式会社U Tヘルステックについて
2022年4月1日に福島県立医科大学医学課程5年生に在学する栗原裕也と織部一弥が創業した医療系スタートアップで、治療効果が臨床試験にて証明され医療現場で医師が患者に処方される「遠隔医療用アプリ」を研究開発また製造販売・製造する医療機器メーカー。
今回の遠隔医療用リハビリテーションアプリ「Panopticon」が初の開発製品で、今後も術後リハビリに絞った開発ラインアップを展開する予定。