今年の春の気分は「こってりナチュラル」……女性潮流研究所「2012女性トレンド・7キーワード」発表
[12/03/06]
提供元:PRTIMES
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2012年春の女性トレンドは
「幸せ感」「元気感」「こってりナチュラル」
女性潮流研究所「2012女性トレンド・7キーワード」発表
ブランドや商品企画の戦略のコンサルティングを行う
女性潮流研究所(運営会社:株式会社ビューティーブレーン、
所在地:東京都港区南青山、代表:廣瀬知砂子)は、
独自調査による「2012年春・トレンド分析」を
3/6(火)発表いたします。
◆女性誌分析による震災後の消費傾向は「こってりナチュラル」
「女性潮流研究所」は、企画のプロ女性集団による流行分析プロジェクト。
社外研究員として、広告代理店・化粧品・トイレタリー・ガジェット・携帯
サービスなど、様々な分野の企画のプロらを迎え、毎月70誌を超える女性
誌の見出し分析をはじめ、あらゆる角度から流行分析を行っています。
毎月発行しているプロ向けのトレンド情報誌「月刊 女性潮流研究所」
から2012年春の潮流について発表します。
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【2012年度女性トレンド・7キーワード】
(女性潮流研究所の調査・分析による)
1.【ビューティ】薄盛り/好感度メイク/炭酸コスメ/
血液クレンジング/ゲテモノ生物コスメ
震災前の「盛り」「女子力」「キラキラ」から、震災後は「幸せ感」
「元気感」「ナチュラル」へシフト。近所との助け合いや絆意識の高まり
により、「自分中心」から周囲を元気にさせる様な社会性のあるメイクを
意識するように。ただし、完全にナチュラルに転換したわけでなく、つけ
まつげ&アイラインばっちりの「盛りメイク」は、すでに「普通のメイク」
として定着した現れでもある。
また、「肌がきれい」な状態を美人とする意識が高まり、美容医療や民間
療法の情報も活発化。韓国のかたつむり・蛇毒・蜂毒をきっかけに、日本でも
馬油やなまこなど、伝統と意外性のある「こってりナチュラル系」の生物素材
が美容効果を期待されて話題である。
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2.【ファッション】レトロなダサカワ/OJI系/原宿系
青文字系/本命彼女系/おしゃれ系(ブロガー)
「非モテ」なファッションは、モテ系の「赤文字」に対抗する存在として
「青文字系」と呼ばれ、レトロなダサカワ・OJI系・原宿系などさまざ
まなジャンルで拡大中。モテブームはこれで完全に終焉…のように見えたが、
ブームなのが「本命彼女系」。不特定多数にアピールする「モテ系」や、
彼ママに気に入られるための「お嫁系」とも異なる、一人の人に愛される
安心感のにじみ出る余裕のある着こなし。
また、ファッショントレンドでは「可愛い系」「かっこいい系」の二大派閥
に加え「おしゃれ系」という新勢力が登場。マストレンド以上モード未満の、
やや背伸び系ファッションが特徴。海外ブロガーや若手セレブのリアルな
ファッションを参考にしつつ、自らもブログで発信するファッション・
コミュニケーション能力も求められるように。
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3.【アイコン】井川遥/松嶋菜々子/きゃりーぱみゅぱみゅ
桐谷美玲/武井咲/剛力彩芽
震災前と比べて「女子力」という言葉が影を潜め、「生活」という大きな
フィールドでのパワーの強さ(健康がその最たるもの)=「人間力」のような
ものが求められるように。マイペース感とバランスの良さで、「妻・母・女優
として、すべてに頑張ってます!」という気負いを感じさせない井川遥・松嶋
菜々子が再浮上。
COOL JAPAN、Japanese Kawaiiを背負って立つ、原宿発・世界行き
超個性派モデル・きゃりーぱみゅぱみゅや、元SEVENTEENモデルの
桐谷美玲といった「ファッション系」と、武井咲・剛力彩芽といった
「透明感系」の2つの勢力がドラマやCMにひっぱりだこに。
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4.【食】発酵食・塩麹/トマト(ダイエット)
明治ヨーグルトR-1(インフルエンザ)
特に注目を集めているのが発酵食品。中でも自分で手作りする塩麹は、
「食べる○○」に次ぐ新たな「調味料ブーム」を牽引。食の専門家は
2011年初頭から注目していたが、震災を機に「日本の伝統」と「保存食」
という点で脚光を浴び、大きなブームに。「こってりナチュラル系」という
意味では、コスメの生物素材に通じる。
その他、メガヒットが出にくい昨今でも、メタボ対策のトマト・タニタの
社員食堂メニュー・インフルエンザ対策でのヨーグルトなど、健康関連では
大ヒットが続々。身体を温めるしょうがは、節電メニューによって、依然
根強い支持を集める。また「妊活ブーム」もあって、血めぐりや骨盤など、
体の根本から治すといった志向が垣間見られる。
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5.【ライフスタイル】断捨離お片づけ/一生モノ嗜好
女子スマホ/東北支援/プチボラ
震災や断捨離お片付けブームがきっかけになり、「不要なものは持たない
ようにする志向」と、「一生は限られているからこそ、毎日をもっと楽しみ
たい」という相反する志向が顕著になった。
また、機種の増加・女子向けアプリや周辺グッズの充実で、本格的にスマホ
が女子の必須アイテムとして定着。1台で多くのことがこなせるので、PCの
ネット回線や自宅電話の解約など生活のスリム化にも貢献。
一方、震災後から今まで、色々な形での東北支援・ボランティアの意識が
広がっている。1年経ってよりサステナブルな支援が望まれる中、東北物産展
の開催など、東北の産業を応援する企画も増え、女性誌でも続々と震災1年後
特集が組まれた。
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6.【カルチャー】代官山蔦谷書店/自己アピールスポット
きゃりーぱみゅぱみゅ・ももいろクローバーZ・アニソン人気・秋葉原発の
AKB48のグローバル化など、サブカルとメインカルチャーの境目があいまいに。
「誰もが知っている/誰にでも好まれる」ものより、「私(たち)だけが知って
いる/私(たち)だけが好き」というローカルな人・モノが多数存在し、
そんなローカル感こそが支持されている。
その中で、代官山蔦谷書店を中核とした代官山T-SITEが12月にオープン。
目利きを介して高感度な大人をターゲットに絞りこむ、エクスクルーシブ感が
特徴になっている。
twitterやfacebookでローカルネタをシェアしたり、話題のスポット
にいることをリアルタイムで発信し、自己アピールネタに。カルチャーは、
自分の素敵さ・おもしろさを発信できるかどうかが大きな鍵。
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7.【愛】街コン/趣味は婚活/恋愛ドラマ
震災は、自分にとって本当に必要な人を見直すきっかけになり、ダメ男や
あいまいな関係を清算し「やっぱりちゃんとした人がいい」という意識が
高まった。不特定多数にモテることよりも、結婚へ直結させるという目的意識が
はっきりしてきた。恋愛よりも結婚をストレートに目指し、婚活はライフスタ
イルの一部、「趣味」「たしなみ」として成り立っている。
数百人単位での「街コン」など、気軽に参加できるイベントも増加。
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消費のカギを握る「女性のトレンド」は、震災後に大きな変化を遂げました。
1年を経て「こってりナチュラル」=「高濃度の自然・日本・ローカル・自分
大好き志向」が、70誌を超える女性媒体の定点観測から見受けられます。
メーカーや広告事業者は、この流れを踏まえた企画提案が有効だと言えそうです。
【ご案内】
「女性潮流研究所」では、流行観測力を身につけ、女性マーケティングのプロを
目指したい一般の方向けの「オンライン・マーケティング塾」を開講予定です。
現在、第一期生として若干名を募集しています。
詳細をご希望の方はinfo @beauty-brain.comまでお知らせください。
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≪プレスリリースに関するお問い合わせ≫
女性潮流研究所(株式会社ビューティーブレーン)広報担当 http://www.beauty-brain.com/
〒107ー0062 東京都港区南青山2-2-8DFビル5F メール:info@beauty-brain.com
03-5357-8540 (代表) / FAX:03-5357-8541