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【第10回アショカジャパン・フェロー・スピーカーズシリーズ】海を超えてグローバルに解決策を募るという21世紀型「市区町村の課題解決法」

シティマート創設者・CEO サシャ・ハゼルマイヤー氏来日

グローバルな社会変革を生み出すアショカ認証の社会起業家のなかでもより卓越した一人である、サシャ・ハゼルマイヤー氏が来日し、市町村の課題解決をより迅速により効果的に導く「Citymartシティマート」のシステムを紹介します。




「より住みやすい環境を創る」という目的のために市町村それぞれの課題は何かを見極め、その解決のための策を世界中の企業やリサーチセンターから公募し、最適な案を選び実施まで手伝うのがシティマートの仕組みです。これまでに、ロンドン、サンフランシスコ、ニューヨーク、バルセロナ、南アのケープタウン、モスクワなど50を超える自治体で導入されてきました。また、1000を超える世界中の企業やリサーチセンターが、解決策の提供側としてシティマートに登録しています。

少子高齢化が進む日本。2014年に民間研究機関「日本創成会議」の発表では、少子化と人口減少が止まらず存続が危ぶまれると指摘された市区町村は896。全国の49.8%が消滅する可能性を秘めています。

人口減や若者の流出に悩む各自治体はこれまで様々な試みを行ってきました。しかしそれぞれの自治体が抱える問題は多種多様であり、抜本的な解決のためには、第三者の視点とオリジナルのアイデアが求められています。

アイデアは国内にとどまらず、海外からも受けつける。その課題解決方法を提示したのがシティマートのコンセプトです。これまで導入を実施した世界各市には、国内で見つかった10倍ほどの解決策が、それまで全く縁がなかった国の中小企業からも寄せられてきています。またシティマートは、あらゆるサイズの企業に海外の公共プロジェクトに入札する扉をも開きました。これまでに導入が決まった解決テクノロジーの89%は中小企業から寄せられています。 国境や企業の規模という「壁」を乗り越え、課題解決のために連携する、それがシティマートというソリューションの魅力なのです。

それぞれの市区町村が抱える問題は何か、そしてその解決のために世界中からの提案をつなぎ、よりよい解決方法を考える、そんな取り組みを日本で導入するためには何が必要か、考えてみませんか?

当日はコミュニティデザインの生みの親である山崎亮氏を聞き役に、市区町村の抱える問題は何かを明確にするとともに、その問題解決のための手法の調達方法について、世界各地の事例をもとに対話します。

コミュニティデザインに関心のある方、グローバルな市町村との協働の可能性に関心のある個人や企業の皆様、ぜひふるってご参加ください!


日時:2015年12月10日(木)18:30-20:30(受付開始:18:10)
参加費無料
同時通訳あり
会場:政策研究大学院大学 (GRIPS) 想海楼ホール
アクセス:都営大江戸線「六本木駅」7出口から徒歩5分/東京メトロ日比谷線「六本木駅」4A出口から徒歩10分/東京メトロ千代田線「乃木坂駅」5出口から徒歩6分
会場への地図はこちら→http://www.grips.ac.jp/jp/about/access/
主催:一般社団法人アショカ・ジャパン
申し込み方法:https://ssl.form-mailer.jp/fms/5627d015396198よりお申し込みください。
イベントに関するお問い合わせはjapan@ashoka.orgまで(担当:長島)


スピーカー:サシャ・ハゼルマイヤー(Sascha Haselmayer)とシティマート(Citymart)について
ハゼルマイヤーは、1973年デンマークで生まれ、英ロンドンで建築を学びました。彼が開発したシステム「Citymartシティマート」は、ある地方自治体が必要とするイノヴェーションを選考コミティーの承認を経てオンラインサイトに記載し、それに対して世界中の企業(その89%が中小企業)が対応策を提案、応募する構造です。最終的にはその地域及びグローバルの適任者約10人からなる評価コミティーが関わり選定します。海外の企業といったこれまで協力関係になかった企業の参入に不安を持ちがちな地方自治体の性格を鑑み、シティマート は、選定が決まると導入をスムーズに導くために、スタッフ数人が現地に入り自治体のフォローに努めています。
日本では、2013 年に福岡市がこのシステムを利用し解決案コンペティションLLGA2013 が開催されました。

シティマートでの募集中の案件リストはこちらから:http://www.citymart.com/challenges
ハゼルマイヤーのTED talkはこちらから:www.youtube.com/watch?v=8rnfEwPGZ9Q



[画像1: http://prtimes.jp/i/16100/2/resize/d16100-2-986453-2.jpg ]

モデレーター:山崎亮氏について
1973年生まれ。ランドスケープデザイナー。コミュニティデザイナー。株式会社studio-L代表。公共空間のデザイン、プログラムデザインやプロジェクトマネジメントに携わる。東北芸術工科大学教授、同大学芸術学部コミュニティデザイン学科学科長
2005年にstudio-Lを設立。地域の課題を地域に住む人たちが解決するためのコミュニティデザインに携わるまちづくりのワークショップ、住民参加型の総合計画づくり、建築やランドスケープのデザイン、市民参加型のパークマネジメントなどに関するプロジェクトが多い。主な著書に『コミュニティデザイン(学芸出版社)』『ソーシャルデザイン・アトラス(鹿島出版会)』『コミュニティデザインの時代(中公新書)』『まちの幸福論(NHK出版)』などがある。

アショカ・フェローについて
ASHOKA は、公益のためのイノヴェーションに取り組む人々の集団であり、2015年現在39 カ国にカントリーオフィスを設置し活動しています。1980 年の米ワシントンでの発足から続いている ASHOKAの核の活動は、「システミック・チェンジメーカー」(現象面の問題を生み出している根本的な社会の構造の欠陥を是正し新しいシステムを生み出す個人)を「アショカ・フェロー」として認証しネットワークを構築すること。必要な場合は生活費援助を提供するほか、取り組みを拡大するための法務などの専門家がプロボノ支援に入りそれぞれの変革の加速化を助けます。
過去 36 年間に選出された約 3200 人のシステミック・チェンジメーカーは、90 カ国に散在しています。マイクロファイナンスを広めるシステムとしてグラミン銀行を発足したムハマド・ユニュス、ウィキペディアを生み出したジミー・ウェルズ、感情のリテラシーを伸ばす教育を編み出したメリー・ゴードン、貧困層に先進国並みの眼科医療が行き渡るシステムを創ったデヴィド・グリーンなどがフェローの典型例です。
ASHOKA ジャパンは、東アジア初の拠点として 2011 年に開設され、これまでに 5人のASHOKA フェローが選出されました。

一般社団法人ASHOKA JAPANについてはこちら:http://japan.ashoka.org/
イベントチラシはこちら
[画像2: http://prtimes.jp/i/16100/2/resize/d16100-2-838224-3.jpg ]
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