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仏具のまち高岡で『仏女限定』のツアーを計画した結果…

高岡クラフツーリズモ 〜仏女様いらっしゃい編〜!

仏具製造全国シェアNo1の富山県高岡市で、若手の伝統工芸職人たちが「全国の仏女を対象の工場見学ツアー」を秋に向けて企画。そんなマニアックなツアーって成立するのか不安すぎて、本番当日を前にリハーサルしてみました!




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そもそも、それってツアーとして成立するの?身近に仏女なんていないけど、仏女ってどこにいるの?

今年で開催10年目を迎える、高岡の伝統工芸若手職人組合『高岡伝統産業青年会』の工場見学ツアー『高岡クラフツーリズモ』の本年度開催について、本来は主催者の職人たちが普段の仕事につなげるために、全国のバイヤーやデザイナーなどを募集してきたものです。
普段一般開放されていない工房や工場に、ツアーという特別な条件を使って訪れるという“体験”が、今までよりももっと身近にモノ作りを知ることができるということで、過去様々なデザイナーやバイヤー、建築家が参加してくれました。
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がしかし数年に一度、厄介な思いつきで「俺たち、このままでいいのかよっ!」という、アツい何かに突き動かされ、急に路線変更したり自己否定したりするのが世の常。高岡クラフツーリズモも例外ではなく、「モノづくりつながりで、美大生を呼んでみよう」とか「仏具つながりで、坊さんだけを呼んでみよう」とか、「アニメ好き集めて、オタ専コース作るぞぉぉぉぉぉ(・∀・)!!※なぜか大盛況だった」とか、過去いろいろやってしまったが為に、まだやってないことを優先的に突き詰めていったところ、「仏女はどうでしょうか!」と、一人の若手職人が端を発したことによって始まりました・・・・不安。


『仏具の街=仏女』って、響きだけはなかなか良さそうなので、その場の職人たちも「おお〜〜!」とか言って盛り上がりましたが、地獄はその後でした。『で・・・・・、仏女って何?』『仏女ってどこにいるの?』『そもそも、仏女って神社仏閣が好きなだけ(100歩譲って仏像)で、仏具には興味ないんじゃないの』など、今落ち着いて考えれば当たり前のアレコレが問題になってきました。ググってもイマイチわからなし・・・・。


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友達の友達の友達など、色々な人に断られながらも、ついにテストマーケティング可能な仏女が!

とにかく、実際にいきなり本番を迎える勇気はさすがになく、まずは試験的に体験してもらおうと試みたものの、そもそも本物の仏女を見つけるのに大変苦労しました(苦労話書くだけで記事終わるので割愛)

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なんだかんだスッ飛ばして、いよいよリハーサルの開催!奇跡的に2名の仏女が体験をしてくれるということで、本番さながらのツアー内容を体験してもらいました。

「仏具のまち高岡の、ホトケ満喫工場見学ツアー」は、こんな内容です

1.朝イチ、新高岡駅でお迎え
2.まずはテッパン、日本3大仏の“高岡大仏”で仏女様のご機嫌を伺う
3.もうちょっと神社仏閣で気分を上げる!“国宝瑞龍寺”!!
4.せっかくなので精進料理ランチ
5.まずはお坊さんが叩く「ケイス(音が鳴るやつ)」工房で、音作りの職人!
6.スケールに圧巻!全国の大仏を手がける梶原製作所で原型を見る!
7.目の前でどんどん色が変化!金属の着色所!

という内容です。本番ではさらに、懇親会を開催して、一晩中職人たちと呑み明かすなどの企画も準備中です。


テストマーケティング本番。陰キャ職人騒然!仏女が想像以上の美女だった!


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新高岡駅でお出迎え

本番同様、新幹線駅『新高岡』まで迎えに上がると、美しい2名の仏女が!取材陣、この段階で「今日はいける!」とガッツポーズ。ツアーアテンドのメンズ職人2名、頑張れ!(本番はもちろんもっといます)

合流後は簡単な説明をして、本日の流れ説明を15分ほど。それではいよいよ出発です(当日はバス移動)!

高岡大仏

“日本一イケメンなんじゃないか”と囁かれる高岡大仏は、もちろんメイドイン高岡。高岡は、まちのいたるところに様々な高岡製のブロンズ像が立っていて、年に一度すべての高岡職人たちが朝から集合して町中のブロンズ像をメンテナンスするという、仏像愛溢れる漢(おとこ)たちの片鱗を感じられるのです!

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さて、そんな高岡大仏を案内し、もちろん仏女持参の御朱印帳にも記帳してもらい。好スタートです!


国宝瑞龍寺

高岡の街を開いた前田利長のために建てられた国宝瑞龍寺。毎日全国からも沢山の観光客がやってきます

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山門をくぐったら仏殿。年に二回、瑞龍寺ではライトアップが行われ、プロジェクションマッピングには沢山のお客さんが来られるのも必見!
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もちろん、御朱印帳にもきっちり記帳。(瑞龍寺の御朱印帳記帳では、300円、600円、900円とグレードが分かれています!)



せっかくなので、精進ランチ

瑞龍寺のすぐ前に、精進料理を提供するお店『まちのえき 清風』があるので、こちらでお昼ご飯。

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精進料理って、もっと質素なものだと思っていたけれど、マクロビランチみたいな感覚で女性には嬉しく、何より意外に結構おいしい!そして午後からは、いよいよ工場見学へ!


お寺で坊さんが叩いてる、大きなアレを作っている『島谷ケイス工房』へ

仏具の街だからといって、仏壇や三具足ばかり作ってるわけではないのです。お寺でなんとなく見たことがあるような、マニアックなものも実は結構、高岡さんだったりします。

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ということでまずは、お寺でよくみる「コーーーーー〜〜〜〜ン」と良い音が鳴るアレです。当たり前ですが、ちゃんと名前があったんですね。
ここ島谷ケイス工房では、全国に新規で作って出すだけでなく、何十年も前に作られたケイスの修理もしています。


写真はまず、真っ赤になるまで高温で熱して、金属を『なます』作業です。とにかく・・・・・暑い、熱い!

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そして、ひたすら金槌でトンカントンカンして、形を整えたり、音を調律します。動画でお見せできないのが非常に残念ですが、どこをどれくらい叩くかで、音の広がりが全然違うんです!


工場の中に、巨大な大仏の原型!『梶原製作所』の圧巻なスケール!

さて、次に訪れたのは、大仏自体を原型から鋳造まで手がける工場『梶原製作所』。工場に入っていきなり鎮座する3.6メートルの大仏原型!

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ここでは、高岡伝産の会員でもある梶原製作所の職人さんに、大仏って一体どうやって作られるのかを丁寧に教えてもらいました。

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原型が見られることはもちろんですが、普段は手の届かない高い位置にある大仏のご尊顔や螺髪を直に触れられるなんて、滅多にない経験です!間近で見ても、細部まで作り込まれた丁寧な造形に、ため息が出ます。


金属を様々に変色させる魔法の工房「モメンタムファクトリー」にうっとり

ツアーもいよいよ終盤。最後は着色工房モメンタムファクトリーへやってきました。ここでも案内してくれるのは高岡伝統産業青年会会員の若手職人さん(イケメン!)。

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大仏の色が深緑だったり、ブロンズ像が茶色だったりするのは、塗装の色ではなく、“金属を変色させた色”なのです。何色を出すかによって、全て加工技術も違ってきます。工房では熱や薬品を使って、金属が目の前で変色していく様を見られます


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さて、そんなこんなで丸一日体験したツアーも無事終了!仏女の美女様、ありがとうございました!最後は少しだけ、職人たちとも仲良くなって帰ってくれましたー!




全国の仏女さん、このような工場見学、どうでしょうか!!

 

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ぜひ、お近くに神社仏閣・仏像・仏像っぽいものが好きな仏女さんがおられましたら、お誘いの上、この秋は高岡へお越しください!

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お待ちしてまーす!!



高岡クラフツーリズモ基本情報(仏女様いらっしゃい編はCコースです)


>>日 時 9月21日(土) 9:30〜17:30

Aコース「ガラは悪いが腕はいい!高岡伝産コース」
 定員 12人 10,000円(税込/昼食含)
 【鋳造】平和合金/【プレス】瀬尾製作所/【研磨】迅福堂(尾崎迅)/【塗装】川津工芸/ 【菅笠】高岡民芸 以上の5箇所を見学 ※バイヤー、建築家様にオススメ

Bコース「職人になれる!101本目のそろり体験コース」
 定員 7人 15,000円(税込/昼食・体験材料費含)
 【鋳造】能作/【着色】色政/【螺鈿】武蔵川工房 以上の3箇所を見学・体験
 ※製作体験いただいたアイテムはお持ち帰りいただけます(一部後日発送)
 
Cコース「仏女歓迎!高岡仏道めぐりコース」
 定員12人 11,000円(税込/昼食含)
 高岡大仏/瑞龍寺/【鋳造】高和製作所/【仏具製造】島谷ケイス/ 【着色】モメンタムファクトリー・Orii/【鋳造】梶原製作所(波岡工場) 以上の6箇所を見学 ※仏女様にオススメ

交流会 夜はレセプション(参加費別途4,000円)もあります。
宿 泊 宿泊の際はホテルのご案内もございますので、お気軽にご相談ください。


募集締め切り/お問い合わせ

募集締め切り 2019年8月19日(月)
お申し込みはウェブからどうぞ  http://craft-tourism.jp

【企画・運営】
企画 : 高岡伝統産業青年会
富山県高岡市丸の内1-40 高岡商工会議所内
電話 0766-23-5000/ファクス 0766-22-6792


【旅行実施】
富山県知事登録旅行業3-295 おむすび旅行

【お申込・お問合せ】
富山県知事登録旅行業者代理業第27号
(有)高岡トラベルサービス
TEL : 0766-25-5455
Mail : tokimeki@sepia.ocn.ne.jp
富山県高岡市問屋町25 (株)燕昇司2F
【営業時間】
平 日 9:00〜18:00
休業日 土曜・日曜・祝祭日・年末年始

【デザイン企画、ディレクション】
株式会社ROLE

【撮影】
山田康太
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