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「大阪タクシー協会」2025 年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に向けた今後の展望、輸送体制強化への取り組みを発表

 一般社団法人大阪タクシー協会(会長:坂本 栄二)は、大阪地域のタクシー利用者の皆様により一層のタクシーでの移動の快適さと利便性をご提供すべく、多岐にわたる改善活動に取り 組んでおります。 2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催に伴い、タクシー利用者の増加が予想される中、大阪のタクシー業界は、タクシーの供給不足に対する懸念を解消し、万博開催期間中の円滑な移動を実現するため、下記の取り組みを実施いたします。

- 現在のタクシーの状況

減少していた乗務員数も令和5年度には約 1000 名、その後も月に約 100 名乗務員数が増
加し続けています。またコロナ禍で減少した乗務員は短時間労働者(高齢乗務員)でその
後、増加している乗務員はフルタイム乗務員です。従って現在、毎月稼働率が増加してお
り供給量は増加しています。

地域的な供給不足の発生調査については、大阪タクシーセンターと共に調査を行っていま
す。特別な理由(例:天神祭りや淀川花火大会等)における交通規制が行われた時、豪雨
等における電車の運休が発生した時以外供給不足は発生していません。時間的に利用者に
不便さを感じさせている可能性があると思われる場合は各事業者と協議を行い、勤務シフ
トの見直しを行っています。

- 万博開催時の対応について

万博開催時の大阪府・市より示されているタクシー利用率等に疑義があるもののタクシー
の利用者が増加する予測は事業者にも好ましいものです。タクシーの乗務員数や稼働車両
数は現在も増加傾向が続いているため、利用者が増えれば実車率も上昇します。

府内タクシーの 2023 年 3 月末時点での実車率は 47.51%でありましたが、2024 年 3 月末時
点では約1%下げて46.53%となっています。一般的に供給不足とされる 55%まで余裕が
あります。大阪タクシー協会が過去の輸送実績などを基に実車率を予測すると、府内のタ
クシー利用者が万博開催中、1 日あたり 15 万人増加したとしても、実車率は54%にも満
たないとの分析結果が出ました。今後の乗務員数や稼働車両数を鑑みても、利用者の増加
分については十分対応可能です。しかし、地域的・時間的に供給不足が発生すると予想さ
れる場合は「なにわモデル」を実施します。タクシーを府内全域で営業区域外の運行を可
能とすることと共に、現行の日本版ライドシェアも活用しながら、利用者に不便さを感じ
させない対応をしていきます。

- なにわモデルについて

なにわモデルとは、万博開催時のタクシー不足に備え、大阪府内に 7 つ存在する営業区域
の区域外運行を可能とする仕組み。万博が開幕する 2025 年 4 月までに仕組みを整え、会
期中にタクシー不足が予測される時期に実施します。タクシーを府内全域で運行できるよ
うな仕組みを整えます。なにわモデルの実現に向けて、今後、国土交通省と協議を進めま
す。なお、それでも不足する場合は隣接府県のタクシー協会に要請し、応援を求めて行き
ます。

- 円滑な道路交通について

交通白書によると、大阪の交通渋滞は年々増加しています。円滑なタクシー輸送をするた
めには、単純な車両数増加はむしろ弊害となり、適切な車両数を効率的に稼働させる必要
があります。タクシーや日本版ライドシェアを府内全域で運行可能とすれば、渋滞するリ
スクが高まり経済活動にも影響する恐れがあります。なにわモデルを実現するのは、渋滞
を生まないよう、大阪タクシー協会やタクシー事業者などが、連携して管理し、効率的な
輸送を目指す必要があります。

大阪タクシー協会は、これらの取り組みを通じて、万博来場者ならびに地域住民の皆様に快
適な移動手段を提供できるよう、引き続き体制の整備とサービスの向上に努めてまいりま
す。
今後とも変わらぬご愛顧賜りますよう、お願い申し上げます。
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