2021年度版QSアジア大学ランキング発表
[20/11/26]
提供元:PRTIMES
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最新のアジア大学ランキング:東京大学の順位が過去最低に
ロンドン発、2020年11月25日:高等教育の世界的なシンクタンクであり、世界で最も参考にされている大学ランキングを毎年編纂しているQS Quacquarelli Symonds社は、アジアの大学を総合的に比較するランキングの2021年版を発表しました。
最新のアジア大学ランキング:東京大学の順位が過去最低に
ロンドン発、2020年11月25日:QS Quacquarelli Symonds社はアジアの大学を総合的に比較するランキングの2021年版を発表しました。
2021年版QSアジア大学ランキングは、アジアにある上位650大学の比較データを提供します。調査対象の大学数を前回よりも18%増やしており、アジア地域の高等教育セクターに関するQS史上最大規模の比較評価となっています。
発表されたリストには日本の大学105校がランク入りしています。前年に比べて16校の増加となり、日本の大学の数としては今までで最多となっています。東京大学は日本で最高位の大学という地位を維持し、総合順位は前年よりも2ランク低い15位となっています。しかしながらこれは当ランキングにおける同大学の順位としては過去最低となりました。
2021年版QSアジア大学ランキング――ハイライト
ランク入りした日本の105大学のうち、9校は昨年よりも順位を上げています。63校は順位を下げており、15校は同じ順位を維持し、そして16校が今年新たにランク入りしました。
アジアの上位50校には日本の大学11校が入っており、どの国や地域よりも多くなっています。しかしながら、この11校の中に前年度よりも順位を上げた大学はありません。
シンガポール国立大学が4年連続でアジア1位の座を獲得しました。
中国本土でトップになったのは清華大学で2位に順位を上げました。これは当ランキングにおける今までで最高の順位です。
対象になった650の大学はアジアの18個所にあります。最も多くランク入りしたのは中国本土(124校がランク入り)です。それに続くのがインド(107)、日本(105)、韓国(88)、台湾(43)、パキスタン(40)、マレーシア(35)、インドネシア(30)です。
評価方法
QSは11種類の指標を利用して各大学のパフォーマンスを比較しており、それぞれの指標が大学の重要な側面を捉えています。評価方法の完全な詳細は以下のサイトで閲覧できます:
https://www.topuniversities.com/asia-rankings/methodology
2021年版QSアジア大学ランキング――データの内容
日本でトップの大学になった東京大学は日本をリードする地位を維持し、QSの指標であるAcademic Reputation(学術的な評判)とEmployer Reputation(雇用者からの評判)の両方で満点(100点満点中の100点)を取りました。
QSは東京大学のずば抜けた教育力も高く評価しています。Faculty/Student Ratio(学生一人当たりの教員比率)で100点満点中の98.42点を獲得しました。
また東京大学は国際的に連携する研究機関としても他の大学をしのいでおり、International Research Network(国際的研究ネットワーク)という指標で99.83点を獲得しています。
日本の大学でそれぞれ2位と3位になった京都大学と東京工業大学は、両方とも今年は順位を下げています。しかしながら、両校はAcademic Reputation、Employer Reputation、Faculty/Student Ratioで100点満点中の90点台を取っています。
東京理科大学は日本の上位20校の中で順位を上げた唯一の大学で、今年は順位を5位上げて137位になりました。これはQSの指標の数種が改善したためで、それらにはAcademic Reputation、Employer Reputation、 Faculty/Student ratio、Citations per Paper(論文1本当たりの被引用数)が含まれます。
ランク入りした日本の105大学のうち79校はCitations per Paperのスコアが下落しています。Citations per Paperは各大学による研究のインパクトを評価するQSの指標で、5年間にわたって測定します。
2021年版QSアジア大学ランキング―上位50位以内の日本の大学
2021 2020 大学名
15位 13位 東京大学
17位 15位 京都大学
20位 17位 東京工業大学
22位 22位 大阪大学
23位 23位 東北大学
29位 29位 北海道大学
31位 30位 九州大学
32位 28位 名古屋大学
40位 38位 早稲田大学
45位 41位 慶応義塾大学
49位 49位 筑波大学
2021年版QSアジア大学ランキング―地域の上位10校
2021 2020 大学名
1位 1位 シンガポール国立大学
2位 4位 清華大学
3位 2位 南洋理工大学
4位 3位 香港大学
5位 6位 浙江大学
6位 7位 復旦大学
7位 5位 北京大学
8位 8位 香港科技大学
9位 13位= マラヤ大学
10位 17位= 上海交通大学
QS社のリサーチ責任者であるベン・ソーター(Ben Sowter)は次のように述べています。「当社はアジアの大学を広範囲に比較する独立した調査を行っています。日本の高等教育セクターに投資する人々にとって、2021年版は肯定的・否定的双方の結果を提示しています。一方では、それ〔日本〕は依然として同地域をリードする教育ハブの1つであり、アジア大陸の上位大学がこれ程多くある国や地域は他にありません。しかしながら、地域で傑出しているそれらの大学は進歩を遂げておらず、後戻りをしている例が多いのです」
ソーターは次のように続けています。「同様に、過去1年間に日本の大学が雇用者からの評価を向上させた一方で、学界では日本以外の卓越性に対する認識が高まりつつあります。このことは、私たちが現在認識しつつある一貫したパターンを、おおむね反映しています。すなわち、研究のインパクトを測定する私たちの指標では、〔アジア〕大陸の各国での日本のライバル校がしっかりした足場を築き続けています。ランク入りした日本の大学のうち79校で研究の質を表すスコアが過去12ヶ月間に下落しており、当地域での地勢的競争力が高まっているのとは対照的です」
全てのランキングはグリニッジ標準時11月25日水曜日午後3時から、こちらで閲覧できます:www.TopUniversities.com
-以上--
QSのアナリストとのインタビューについては下記にお問い合わせください:
Simona Bizzozero
Director of CommunicationsQS Quacquarelli Symonds
simona@qs.com
pressoffice@qs.com
@QS_pressoffice
+ 44(0)7880620856
+44 (0) 2072847248
Jack N. Moran
Public Relations Manager
QS Quacquarelli Symonds
jack@qs.com
@JackNathanMoran
QS Quacquarelli Symonds
QS Quacquarelli Symonds社は全世界の高等教育部門にサービス、アナリティクス、インサイトを提供する世界有数の企業です。当社のミッションは、世界のあらゆる場所にいる意欲ある人々が、教育の成果、国際的なモビリティ、キャリア開発を通じて潜在能力を十分発揮できるようにすることです。
2004年に初めて発表して以来、QS世界大学ランキング・ポートフォリオは成長を遂げ、大学のパフォーマンス比較データとして世界で最も多く参照される情報源となっています。ランキングを掲載しているメインのウェブサイトwww.TopUniversities.com は、2019年に1億4,900万回以上閲覧されました。またQSの調査結果は世界中の報道機関に紹介されており、2019年の報道件数は94,000件を超えました。
ロンドン発、2020年11月25日:高等教育の世界的なシンクタンクであり、世界で最も参考にされている大学ランキングを毎年編纂しているQS Quacquarelli Symonds社は、アジアの大学を総合的に比較するランキングの2021年版を発表しました。
最新のアジア大学ランキング:東京大学の順位が過去最低に
ロンドン発、2020年11月25日:QS Quacquarelli Symonds社はアジアの大学を総合的に比較するランキングの2021年版を発表しました。
2021年版QSアジア大学ランキングは、アジアにある上位650大学の比較データを提供します。調査対象の大学数を前回よりも18%増やしており、アジア地域の高等教育セクターに関するQS史上最大規模の比較評価となっています。
発表されたリストには日本の大学105校がランク入りしています。前年に比べて16校の増加となり、日本の大学の数としては今までで最多となっています。東京大学は日本で最高位の大学という地位を維持し、総合順位は前年よりも2ランク低い15位となっています。しかしながらこれは当ランキングにおける同大学の順位としては過去最低となりました。
2021年版QSアジア大学ランキング――ハイライト
ランク入りした日本の105大学のうち、9校は昨年よりも順位を上げています。63校は順位を下げており、15校は同じ順位を維持し、そして16校が今年新たにランク入りしました。
アジアの上位50校には日本の大学11校が入っており、どの国や地域よりも多くなっています。しかしながら、この11校の中に前年度よりも順位を上げた大学はありません。
シンガポール国立大学が4年連続でアジア1位の座を獲得しました。
中国本土でトップになったのは清華大学で2位に順位を上げました。これは当ランキングにおける今までで最高の順位です。
対象になった650の大学はアジアの18個所にあります。最も多くランク入りしたのは中国本土(124校がランク入り)です。それに続くのがインド(107)、日本(105)、韓国(88)、台湾(43)、パキスタン(40)、マレーシア(35)、インドネシア(30)です。
評価方法
QSは11種類の指標を利用して各大学のパフォーマンスを比較しており、それぞれの指標が大学の重要な側面を捉えています。評価方法の完全な詳細は以下のサイトで閲覧できます:
https://www.topuniversities.com/asia-rankings/methodology
2021年版QSアジア大学ランキング――データの内容
日本でトップの大学になった東京大学は日本をリードする地位を維持し、QSの指標であるAcademic Reputation(学術的な評判)とEmployer Reputation(雇用者からの評判)の両方で満点(100点満点中の100点)を取りました。
QSは東京大学のずば抜けた教育力も高く評価しています。Faculty/Student Ratio(学生一人当たりの教員比率)で100点満点中の98.42点を獲得しました。
また東京大学は国際的に連携する研究機関としても他の大学をしのいでおり、International Research Network(国際的研究ネットワーク)という指標で99.83点を獲得しています。
日本の大学でそれぞれ2位と3位になった京都大学と東京工業大学は、両方とも今年は順位を下げています。しかしながら、両校はAcademic Reputation、Employer Reputation、Faculty/Student Ratioで100点満点中の90点台を取っています。
東京理科大学は日本の上位20校の中で順位を上げた唯一の大学で、今年は順位を5位上げて137位になりました。これはQSの指標の数種が改善したためで、それらにはAcademic Reputation、Employer Reputation、 Faculty/Student ratio、Citations per Paper(論文1本当たりの被引用数)が含まれます。
ランク入りした日本の105大学のうち79校はCitations per Paperのスコアが下落しています。Citations per Paperは各大学による研究のインパクトを評価するQSの指標で、5年間にわたって測定します。
2021年版QSアジア大学ランキング―上位50位以内の日本の大学
2021 2020 大学名
15位 13位 東京大学
17位 15位 京都大学
20位 17位 東京工業大学
22位 22位 大阪大学
23位 23位 東北大学
29位 29位 北海道大学
31位 30位 九州大学
32位 28位 名古屋大学
40位 38位 早稲田大学
45位 41位 慶応義塾大学
49位 49位 筑波大学
2021年版QSアジア大学ランキング―地域の上位10校
2021 2020 大学名
1位 1位 シンガポール国立大学
2位 4位 清華大学
3位 2位 南洋理工大学
4位 3位 香港大学
5位 6位 浙江大学
6位 7位 復旦大学
7位 5位 北京大学
8位 8位 香港科技大学
9位 13位= マラヤ大学
10位 17位= 上海交通大学
QS社のリサーチ責任者であるベン・ソーター(Ben Sowter)は次のように述べています。「当社はアジアの大学を広範囲に比較する独立した調査を行っています。日本の高等教育セクターに投資する人々にとって、2021年版は肯定的・否定的双方の結果を提示しています。一方では、それ〔日本〕は依然として同地域をリードする教育ハブの1つであり、アジア大陸の上位大学がこれ程多くある国や地域は他にありません。しかしながら、地域で傑出しているそれらの大学は進歩を遂げておらず、後戻りをしている例が多いのです」
ソーターは次のように続けています。「同様に、過去1年間に日本の大学が雇用者からの評価を向上させた一方で、学界では日本以外の卓越性に対する認識が高まりつつあります。このことは、私たちが現在認識しつつある一貫したパターンを、おおむね反映しています。すなわち、研究のインパクトを測定する私たちの指標では、〔アジア〕大陸の各国での日本のライバル校がしっかりした足場を築き続けています。ランク入りした日本の大学のうち79校で研究の質を表すスコアが過去12ヶ月間に下落しており、当地域での地勢的競争力が高まっているのとは対照的です」
全てのランキングはグリニッジ標準時11月25日水曜日午後3時から、こちらで閲覧できます:www.TopUniversities.com
-以上--
QSのアナリストとのインタビューについては下記にお問い合わせください:
Simona Bizzozero
Director of CommunicationsQS Quacquarelli Symonds
simona@qs.com
pressoffice@qs.com
@QS_pressoffice
+ 44(0)7880620856
+44 (0) 2072847248
Jack N. Moran
Public Relations Manager
QS Quacquarelli Symonds
jack@qs.com
@JackNathanMoran
QS Quacquarelli Symonds
QS Quacquarelli Symonds社は全世界の高等教育部門にサービス、アナリティクス、インサイトを提供する世界有数の企業です。当社のミッションは、世界のあらゆる場所にいる意欲ある人々が、教育の成果、国際的なモビリティ、キャリア開発を通じて潜在能力を十分発揮できるようにすることです。
2004年に初めて発表して以来、QS世界大学ランキング・ポートフォリオは成長を遂げ、大学のパフォーマンス比較データとして世界で最も多く参照される情報源となっています。ランキングを掲載しているメインのウェブサイトwww.TopUniversities.com は、2019年に1億4,900万回以上閲覧されました。またQSの調査結果は世界中の報道機関に紹介されており、2019年の報道件数は94,000件を超えました。