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GEは新たなコンバインドサイクル型発電システムFlexEfficiency 60を発表




GEは天然ガスを効果的に活用する発電設備として、新たにFlexEfficiency 60発電システムを発表します。このFlexEfficiency 60発電システムは環境負荷を低減し、燃料費削減に貢献する高い効率と、素早い起動/停止を可能とするなど運用上の柔軟性を両立しています。

またGEはアメリカ、サウジアラビアおよび日本市場においてFlexEfficiency 60発電システムの新規受注額がおよそ12億ドルに達したことも併せて発表します。

今回発表した発電システムの中心は、熱効率61%以上と効率性に優れecomagination*認証を受けたFlexEfficiency 60コンバインドサイクル型発電設備です。この優れた熱効率によって燃料を節約することができ、環境負荷を低減させ、お客さまのコスト削減に貢献することが可能となります。2011年に発表された50Hz対応のコンバインドサイクル型発電システムFlexEfficiency 50のように、FlexEfficiency 60は風力発電や太陽光発電導入に伴う出力変動に対応し素早く出力を調整することができ、再生可能エネルギーのグリッドへの接続を容易にします。
    
*ecomagination: 世界の環境問題を解決するためのGEの取り組み

「今回の発表は、天然ガス発電に対応した当社製品にとって重要なマイルストーンです。1年前に私たちはアメリカ、中東、日本、ブラジルなどのお客さま向けにもFlexEfficiency技術をご提供すると約束し、本日それが実現しました。私たちはこれからも投資を続け、ガス発電向け機器を幅広く開発していきます。今後も1メガワット級の分散型電源から300メガワット級のベース電源まで、GEの技術は世界中の発電に対するニーズに応えてまいります。」とGE Power & Waterのスティーブ・ボルツ社長兼CEOは述べています。

FlexEfficiency 60の技術はGEのエンジニアと技術者がよりクリーンで効率的なエネルギーを提供すべく最先端の研究開発をおこなっている世界最大級のガスタービン製造工場、サウスカロライナ州のグリーンビル工場で製造されます。

最新のecomagination認証製品である今回のFlexEfficiency 60発電設備は現状の技術に比べ年間で56,000トンの二酸化炭素排出を防ぐことができます。仮に同等規模の石炭火力発電施設がFlexEfficiency 60設備に置き換わったとすると、アメリカにおける乗用車50万台が排出する量に匹敵する、年間260万トンにもおよぶ二酸化炭素を低減させることができます。

FlexEfficiency 60発電システムはお客様の幅広いニーズに応じて4種類のガスタービンにて構成されます。本日発表した最新のガスタービンは7F 7シリーズで、画期的な運用面の柔軟性とコンバインドサイクル型発電において優れた効率性を誇ります。また7F 5シリーズも発表し、これらの技術は本日からお客さまにご提供可能です。またこのFlexEfficiency 60発電システムのなかで最大で最も効率的な7F 9シリーズと7F 3シリーズは今後ご案内を予定しています。これらを組み合わせた発電システムは185MWから300MWまでガスタービンとしてもっとも幅広い出力レンジを提供しています。またFlexEfficiency 60コンバインドサイクル型発電設備は改良型のD-17スチームタービン、H26水素冷却ジェネレーター、Mark VIe 統合コントロールシステムによって構成されています。

世界における送電網は50Hz(ヨーロッパ、東日本を含むアジアおよびアフリカ)と60Hz(北アメリカ、南アメリカ、サウジアラビア、西日本、韓国および台湾)に分かれています。GEは当初50Hz地域向けにFlexEfficiency製品の提供を開始しました。そして今回60Hz地域に向け、天然ガスと再生可能エネルギーの両方を効果的に利用するためのFlexEfficiency 60を発表しました。

約12億ドルにもおよぶ新規受注額は19基のガスタービン受注分で、内訳は7F 5シリーズ・ガスタービンが13基、そして本日発表した最新の7F 7シリーズ・ガスタービンが6基です。最新の7F 7シリーズ・ガスタービンは7F 5シリーズ製品の実績とFクラス・ガスタービンの技術にもとづく製品でGEの航空機エンジン技術やこれまでの数々のGEガスタービン技術の知見にもとづき開発をされました。

「本日の発表によって、GEには幅広いガスタービン製品ラインアップがあり、優れた効率性と運用上の柔軟性を併せ持つ画期的な製品を提供することを示すことができたと考えます。私たちの主力製品であるガスタービンの製品ラインアップが広がったことで、将来的にも、世界のお客さまの多種多様な発電ニーズにお応えすることができます。」とGE火力部門のポール・ブラウニング社長兼CEOは述べています。

本日発表したFlexEfficiency 60発電システムを導入予定のプロジェクトは以下となります。

-中部電力(日本)
GEは中部電力の西名古屋火力発電所に6基の7F 7シリーズ・ガスタービンを出荷予定です。この西名古屋火力発電所は出力2,300メガワットのコンバインドサイクル型発電設備です。GEはこの6基のガスタービンをプロジェクトのEPCを担う主契約社、(株)東芝に提供します。最初のユニットは2016年2月に出荷され、2018年3月までにすべての発電設備が運転開始となります。ガスタービンに加えて、GEはパーツ契約も交わしています。

-Riyadh発電所(サウジアラビア)
GEは8基の7F 5シリーズ・ガスタービンとジェネレーターをサウジ電力会社のPP12プロジェクトのために提供します。2015年の運転開始時期の電力需要を予期した1,990メガワットの発電を実現します。PP12プロジェクトはGE製Fクラス・ガスタービンを活用した最大級のコンバインドサイクル型発電設備でこの地域では最初の7F 5シリーズ・ガスタービンを利用することとなります。サウジ国営の石油・ガス会社、Saudi Aramcoによって提供される天然ガスにて発電予定です。GEの最新型DLN(乾式低NOx燃焼)技術によって環境負荷を低減し、メインテナンス期間(間隔)を延ばし、より柔軟にプラントを運用することが可能となります。

-Cherokee クリーンエア・クリーンジョブ・プロジェクト(アメリカ)
GEは2基の7F 5シリーズ・ガスタービンをデンバー・Cherokeeプロジェクトに提供します。これは既存の石炭火力発電設備をコンバインドサイクル型の発電設備にするプロジェクトで、合衆国の石炭火力発電所を改良するため2010年からコロラドで展開されているクリーンエア・クリーンジョブ活動のひとつです。新たな発電設備は米国の主要な電力・ガス企業であるXcel Energyの子会社によって所有されているコロラドの公共サービス企業によって運営されています。GEは2013年第4四半期にガスタービンを出荷し2015年の第4四半期に運転開始予定です。GEは同時にスペアパーツや技術的支援、トレーニングを提供します。

-Hess Corporation(アメリカ)
GEは2基の7F 5シリーズ・ガスタービンとD11スチームタービンをHess Corporationのプロジェクト向けに提供します。(現時点では詳細非公開)

-その他(アメリカ)
GEは7F 5シリーズ・ガスタービンを1基、産業用途に提供予定です。この新たなコンバインドサイクル型発電設備は既設の石炭焚火力をリパワーする予定です。(現時点では詳細非公開)

(GEについて)
GEは、重要な課題の解決に取り組む企業です。最高の人材、最高のテクノロジーを活用し、エナジー、ヘルスケア、ホーム、トランスポーテーション(運輸)、金融サービスなどの分野で、困難な課題の解決に貢献しています。世界中のインフラやビジネス 構築、電力供給、運輸、医療など様々な分野でGEの製品・サービスが使われています。私達は、イマジネーションだけでなく、「実行」する企業です。課題解決を行動にうつす、それがGEの仕事です。日本におけるGEの事業・活動等については、 http://www.ge.com/jp/ をご覧下さい。
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