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[トピックス]ネット通販、買うならアマゾンか?

 最近電子書籍で巷を賑わせている楽天とアマゾンですが、この両者が日本のネット通販事業の2強であることは言うまでもありません。事業開始がそれぞれ1997年、2000年で、アマゾンは当初書籍のみとネット通販の歴史や商品取扱高では現在でも楽天に分があります。

 しかし、消費者のインターネット上での購買行動を観察すると、自社ウェブサイトへの訪問者をアマゾンがうまく購買に繋げている様子をうかがうことができます。■ 集客力の高い楽天、購買効率の高いアマゾン
 現在カンター・ジャパンでは、消費者のインターネット上の行動履歴を追跡するサービスを開発しています。今回試験的に、インターネット利用者のうち、パソコンからのインターネット上の行動履歴を提供してくれる消費者を募り、約6,700名の履歴情報を得て分析しました。追跡期間は2012年7月13日から8月12日の1ヵ月間で、協力者の男女比は凡そ60%:40%です。


 まず、期間中に楽天のウェブサイトを訪問した人の割合は約90%、アマゾンのウェブサイトを訪問した人は約70%でした。集客の観点では、楽天の強さが目立ちました。


 一方、それぞれのウェブサイトを訪問した人のうち、実際に商品を購入した人の割合は、楽天が約5%、アマゾンが約20%とアマゾンの方が高くなりました。購買効率の点では、アマゾンが優れているようです。購入に至ったのべ回数でみても、楽天約600回、アマゾン約2,400回と約4倍の開きが見られました。


■ 楽天で検索し、アマゾンで買う
 次に、各ウェブサイトで実際に購入が行われた際、その直前にどのウェブサイトを訪問しているかを確認しました。すると、楽天からアマゾンに流入しているケースが1割ほどであるのに対し、逆は2%程度に過ぎませんでした。


 このことから、「アマゾンで購入する人は、事前に楽天で商品を調べる」消費パターンが目立つようになっているといえそうです。


■ 消費者の行動特性を知る
 今回のインターネット上の行動履歴の解析は試験的に行ったものであり、行動履歴の追跡時期・期間を変えたり、協力者数を増やしたりと今後継続して改良を行う必要があると我々は認識しています。それでも、このような形で競合サイトの違いを見ることによって、消費者の行動特性や傾向を踏まえたマーケティング施策の検討が可能になるのではないかと考えています。


 カンター・ジャパンは、インターネット行動解析から得られる興味深い消費者の行動特性について、今後もトピックスにまとめて発信する予定です。


(参考)ネット通販に関する最近の動向
・10月にヤフーとアスクルが食品・日用品ネット通販サイト「ロハコ」を開始
・11月にリクルートが来年3月からのネット通販事業参入を発表


■ 会社概要
 カンター・ジャパンは、前身企業から数えると日本で50年超の歴史を持つ市場調査会社です。13の企業(グループ)で構成されるカンター・グループに属し、日本だけでなく海外の消費者調査まで幅広く手掛けています。
 ・社名:株式会社カンター・ジャパン
 ・本社:東京都渋谷区代々木2-1-1 新宿マインズタワー6F、7F
 ・代表取締役:宮島正敬
 ・事業内容:市場調査、およびそれに付随するアドバイザリー業務
 ・ウェブサイト:http://www.kantar.jp


■ 本件に関するお問い合わせ先
 株式会社カンター・ジャパン 広報 東園  E-mail:Marketing@kantar.co.jp  Tel:03-6859-3229


※このトピックス(画像入り)は、カンター・ジャパンのウェブサイトでダウンロードすることができます。

http://kantar.jp/whatsnew/2012/11/kantarjapan_pr_1127.html 
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