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「一般財団法人 始動 Next Innovator」設立のご報告

〜400万人をイノベーターに!起業大国日本を目指した新団体を設立〜

この度、経済産業省、JETROが取り組んでこられた、日本におけるイノベーター人材育成プログラム「始動 Next Innovator」によるコミュニティ形成を、民間の立場からさらに推し進め、オープンイノベーション普及に向けた取り組みを加速させるために、「一般財団法人 始動 Next Innovator」(以下、「当財団」)を2023年4月21日に設立することとなりましたので、ご報告させて頂きます。




[画像1: https://prtimes.jp/i/117697/4/resize/d117697-4-84ca58ae498255729548-0.jpg ]


 イノベーター育成プログラム「始動 Next Innovator」は、"Thinker to Doer"(考える人から行動を起こす人へ)をキャッチフレーズに、2015年から国内研修、海外シリコンバレー研修を官民連携で実施してまいりました。これまで8期880名超のスタートアップ経営者や大企業所属の新規事業担当者、中小企業経営者や個人事業主など全国の幅広い人材を育成し、選抜者160名をシリコンバレーに派遣しています。


 過去本プログラムを受講した卒業生(以下、「始動アルムナイ」)が起業したスタートアップの時価総額の総計は700億円を超え、大企業からの参加者が実施する新規事業もそれと匹敵するインパクトを残しています。そして何よりも、始動アルムナイのみならず、本プログラムを長年支援くださる講師、メンター等も含む、強いコミュニティが特徴となっています。

 今回の財団設立は、現在の始動コミュニティの拡大と強化による日本のイノベーションの推進を目的としています。そのために、これまで培った起業家と大企業や自治体との連携、卒業生同士のビジネス連携化の仕掛けにこだわります。

 ある政治学の研究によれば「全体の3.5%の人が社会運動に参加すると、社会が変わる」と言われています。1000人の会社であれば35人、日本全体に当てはめれば約440万人。決して大きな数ではなく、一定の閾値を超えれば加速度的に変化は起きます。あらゆる会社や組織の中で、3.5%の人がDoer(行動を起こす人)となれば、日本社会にも変革が起こるはずです。新財団では参加者の力を結集し行動するイノベーターの増加を推進します。
[画像2: https://prtimes.jp/i/117697/4/resize/d117697-4-069128f8be9aaf3db0a6-6.png ]

 2023年4月21日の財団設立に先立ち、3月28日(火)に記者発表会を開催いたしました。
当日は、当財団の代表理事である伊佐山元(株式会社WiL CEO:中央)、理事である高野真(Forbes Japanファウンダー:右から2番目)、芳川裕誠(Treasure Data, Inc., Chairman 兼 Carbide Ventures General Partner ※当日はオンラインでの参加:一番右)の他、フェローの伊藤羊一(武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長:一番左)、入山章栄(早稲田大学大学院 早稲田大学ビジネススクール 教授:左から2番目)が登壇し、当財団の設立目的や経緯について会見いたしました。

【各登壇者からのコメント】
■一般財団法人 始動 Next Innovator 代表理事 伊佐山 元
 始動は日本社会全体にイノベーターを増やそうとの想いから立ち上げたムーブメントです。当財団は、過去8年間に出会ったイノベーター、始動アルムナイと共に、同士が一緒に課題を解決しにいく仕組み、コミュニティを作っていきます。日本は、今でこそスタートアップ支援やイベントも増えましたが、まだまだ企業同士、個人同士で競争する環境が多いと感じています。ライバルでもあると同時に、同じ志をもっている者として、共創した方がいいこともありますし、失敗した場合でもその人の経験に価値が付き、競合がその人を採用するといった仕組みがあってもいいと思っています。私たちがやるべきことは、コミュニティの力を信じることだと思います。

■一般財団法人 始動 Next Innovator 理事 高野 真
 私の社会還元活動におけるプライオリティは、起業家育成にあります。ムーブメントを大きくする方法は、経験上、2つポイントがあると思っています。1つは、インフラ整備。チャレンジできる環境づくりと成功に近づけるツールやメソッドの提供。そしてもう1つは、人材の流動化。チャレンジしたい場所や領域へ自由に行き来できる慣習づくり。これらが揃えば、起業家のムーブメントを起こせると信じています。当財団では、その起業家マインドをもった人たちが快適に集える場所(コミュニティ)を用意してあげたいと思っています。

■一般財団法人 始動 Next Innovator 理事 芳川 裕誠
 海外から見る日本は、いまだに日本ブランド(メーカー)に対しての信頼性があり、日本人の信用も高い。ですが、明確に日本発のモノが海外に出てこなくなってきています。それを変えなければとの想いで参画しました。周りに「Entrepreneur wanna be.」と、やりたい人間がたくさんいるほど、自分もその気になれるものです。始動に集まる「やりたい」と思っている人を支援していきたいと思っています。そして、シリコンバレーは世界から優秀人材がたくさん集まってきますが、同郷同士でコミュニティを作り、先輩が後輩を温かく見守る、応援する、助け合う風習があります。少なくとも始動のコミュニティもそんな場づくりができるといいなと思っています。

■一般財団法人 始動 Next Innovator フェロー 伊藤 羊一
 2年前に武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(1年時は全員寮生活)を作りましたが、気づいたことが2つあります。1つ目は、とにかくたくさん話すこと。寮生活では、仲間とずっといろんなことが話せるわけですが、Doerになろうとする時に、一人だと諦めてしまうところを、「やろうぜ」と皆が応援してくれる。それで前に進めることができた学生を多く見かけました。2つ目は、人の夢を笑わないこと。皆で盛り上げるコミュニティがとても重要だと感じています。これはまさに(1期〜8期の)始動メンバーの熱量に通ずるものです。この2つを徹底したい、こうすればイノベーターはたくさん生まれると思っています。

■一般財団法人 始動 Next Innovator フェロー 入山 章栄
 日本ではシリコンバレーはできません。シリコンバレーという場所をつくるものではありません、「コミュニティ」がシリコンバレーなのです。当財団設立の構想は、「コミュニティ」を作りたいというもの。仲間からの刺激があり助け合いがあるコミュニティ。どうやったら成長するかは、周りにどういう人がいるかで決まります。また、財団化してここに集う人が増えていくと、ピア効果にも期待がもてると思います。これを本気で取り組んでいる団体はあまり見たことがないので、これがうまく運用できれば大きな成果がでると思っています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/117697/4/resize/d117697-4-2de1a81b38aaeba61787-2.jpg ]



【記者発表会概要】
・日時:2023年3月28日(火)16時00分〜17時00分
・会場:東京都港区虎ノ門 1丁目17番 1号虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー 4階 ARCH 「マグネットルーム」
・プログラム:
 16:00〜16:20 代表理事挨拶および設立趣旨の説明
 16:20〜16:30 理事・フェロー挨拶
 16:30〜16:55 登壇者対談 「日本発イノベーション、次の10年で目指すこと」
 16:55〜17:00 質疑応答
 17:00〜     写真撮影

【代表理事、理事、顧問のご紹介】
・代表理事 伊佐山元(株式会社WiL CEO)
・理事 高野真(Forbes Japanファウンダー)
・理事 芳川裕誠(Treasure Data, Inc., Chairman 兼 Carbide Ventures General Partner)
・フェロー 伊藤羊一(武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長)
・フェロー 入山章栄(早稲田大学大学院 早稲田大学ビジネススクール 教授)
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