【報告】『一枚のCDが、漁船になった!!』 〜「わらしべ交換」CD企画無事完結!!
[12/06/27]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
6/27 日本テレビ「スッキリ!!」内(8:00-10:25)内にて報告放送予定!!
イノセントミュージック(代表取締役:木村 、本社:東京都渋谷区)所属アーティスト、女性ヴォーカルバンド「ナナカラット」のヴォーカルギターAsamiが、「被災地に漁船を届けたい!」その一心でニコニコ生放送内にて立ち上げた、漁船お届けプロジェクト。
ニコニコ生放送内でCD一枚からスタートし、物々交換を経て、漁船まで到達し、無事漁船をお届けしましたので、ここに報告させていただきます。
「漁船お届けプロジェクトを立ち上げた番組名」
ニコニコ生放送内、コミュニティ名
「アサミント★チョコミント(仮)」の、ニコニコ生放送番組
コミュニティURL : http://com.nicovideo.jp/community/co1466847
放送日 / 毎日
時間 / 24:00〜26:00(深夜0:00〜2:00)前後(毎日多少変わります)
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回航費用募金の報告
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■募金額
●内訳
6/17チャリティーライブ(横浜クロスストリート) 163,761円
振込 146,050円
郵送 56,000円
合計365,811円
■支出
回航費 350,000円
臨時航行許可申請費用 9,950円
メンテナンス費 55,950円
合計415,900円
※詳細は、後日漁船お届けプロジェクトHPに領収書と共に、報告させていただきます。
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協力(メディア)
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■日本テレビ系列「スッキリ!!」(6/27放送予定)
■岩手日報(本日6/26朝刊掲載)
■岩手朝日テレビ(6/25夜放送済)
■朝日新聞(後日掲載予定)
■株式会社PR TIMES プレスリリース無償提供
【本件に関する問い合わせ先】
漁船お届けプロジェクト 公式サイト : http://www.nanakara.com/gyosen.html
ナナカラット 公式サイト:http://www.nanakara.com/
■イノセントミュージック
〒151-0053
東京都渋谷区代々木1-55-14-603
TEL 03-6279-4633 FAX 03-6279-4632
担当 池田
web@innocent-music.com
「被災地に漁船お届けプロジェクト企画経緯」
きっかけは女性ヴォーカルバンド「ナナカラット」のヴォーカル「Asami」が、自身で今年1月1日から毎日配信している「ニコニコ生放送」の番組で、震災から1年経とうとしていた今年の2月末に、自身が立てた企画「被災地に漁船お届けプロジェクト」でした。
漁船を届けようという企画自体は、震災から1年経とうとしている今だからこそ自分でも何かできないかと思い、実際被災地に何が足りないかを調べてみたところ「漁船が足りない」という事を知った事から始まりました。
あまり、重い企画にするのではなく、皆が参加しやすく、親近感のある企画こそ結果的に沢山の人達に想いが届き、実現するのではないか?という主旨の元考えついたのは「自身のCDから物々交換で漁船まで辿りつき、被災地にプレゼントをしよう」という企画でした。
これなら一人一人は負担も少なく、もしかしたら漁船まで辿りつくかもしれない。
その日からヴォーカル「Asami」は、自身の番組の中で、ナナカラットのシングルCD「夢のカケラ」を最初の品として、物々交換をスタート致しました。
しかし、その道のりは簡単ではなく、10日間近く反応が出ないまま、視聴者と共に悩んでいた所、PC(8万円相当)と交換をしてくれる人が現れました。
その後も番組で呼びかける一方、メンバーは友人、知人にもあたり尽くし、遂に、愛知県在住の、ギターTetsuyaの知人の方が、1カラットダイヤモンドネックレス(20万円相当)と交換をしてくれました。
更に、メンバー全員で本企画のプロジェクトを推進。
遂に、伊豆大島在住の方が「漁船」との交換を承諾してくれました。
これで、この企画も成就したかに思えましたが、そこは素人の考えだった事を思い知らされます。
まず、漁船の提供者が見つかっても、その漁業の方法や受け渡し方法など様々な複雑な事情から、受け入れ先を探すのに難航致しました。
ここで、新聞や、テレビ等メディアの方々も協力をしていただけました。
必死の呼びかけに、遂に、受け入れ先が「岩手県大槌町在住」の方に決まりました。
しかし、今度は、提供いただいた小型漁船を岩手県大槌町まで運ぶという、相当危険な航路を運転する回航士が必要な事。
小型漁船ゆえに、原発問題を抱える福島沖を大きく迂回し、700キロ近くに渡る連続航路に船が耐えられるか?
回航費用(燃料や、回航士の宿泊費用)など40万以上をどうやって捻出するか?
等々、知れば知る程、その難しさに頭を抱えてしまいました。
しかし、メンバーは必至に回航士と交渉を続け、遂に、横浜在住の回航士の方が受諾いただけました。
また、回航費用については、当初メンバーが負担しようと決めていましたが、まわりの意見もあり、6/17に横浜伊勢佐木町「クロスストリート」で回航費用を集めるチャリティーライブを開催。
その他、自身で専用口座を開設し「漁船お届けプロジェクト」回航費用チャリティー募金も行い、かなりの金額が集まりました(詳細は別途記載)
また、この企画の完遂を成し遂げる為に、責任を持って全員が船に乗って最後までお届けするというメンバーに、回航に詳しい関係者は「無茶言うな!ましてや女性等が耐えられるものではない」と猛反対。
しかし、結局、まわりの反対を押し切る形で、メンバー全員で船に乗り込みました。
6/20
大島を出発する予定日、台風により大荒れ。全ての船、飛行機が欠航となり、出発延期。初日から困難を予感。
6/21 8:50
竹芝桟橋から伊豆大島行きジェット船にて伊豆大島入り
海は荒れていたが、プロジェクトの早期達成の為、無理をしてスタートする。
6/21 12:00頃
漁船を譲って頂いた伊豆大島の高間さんから船を引き取り、回航士の北林さんの運転で、伊豆大島出航。時速8ノット(約15km)で、目指すは岩手県大槌町吉里吉里港。漁船お届けを開始。
伊豆大島から北上するが、台風の影響で海は大荒れ。初めて乗船する漁船で、船酔いと振り落とされたら終わりという状況に、メンバー全員何度も何度も「死」を覚悟したと言います。
それが海というものだと回航士の方には嗜められたとの事です。
17時頃勝浦港へ着港
6/22 4:30
勝浦港を出港。北上しましたが、前日より更に海は大荒れ。4m近い波と20m近い強風で、船体が大きく上下する船上、メンバーは振り落とされる危険を避ける為に、歩く事もできず、必至に船体にしがみつき、寒さと疲労から何度も、眠りそうになりながら互いに励まし合うという状況の中、更に荒れ始める海の状況から、このまま進む事は危険と判断し、遂にこの日の継続航行を断念。
8時過ぎ、九十九里片貝港へ着港
6/23 4:00
片貝港を出港。
この日は、非常に天気も良く、波も風も少なく、海は『凪』。
順調に北上。途中海の神様と言われるウミガメに遭遇。漁船お届けの無事を祈りつつ、16:20に小名浜港着港。
予想外に、駆けつけたファンに勇気づけられる。
6/24 4:00
小名浜港を出港しようとした時、またもやファンの方が応援に駆けつけてくれる。
見守られながら小名浜港出港。
この日も非常に天気も良く、波も風も少なく、海は『凪』。
キレイな朝日の中、北上。
福島原子力発電所の進入禁止区域を避けて通る為、この日の航行はもっとも沖を航行する。
沖に出ると、万が一事故やトラブルがあった時には連絡手段が非常に乏しい為リスクを伴う。
最短距離を航行する事を選択し、穏やかな海を順調に航行。
途中海猫の群れに遭遇、19時前に気仙沼港へ到着するが、震災の影響で停泊出来る場所がわからず彷徨う。
日没を迎えると一気に暗くなり、航行が難しくなる為、時間との勝負。
やっとの思いで停泊できる場所を見つけ、気仙沼港着港。
未だがれきが山積みされている状況を目の当たりにし、震災から1年以上経った今だからこそ、がれきの山を見れた事に大きな意味があると実感した。
6/25 4:00
気仙沼港出港。
この日は風も強く、波も高く大荒れ。
全日程の中でもっとも過酷な状況の下、少しでも早く届けたいという思いで、吉里吉里港に向け出港。
再び激しい揺れに船にしがみつきながらも途中イルカと遭遇し、まさに、天国と地獄。
沢山の町民の方に出迎えて頂く中、12時過ぎに大槌町吉里吉里港へ着港。
吉里吉里港の87歳の漁師、山崎さんへ漁船をお渡しする儀式や、船には大漁旗も掲げ、安全祈願の餅まき等が行われた。
山崎さんは、船が震災の津波で流されて以降、漁も出来なかったが、今回漁船を手に入れたので、これからいい魚のシーズンなので、どんどん漁に行きたいと喜んでくれた。
こうして、6/25 15時過ぎに吉里吉里港を後にし、22時半にメンバーは無事東京に帰着しました。
あまりの疲労に皆の手は通常でも震えてしまっている状態が続きましたが、感動は収まらず、沢山の本当に沢山の方々の支えがあったからこそ達成できました。
本当にありがとうございましたと語っていました。