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バブルジェット方式インクジェットプリンターの発売から30周年

キヤノンが世界で初めてバブルジェット方式を採用したインクジェットプリンター「BJ-80」を1985年に発売してから、今年で30周年を迎えました。




[画像1: http://prtimes.jp/i/13980/7/resize/d13980-7-281368-1.jpg ]

[画像2: http://prtimes.jp/i/13980/7/resize/d13980-7-820463-2.jpg ]



1970年代半ば、キヤノンの研究者たちはインクジェット技術の幅広い可能性に着目し、日々研究開発を続けていました。ある日の実験中、インクを詰めた注射器の針に熱したハンダごてが偶然触れ、針先からインク滴が勢いよく噴出しました。この偶然の産物をきっかけにさまざまな実験と検証を重ね、ヒーターの加熱でインク滴を吐出させるというキヤノン独自のインクジェット技術が誕生しました。1977年10月にキヤノンは世界初のサーマルインクジェット(バブルジェット)技術の基本特許を出願し、その後のインクジェットプリンターの礎を築きました。

基本特許の出願後も技術の改良を重ね、1985年に世界で初めてバブルジェット方式を採用したインクジェットプリンター「BJ-80」を発売しました。1990年には、プリントヘッドとインクカートリッジを一体化した超小型インクカートリッジを採用したノート型プリンター「BJ-10v」、1994年(*)にはコンシューマー用として初めて普通紙へのフルカラー印刷を実現したインクジェットプリンター「BJC-600J」を発売しました。
また同年、「バブルジェットプリンター装置の発明」が、全国発明表彰(※)において、最優秀賞である「恩賜発明賞」を受賞しています。

キヤノンはその後も技術革新を続け、1999 年には現在も進化を続けているプリントヘッド技術「FINE(Full-photolithography Inkjet Nozzle Engineering)」を初めて搭載した「BJ F850」(**)を発売し、高品位の写真画質を実現しました。2001年には現在の製品名称にも使用されている「PIXUS(ピクサス)」ブランドが誕生したことに加え、2004年には現在も踏襲されているインテリアとの調和を考えたデザインへと進化し、それまでPCの周辺機器という印象が強かったプリンターに新たな可能性を提案しました。現在もデザイン面はもちろん、ワイヤレス印刷やクラウドとの連携など、ユーザーのライフスタイルに密着した機能面での進化を続けています。

キヤノンはこれまで蓄積してきた技術と経験を生かしながら、これからも幅広いユーザーの期待に応える技術や製品を提供していきます。

※『公益社団法人 発明協会』が、大正8年に国内の科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的として始めた表彰。
2015年8月28日修正しました。
* (誤) 1993年 ⇒(正) 1994年
**(誤)「BJ-850」⇒(正)「BJ F850」

【キヤノンインクジェットプリンターPIXUSホームページ】
http://cweb.canon.jp/pixus/
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