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近代フランス絵画を代表する画家ラウル・デュフィ展 ギャルリーためなが

ギャルリーためながでは11月13日(土)〜12月11日(土)までラウル・デュフィ展を開催致します


 デュフィは軽やかな筆致に豊麗な色彩を兼ね合わせた作品を描き、永年人々を魅了してきました。その幸福感に満ち溢れた作品は、観る者に明るく軽やかな高揚感を抱かせる魅力を持っています。生きることの楽しさや喜びを素直に描き上げたデュフィの作品は、今もなお世界中の多くの人々に愛され続けています。

 本展覧会は、ギャルリーためながのコレクションを中心に、伊丹市立美術館、鎌倉大谷記念美術館、なかた美術館の貴重な所蔵品を交え、40余点を展観いたします。音楽一家に育ち、幼少より音楽に親しんだデュフィならではのオーケストラやヴァイオリンをモチーフにした室内画、ニースなどの南仏や競馬場の風景などデュフィの魅力を充分に味わっていただければ幸いです。

 ギャルリーためながは1969年の開廊以来、多くのデュフィ作品を取り扱ってまいりました。私共にとっても馴染みの深い作家、デュフィの厳選された作品を、是非皆様にご高覧賜りますようご案内申し上げます。

【RAOUL DUFY】 (1877-1953)
 近代フランス絵画を代表する画家の一人であるラウル・デュフィは、1877年ノルマンディー地方の港町ル・アーヴルに生まれました。青年期にマティスやヴラマンク、ドラン、マルケらとともにフォーヴィスムへ加わり、続いてキュビスムを参考にしつつ他にみられない描写法を確立し、独自の明るく喜びに満ち溢れた作品を多く残しました。
 港町に生まれたデュフィは生涯海を愛し、海をテーマにした作品を多く描きました。とりわけ1920年代後半から晩年にかけて制作した南仏ニースは妻の出身地であるとともに彼にとって最も愛した場所の一つでした。競馬もまたデュフィの画歴の中で多様な展開を見せる主題でありました。作品は光を色彩によって表すことで、競馬場と観衆が醸し出す華やかで特別な雰囲気を見事に再現し、独自のスタイルへと昇華していきました。さらにデュフィの作品に繰り返し登場するもうひとつのテーマは音楽です。音楽一家に育ち、自らも趣味でヴァイオリンを演奏した彼のこのテーマへの関心は深く、時には作曲家へのオマージュとして、あるいは音の芸術への賛美として、美しい色彩の世界を奏でました。また、1937年にはパリ万国博覧会電気館のために巨大な壁画《電気の精》 10×60m を制作し、その翌年にはシャイヨー宮劇場付属のバーのための大規模なデザインを担当するなど公式の注文にもいかんなくその力を発揮しました。スケールの大きい空間に対する天性の感覚は軽やかなタッチを失うことなく壮大な作品を創造し、彼の評価を一層高めたことは言うまでもありません。1952年の第26回ヴェネツィア・ビエンナーレにはフランス代表として41点の作品を出品し、絵画部門でのグランプリを受賞し、その類まれな才能は名実ともに世界に高く評価をされました。


【展覧会概要】 「 Raoul Dufy -ラウル・デュフィ展- 」
■ギャルリーためなが東京 
※2010年11/13(土)〜 12/11(土)  11/11(木)レセプション(ご招待者のみ)
開廊時間:10:00〜19:00 日・祝休廊   画廊ホームページ   www.tamenaga.com
東京都中央区銀座7-5-4 TEL : 03-3573-5368 /  FAX :03-3573-5468
東京広報:蔵野 E-mail:kurano@tamenaga.com



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