第1回コミチ漫画賞「主人公のキャラ」大賞決定
[19/07/31]
提供元:PRTIMES
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SNS時代の新しい漫画家の成長をサポートするために創設された第1回コミチ漫画賞「主人公のキャラ」の大賞入賞作品が決まりました!
SNS時代の新しい漫画家の成長をサポートしたい!
そんな想いから生まれた「コミチ漫画賞」
全97作品の力作の中から、
第1回主人公のキャラ部門の大賞入賞作品が決定しました。
その中から大賞作品と豪華審査員からの寸評をご紹介いたします。
大賞「りさこのルール 第一話」
著者:つのだふむ
[画像: https://prtimes.jp/i/41778/8/resize/d41778-8-484183-0.png ]
漫画はこちらから
https://comici.jp/articles/?id=7317
<審査員からの寸評>
(シャープさん @SHARP_JP コメント)
今回のコミチ賞のテーマは「主人公のキャラ」です。キャラの魅力をいかに描くかが、選考の基準なのだと思います。そしてたいていの場合、キャラの魅力とは読者が憧れるかっこいい存在として、設計されることが多いはずです。そこでこの作品の主人公、園田。ダメなやつですよね。自分の個性を際立たせ、他人との差別化を図ろうとするばかりに、世間的にユニークとされる人物の言動をなぞる園田。ユニークな人物をセレクトする自分の審美眼こそが我が個性の根拠だと主張したいのでしょうが、園田の言うことなすことはすべて既視感だらけ。借り物の言葉は個性を確立するどころか、他人にはベタという印象しか植え付けない。はっきりいって、かっこわるい主人公だ。だけどこの主人公、あなたの心のどこかが強烈に反応しませんか。園田は私だ、と。空っぽな自分から目を逸らし、何者にもなれない予感を打ち消すために、私たちは心の中に「おれはおまえらとは違う」という自意識の塔を建てる。しかしその塔にしっかりとした基礎はない。柱も壁も、借り物か模倣物だ。そういう痛さが、私にもある。かっこわるい園田が、私の中にいる。そんな気持ちが掻き立てられたのは、きっとここで描かれたキャラの魅力にほかならないのでしょう。そして作品の最後、圧倒的にオリジナルな価値基準で生きるりさこが主人公の前に降り立つ。物語ははじまったばかりなのだと思います。続きが読みたい。大賞に推すから、ぜったいに続きを描いてください。
(たらればさん @tarareba722 コメント)
つのださんは自意識の過剰さ具合をすくい上げるところに特徴があり、「ストーリー」よりも「シーン」を見せることが得意なんだなとよくわかる作品でした。縦読みに全振りしたコマ割りと演出は、刺さる人とそうでない人の差が大きそう。「何か【こうしたほうがいいんじゃない?】と言いたくなる」というのも作品の魅力であろうし、そういう意味で、コミチのサイトにある「こしのりょう先生のコメント」を含めて大賞としたい作品です。
(柿内さん @kakkyoshifumi コメント)
今回の応募作の中では一番漫画家としての実力を感じさせられる作品でした。話の随所に読者を引き込ませるための工夫が盛り込まれていて、このマンガに対する異様な熱が伝わってきます。
しかしその反面、ちょっと小技を「効かせすぎ」ている印象もあり、主人公・園田の顔より作者自身の顔がチラついてしまい、僕はあまりこのマンガの世界に入り込めなかったのも事実。熱量ゆえに、少し肩に力が入りすぎているのでは?
個人的には「宗教法人リアル・ユー」が一番刺さりました(園田やりさこの存在よりも)。なので、園田にはぜひ2話から、リアル・ユーに入信してもらいたい。それくらいの軽やかさがもう少しあると、気楽に面白く読めるのですが。
今はまだ、読むのにちょっと疲れてしまう、かな。
その他の入賞作品とその寸評はこちらから
https://comici.jp/articles/?id=7675
第2回コミチ漫画賞「関係性」に関しても128作品もの作品を投稿していただき、
現在審査中です。
第2回コミチ漫画賞への投稿作品はこちらから
https://comici.jp/stories/?id=246
漫画家の成長をサポートするために
株式会社コミチでは様々な取り組みを進めております。
コミチで切磋琢磨している漫画家とコミチへの応援を引き続きよろしくおねがいいたします。
また、たくさんの漫画家さんのコミチ漫画賞へのご参加をお待ちしております!
SNS時代の新しい漫画家の成長をサポートしたい!
そんな想いから生まれた「コミチ漫画賞」
全97作品の力作の中から、
第1回主人公のキャラ部門の大賞入賞作品が決定しました。
その中から大賞作品と豪華審査員からの寸評をご紹介いたします。
大賞「りさこのルール 第一話」
著者:つのだふむ
[画像: https://prtimes.jp/i/41778/8/resize/d41778-8-484183-0.png ]
漫画はこちらから
https://comici.jp/articles/?id=7317
<審査員からの寸評>
(シャープさん @SHARP_JP コメント)
今回のコミチ賞のテーマは「主人公のキャラ」です。キャラの魅力をいかに描くかが、選考の基準なのだと思います。そしてたいていの場合、キャラの魅力とは読者が憧れるかっこいい存在として、設計されることが多いはずです。そこでこの作品の主人公、園田。ダメなやつですよね。自分の個性を際立たせ、他人との差別化を図ろうとするばかりに、世間的にユニークとされる人物の言動をなぞる園田。ユニークな人物をセレクトする自分の審美眼こそが我が個性の根拠だと主張したいのでしょうが、園田の言うことなすことはすべて既視感だらけ。借り物の言葉は個性を確立するどころか、他人にはベタという印象しか植え付けない。はっきりいって、かっこわるい主人公だ。だけどこの主人公、あなたの心のどこかが強烈に反応しませんか。園田は私だ、と。空っぽな自分から目を逸らし、何者にもなれない予感を打ち消すために、私たちは心の中に「おれはおまえらとは違う」という自意識の塔を建てる。しかしその塔にしっかりとした基礎はない。柱も壁も、借り物か模倣物だ。そういう痛さが、私にもある。かっこわるい園田が、私の中にいる。そんな気持ちが掻き立てられたのは、きっとここで描かれたキャラの魅力にほかならないのでしょう。そして作品の最後、圧倒的にオリジナルな価値基準で生きるりさこが主人公の前に降り立つ。物語ははじまったばかりなのだと思います。続きが読みたい。大賞に推すから、ぜったいに続きを描いてください。
(たらればさん @tarareba722 コメント)
つのださんは自意識の過剰さ具合をすくい上げるところに特徴があり、「ストーリー」よりも「シーン」を見せることが得意なんだなとよくわかる作品でした。縦読みに全振りしたコマ割りと演出は、刺さる人とそうでない人の差が大きそう。「何か【こうしたほうがいいんじゃない?】と言いたくなる」というのも作品の魅力であろうし、そういう意味で、コミチのサイトにある「こしのりょう先生のコメント」を含めて大賞としたい作品です。
(柿内さん @kakkyoshifumi コメント)
今回の応募作の中では一番漫画家としての実力を感じさせられる作品でした。話の随所に読者を引き込ませるための工夫が盛り込まれていて、このマンガに対する異様な熱が伝わってきます。
しかしその反面、ちょっと小技を「効かせすぎ」ている印象もあり、主人公・園田の顔より作者自身の顔がチラついてしまい、僕はあまりこのマンガの世界に入り込めなかったのも事実。熱量ゆえに、少し肩に力が入りすぎているのでは?
個人的には「宗教法人リアル・ユー」が一番刺さりました(園田やりさこの存在よりも)。なので、園田にはぜひ2話から、リアル・ユーに入信してもらいたい。それくらいの軽やかさがもう少しあると、気楽に面白く読めるのですが。
今はまだ、読むのにちょっと疲れてしまう、かな。
その他の入賞作品とその寸評はこちらから
https://comici.jp/articles/?id=7675
第2回コミチ漫画賞「関係性」に関しても128作品もの作品を投稿していただき、
現在審査中です。
第2回コミチ漫画賞への投稿作品はこちらから
https://comici.jp/stories/?id=246
漫画家の成長をサポートするために
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コミチで切磋琢磨している漫画家とコミチへの応援を引き続きよろしくおねがいいたします。
また、たくさんの漫画家さんのコミチ漫画賞へのご参加をお待ちしております!