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国立音楽院が2月15日(次に行こうの日)に座談会を開催

不登校を肯定的にとらえる自由な学びの場を発信

国立音楽院(東京本校:東京都世田谷区)は2022年2月15日の「次に行こうの日」に、シンガーソングライター・悠々ホルンさんをお招きし当校在校生との座談会を開催しました。

国立音楽院には、さまざまな理由から学校に通えなくなった子どもたちが生徒として入学してきます。

「不登校」は決してマイナスではありません。
座談会を通して在校生たちが語るさまざまな経験とメッセージ、不登校を肯定的にとらえる国立音楽院の自由な学びの環境をご紹介します。




●2月15日「次に行こうの日」とは?
「次に行こうの日(2月15日)」は、2019年に制定された記念日です。

さまざまな理由から学校に行けず、不登校で悩んでいる小学生や中学生、高校生が前向きな未来を描けるように。
2と15で「次に(2)行(1)こう(5)」という語呂合わせで国立音楽院が申請しました。

今回はこの「次に行こうの日(2月15日)」に、子どもの本音の代弁者でありご自身も不登校の経験を持つシンガーソングライターの悠々ホルンさんをゲストにお招きし、座談会を行いました。

[画像1: https://prtimes.jp/i/82452/8/resize/d82452-8-e8bc653c0c7b760424ee-0.jpg ]


●皆いろいろあったから、ここでは楽しく過ごそうね
座談会には、不登校を経験し国立音楽院へ入学した生徒4名が参加しました。

小学生のときに先生への不信感があり、中学から当校へ入学した子、学校に馴染めず、周囲との人間関係に疲れ国立音楽院への入学を決めた子など、生徒のバックグラウンドはさまざまです。

[画像2: https://prtimes.jp/i/82452/8/resize/d82452-8-819703ea7c80e823b548-2.jpg ]

「国立音楽院に来る子どもたちの中には、いろんな経験をして傷ついてきた子も多いです。傷ついて、閉めたくなくても心の扉を固く閉ざしてしまう子もいます。
国立音楽院は、無理に心の扉をこじ開けることはしません。その子の心の準備が整うまで、見守り、心地良い環境をつくれるよう尽力します」

国立音楽院の講師であるヴァイオリンせんせい(仮名)は言います。

「皆いろいろあったから、ここでは楽しく過ごそうね、という気持ちで接しています。本当にいろんな子がいて、中には半年間まったく口を聞いてくれない子も。かといって、過剰に気を使って腫れ物に触るようなことはしません。じっくりと待ちます。待っていれば、いつか花開くので」

中等部に在籍中のプリンさん(仮名)は「私立の学校に通っていたけれど、環境に疲れて国立音楽院に来ました。最初は人と話すことができなかったけど、編入して3〜4ヶ月で人と喋れるようになってきて、回復してきました」と話します。

[画像3: https://prtimes.jp/i/82452/8/resize/d82452-8-c3e1cc6cebafb7bec06c-1.jpg ]


●自由な学びの環境を実現するオープンシラバス制度
国立音楽院の学びのスタイルについて、高等部に在籍するからめるさん(仮名)は自身の体験を織り交ぜながら話してくれました。

「ピアノの調律を勉強していて、つまづきました。もうやりたくない!と挫折しかけていたところで、オープンシラバス制度をつかってヴァイオリンを始めてみました。そうしたら、ヴァイオリンがすごく楽しくて。ヴァイオリンを通して、仲間が一気に増えました。楽しいことが増えると、自然とモチベーションも上がってきます。そして、ピアノ調律をもう一度頑張ろうと思えました」

国立音楽院のオープンシラバス制度では、さまざまな科目を自由に選択して学ぶことができます。
楽器演奏はもちろん、ダンスやミュージカルなど、体を動かす科目も充実しています。声優を目指して頑張っている生徒もいます。

「音楽というよりは、芸術の学校かもしれないね」

生徒たちの言葉が印象的でした。

[画像4: https://prtimes.jp/i/82452/8/resize/d82452-8-9213c2f3f485af716de1-3.jpg ]



「国立音楽院の講師はさまざまな音楽をやっているので、本当にいろんなタイプの人がいます。これまで学校の先生とうまくいかなかった子でも、相性の良い先生に出会えると思います。

国立音楽院にある楽器は、すべて貸し出しOKなので、生徒たちはいろんな楽器(音楽)を試しています。演奏に興味がなくても、管楽器やピアノの仕組みが知りたいという子も多いです。

図工の時間みたいに、楽器を解体して組み立ててみたり…コツコツをやりたい子にも合っている環境です」(ヴァイオリンせんせい)

国立音楽院では、生徒たちは学びたい科目に合わせて自由に時間割を組みます。

「ごはん食べながら音楽の話をしていて、その場でセッションが始まることもあります。あの子あんな楽器やってたんだ!と発見があるのもおもしろいです」(からめるさん)

[画像5: https://prtimes.jp/i/82452/8/resize/d82452-8-a6249fdb3a4e3ea9d6a4-4.jpg ]


「音楽だけじゃなくて、学業のサポートも充実しています。勉強したい子は勉強して、演奏したい子は演奏しに行く…というように、自由に過ごしています」(中等部在籍 わさん[仮名])

●自分がやりたいことを、自分のペースで
国立音楽院には、音楽に触れるのがまったくの初めてという生徒も多く入学してきます。

「音楽が初めてという子もたくさんいるので、あいうえおを習うのと同じ感じで楽譜の読み方を覚えていきます。急いで上達させる、という指導はしません。

大切なのは、自分がやりたいことを自分のペースでできる環境づくりです。才能の出るスピードや、その出方は人それぞれ。だから、比べません。ゆっくりでいいんだよ、ということを生徒には伝えています」(ヴァイオリンせんせい)

[画像6: https://prtimes.jp/i/82452/8/resize/d82452-8-4b040f6be2914ae48971-5.jpg ]


「入学の時期もまちまちで、寮から通う子もいます。朝が苦手だから午後から登校する子も。
自由な環境なので、プレッシャーはありません。童話の大きなかぶに例えて自分の才能が大きなかぶだとしたら、先生たちがそのかぶ(才能)を引っ張り出してくれる感覚です」(からめるさん)

今回進行をつとめてくださった悠々ホルンさんの言葉が印象的でした。

「親御さんの中には、音楽の学校に行って将来仕事につけるのかと心配になる方がいらっしゃると思います。先のことはもちろん大切です。

でも、音楽を学び音楽で表現することを通じて得られる目標や自信は、お金にかえられません。

特に不登校など、人への怖さを持っている子にとって、人との関わりが勉強以上に難しい壁になることがあります。

そういった人への怖さをやわらげていく、その壁を打ち崩すきっかけに音楽がなると考えると、音楽は人生において非常に大きな意味を持つのではないでしょうか」


国立音楽院では、学校見学やオンライン相談を随時受け付けております。
また、初等部・中等部・高等部の学校説明会も定期的に開催しています。

詳細は国立音楽院HPに記載していますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

悠々ホルン:プロフィール

[画像7: https://prtimes.jp/i/82452/8/resize/d82452-8-812a0508732dbe704817-6.jpg ]

いじめや虐待などの子どものSOSを歌い続けるミュージシャン
家庭環境をきっかけに、小学生の時から精神的な孤立、不登校や自殺未遂に及ぶ。その中で音楽を唯一の支えとして生きてきた。
子ども達のSOSを音楽や動画で代弁し、またその親御さん達に向けて子どもの本音を伝え親子関係の修復・悲劇を未然に防ぐきっかけを届ける為に精力的に活動を行っている。
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