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オムロン 感電や火災の原因になる抵抗分漏電電流の監視ができる漏電監視リレーを発売

感電や火災の原因になる抵抗分漏電電流の監視ができる漏電監視リレーを発売

オムロン株式会社は、下記の新商品を6月15日から発売します。

漏電監視リレー 形K6ER-ZM2-FLKA2
変流器(接地線専用) 形K6ER-CN22

詳細URL: http://www.fa.omron.co.jp/product/special/65/k6er/


屋内電気配線や電気器具は、電気が漏れないように「絶縁」されています。しかし、絶縁物が古くなったり、傷ついたり、水がかかったりすると金属部分などに電気が漏れ「漏電」が起こるため、特に水を使う器具には注意を必要とします。

漏電監視リレーは、低圧電路における電気機器の絶縁劣化などによる漏電を常時監視・検出する機器で、配電設備や装置に搭載し感電防止や絶縁劣化に伴う火災事故防止に使用されています。

電路に流れる漏電電流には、対地静電容量を通して流れる静電容量分漏電電流(Ioc)と配線や機器の劣化により流れる感電や火災の原因となる抵抗分漏電電流(Ior)の2種類の漏電電流が流れています。漏電検出を行う機器として、漏電遮断器、漏電火災警報器、漏電リレーなどがありますが、一般的にIocとIorの合成成分である零相電流Io値を検知することで、漏電を検出しています。

近年、省エネ機器の普及、特にインバータの導入や各種フィルターの設置などにより電路に多くの高調波の重畳や静電容量分漏電電流(Ioc)の増加が見られます。こうした影響を受け、電路の絶縁性能とは関係無く、零相電流値(Io)が大きくなってしまうため、従来の漏電検出機器では漏電監視ができないといった事例が起こっています。

こうした課題に対して、当社では、Io値からIor値を求めるIor方式を採用し、Iocの影響を受けない高精度な漏電検出を実現しました。


■主な特長
1.優れたフィルタ機能と安定計測回路を搭載
インバータなど高調波を発生する機器でも流出する漏れ電流(高調波成分が重畳し、ひずんだ電流波形)から商用周波数の基本波を抽出し安定した検出を実現しました。

2.1-2,000mAの監視範囲で電気設備や装置の安全確保にお役立ち。
装置の絶縁劣化から分岐回路、低圧配電盤といった用途でも検出可能。また1mA単位で比較値を設定できます。

3.通電中のIor傾向管理で絶縁劣化を予防保全
本機は、本体内に一定時間ごとにIor値、Io値を自動保存できます。
パソコン/PLCにて本機に保存した変化履歴データを取り出しIor値の傾向を確認することで定期点検時に絶縁抵抗計などの測定でしかわからなかった絶縁劣化の状態を把握できます。
点検時期の見直し、設備・装置の絶縁劣化傾向監視など予防保全につながります。


■問い合わせ先
http://www.omron.co.jp/press/2009/06/i0615.html
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