国内最高レベル※の出力238.1Wでシステム設置枚数削減 公共・産業用太陽電池の新製品を市場投入
[10/12/02]
提供元:PRTIMES
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京セラ株式会社
株式会社京セラソーラーコーポレーション
京セラ株式会社(社長:久芳 徹夫)は、国内向け公共・産業用の新製品として、高出力タイプの太陽電池モジュール「KS2381P-3CFCA」を製品化します。本年12月7日より、国内で太陽光発電システムを販売する株式会社京セラソーラーコーポレーション(社長:財部 行廣)を通じて、市場投入予定ですのでお知らせいたします。
新製品は、京セラが製造する最新の多結晶シリコン型太陽電池セルを60枚使用した大型・高出力のもので、太陽電池モジュール1枚あたりの出力は238.1Wです。これは、国内最高クラス※の高出力モデルであり、京セラの従来品(太陽電池セル54枚使用)と比較すると出力は約14.2%向上しました。また、太陽電池モジュール1枚あたりの出力が向上したことで、発電所などの大型システムを設置する際の設置枚数が削減可能です。
なお、「KS2381P-3CFCA」は、「平成22年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰(技術開発・製品化部門)」を受賞いたしました。
※多結晶シリコン型太陽電池モジュールの場合
【製品仕様】
型 式 KS2381P-3CFCA
太 陽 電 池 多結晶シリコン型
寸 法 1662mm×990mm×46mm(太陽電池セル60枚使用)
出 力 238.1W
変 換 効 率 約14.5%(太陽電池モジュール)
昨今、国内電力各社がメガソーラー発電所の建設を進めるなど、10kW以上の規模となる公共・産業用分野でも太陽光発電システムの需要が拡大しています。太陽光発電協会の統計によると、同分野の国内出荷量は、2004年度末から2009年度末までの5年間で約3.6倍にまで拡大しており、今後も拡大が続くことが予想されています。
京セラは、公共・産業用分野において、優れた「設計技術」や「施工技術」を蓄積しており、累計設置容量の国内シェアは第1位となっています。今回のラインアップ拡充により、今後より多くのお客様からのニーズに応えるとともに、温室効果ガス削減をはじめとする環境問題の解決にも貢献してまいります。
■ 新製品の特長
1.国内業界最高レベル※の出力238.1W
今回市場投入する高出力太陽電池モジュールは、京セラが製造する最新の高効率多結晶シリコン型太陽電池セルを使用し、またセル枚数を54枚から60枚に増やしたことにより、出力を向上しています。従来の主力モジュール(208.4W)と比較すると、セル枚数が約11.1%増加するのに対し、出力は約14.2%向上します。従ってメガソーラーなどの大規模な設置を行う際、より少ないモジュール枚数で多くの出力が確保できるため、設置に使用する架台などの部材の削減につながります。
■ 従来品と新製品の比較
太陽電池セル(枚) 出力(W)
従来品54(枚) 208.4(W)
新製品60(枚)従来品比約11.1%増 238.1(W)従来品比約14.2%増
■ 1MW設置した場合の枚数比較
太陽電池モジュール(枚)
従来品(208.4W)4799
新製品(238.1W)4200 設置枚数約600枚削減
2.美観にも配慮した出力数
公共・産業用太陽光発電システムは、10kW、50kW、100kW、250kWなど、パワーコンディショナの容量に応じて10kW単位のきりの良い出力で設置される場合が多くなります。その際、太陽電池モジュールも10kW単位で柔軟に設置できることが、統一感のある外観と柔軟な設計を実現するための重要なポイントとなります。
このたび市場に投入する238.1Wの太陽電池モジュールは、42枚で10kWを構成するため、21枚×2列もしくは14枚×3列の均等な割付ができ、美観にも配慮し、かつ柔軟にシステムを設計することが可能です。
●報道機関からのお問い合わせ
京セラ株式会社 広報室 本社 TEL 075-604-3514(直)/東京 TEL 03-3274-1577(直)