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生活者の意識・実態に関するトレンドを調査するトレンド総研 (東京都渋谷区)は、20〜59歳の体重75kg〜84kgの男性500名を対象に、「肥満」に関する調査をおこなった。本調査により、体重80kg前後の「アラパチ(アラウンド80kg)」男性たちの、日常生活での苦労や肥満の原因が明らかになった。


■体重80kg前後の「アラパチ」サラリーマンたち・・・、その知られざる苦悩とは！？　　　　　　　　

まず、体重80kg前後の「アラパチ(アラウンド80kg)」男性たちに、「あなたは、太っていることが気になりますか？」と聞いたところ、実に94％が「気になる」と回答した。太っていることが気になる瞬間としては、「以前着ていた服が着られなくなった時。（37歳・栃木県）」、「銭湯などで他の人と比べて腹が出ていると感じた時。（56歳・兵庫県）」、「階段を登っていて、体が重いと感じる時。（52歳・東京都）」などがあがった。日常生活の至るところで、「太っている」ことを実感する男性が多いようだ。
また、「太っていることで、“損をしている”、“苦労をしている”と感じることはありますか？」という質問には、72％が「ある」と回答。具体的には、「電車などの座席で窮屈な思いをする。（51歳・東京都）」、「洋服が安く買えない。（59歳・東京都）」など、日常生活に支障をきたすという意見のほか、「膝の関節に負担がかかっている。（48歳・東京都）」、「健康診断の結果に影響する。（42歳・新潟県）」といった健康面への影響をあげる回答、「だらしなく、自己管理ができないように見られる。（35歳・東京都）」、「前のようにモテなくなった。（31歳・東京都）」など、見た目の印象で損をしているという回答があがった。また、「気持ちの面で気が引けてしまう。（25歳・東京都）」など、太っていることが内面にまで影響してしまう人もいるようだ。


■「アラパチ」男性の8割が「太った原因は “ 運動不足 ” 」 と回答　 　

それでは、「アラパチ」男性は、どのようなことが原因で「アラパチ」への道を辿ることになったのだろうか。「あなたが太った原因は何だと思いますか？」という質問をしたところ、最も多かった回答は「運動不足」で79％。「食べ過ぎ」（67％）、「不規則な生活」（41％）、「ストレス」（37％）、「間食」（30％）などを上回る結果となった。およそ8割の「アラパチ」男性が、自身が太った原因は「運動不足」にあると考えていることがわかった。
そこで、「あなたは最近、いつ運動をしましたか？」と聞くと、「3日以内」と回答した人はわずか32％という結果に。さらに、49％と約半数は「2週間以上前」と回答し、中でも24％は「半年以上前」と答えた。「アラパチ」男性の4人に1人は、半年以上運動をしていないようだ。さらに、「あなたは普段、運動不足だと思いますか？」と聞いたところ、実に91％が「運動不足だと思う」と回答したほか、「運動不足を解消する必要があると思いますか？」という質問にも、同じく91％が「必要があると思う」と答えた。
ちなみに、「運動不足になる理由」について聞いてみると、「運動する時間がないから」（45％）が最も多い結果に。以下、「運動するのが面倒だから」（35％）、「運動するのが嫌いだから」（7％）、「運動する場所がないから」（4％）などがあがった。運動不足を解消しなければと思いつつ、実際には運動の時間や機会がもてない「アラパチ」男性が多いようだ。


■専門家・浅尾貴子氏が語る脂肪燃焼法・・・「歩く」＋「唐辛子」を習慣に！　　　　　　　　　　　

それでは、「アラパチ」男性たちは、肥満の大きな原因となっている運動不足や、肥満そのものをどのように解消すれば良いのだろうか。健康やダイエットのアドバイザーとして活躍する浅尾貴子氏にお話をお伺いした。

●普段の生活の中で、上手に運動不足の解消を
『仕事をしながら運動時間を確保するのは、忙しいサラリーマンの方にとっては難しいことですよね。そんな方は、毎日の生活の中で上手に脂肪を燃やしてあげる工夫をしてみると良いと思います。いきなりジムに通ったりスポーツをはじめたりすることは難しいですが、例えば徒歩での移動時間を、運動を兼ねたウォーキングとして意識して歩いてみてはどうでしょうか。1日15分でも、1週間では約2時間近くウォーキングしたことに。何もしないよりずっとプラスになりますよ。』

●ウォーキングは「脂肪燃焼」に効果的
『脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪の2種類があります。特に内臓脂肪は、運動によって減少しやすいことが知られています。ウォーキングのように一定時間継続が可能な運動は、脂肪燃焼に効果があり、特にメタボリックシンドロームが気になる方には効果が見られると考えられます。』

●歩きながら「唐辛子」で、効率的に脂肪燃焼
『また、歩く時には、脂肪を燃やす働きを持つ成分を摂取することを意識すると良いでしょう。脂肪燃焼を促す成分としては、「カプサイシン」が有名です。脂質の代謝に関係がある消化酵素としてリパーゼがあるのですが、カプサイシンを摂取した後に運動をする（酸素を取り込む）と、このリパーゼによって脂肪燃焼の機能が活性化され、体内の貯蔵脂肪の燃焼を促進する可能性があるという研究成果もあります。（名古屋市立大医学研究科の岡嶋研二教授ら、他） この他にも、カプサイシンが脂肪の蓄積を抑えることは、様々な研究で証明されてきており、ラットの研究では、カプサイシン有りの餌を与えた場合に8％体重が低下したとのデータ（※）もあります。これについては、たんぱく質の変化が脂肪分解を促したと見られているようです。
ちなみに、カプサイシンを含む代表的な食材といえば「唐辛子」。唐辛子の力を上手に活用することで、ウォーキングの際にも脂肪燃焼を高める効果が期待できます。唐辛子を使った料理はもちろんですが、最近はドリンクなども出ているので、比較的手軽に取り入れられると思います。』

普段の生活の中で「歩く」ことを意識したり、「歩く」際に唐辛子などの脂肪燃焼効果のある食材を摂り入れたりすることが、運動不足や肥満を解消する第一歩となるようだ。
「アラパチ」男性ならずとも、カロリー過多や運動不足を自覚している「アラパチ予備軍」の方も、ぜひ「ウォーキング＋唐辛子」の新習慣をはじめてみてはいかがだろうか。

※『プロテオーム研究雑誌』より

【調査概要】
・調査期間：2011年9月15日〜9月16日
・調査方法：インターネット
・調査対象：20〜59歳　有職者男性　500名（体重が「75kg〜84kg」、ご自身の体型について、「太っている」「やや太っている」と回答した方）

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