医師と消費者、ビタミンCの認識に大きな開き。医師が有効と考える摂取方法の利用者はわずか5%未満。
[18/04/27]
提供元:PRTIMES
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株式会社SPIC[スピック]、「ビタミンCの日」命名記念「消費者12,731人アンケート調査」、加えて「医師100人アンケート調査」結果の報告(ver.20180426リリース)
これまで、全国の20〜50代男女12,731人へのアンケート結果により以下の通り報告してまいりました。
【これまでのアンケート調査結果】
・ビタミンCは栄養素の中で「認知・関心」「必要度」「実践度」No.1
・ビタミンCへの期待も男性は「体力・健康」志向、女性は「美容」志向
・ビタミンCの実感でも、男性は「風邪をひきにくくなった」「疲労回復、疲労予防」の回答が上位で「体力・健康」志向、女性も「肌」に関する回答が上位で美容志向
・ 全体の7割はビタミンCの実感ありと回答する
・ ビタミンC摂取習慣のある人の9割が「ビタミンCの1日の必要摂取量」を知らず、また「知っている」と答えた人も必要量についての認知に幅があった
[画像1: https://prtimes.jp/i/16172/14/resize/d16172-14-372011-0.jpg ]
これまでの一般消費者向けのアンケートと並行して、医師に向けてビタミンCについての個別アンケートを実施し、回答のあった医師100人のアンケート結果をまとめました。
100人の医師へのアンケートというのは、弊社、株式会社SPIC[スピック]でも初めての試みとなり、非常に貴重なデータとなりました。
【本アンケート調査結果サマリー】
・1日のビタミンC摂取量について、医師の半数以上が「2,000mg以上」と答えたのに対し、一般消費者の半数は「1,000mg未満」と答え、倍以上の開きが出た。
・ビタミンCの摂取方法により吸収率が異なることについて、医師は95%が知っていると答え、一般消費者は半数以上が知らないと回答した。
・医師推奨のビタミンC摂取方法は「医療機関でのビタミンC点滴」「医療機関処方のビタミンC剤」。しかし一般消費者がこれらを利用する割合は5%未満であった。
医師と一般の方の回答には大きな開きが見らました。
※アンケートの結果はご自由にご利用下さい。
(「株式会社SPIC[スピック]調べ」を明記にてお願いいたします。)
以下、それぞれの項目について説明致します。
医師の回答する1日のビタミンCの必要摂取量。
半数以上の医師が「2,000mg以上」推奨。一般消費者の半数は「1,000mg未満」と回答。
アンケートにおいて、100人の医師に「「ビタミンCの1日の必要摂取量」の数値を回答いただいたところ、半数以上が「2,000mg以上」と回答しました。一方で一般消費者に同じ質問をしたところ、「1,000mg未満」だと回答する人数がおよそ半数を占め、医師とは対照的な結果となりました。(下図参照)
[画像2: https://prtimes.jp/i/16172/14/resize/d16172-14-148095-2.jpg ]
「1日のビタミンC必要摂取量」への回答は、一般回答の平均値「919mg」に対して医師回答の平均値は「2,081mg※」となりました。平均値において、医師が回答した1日のビタミンC必要摂取量は一般の回答の2倍以上高くなるという結果になりました。
※「多ければ多いほど良い」とする回答を除いて算出
ほとんどの医師が「ビタミンCの摂取方法により吸収率が異なる」と回答。
一方で、一般消費者半数にも満たないという結果。
ビタミンC摂取時の「摂取方法により吸収率が異なることを知っているか?」を聞いたところ、95%の医師が「知っている」と回答。
一方で、一般向けアンケートにおける同様の設問で「知っている」と回答した人は全体の40%弱でした。
ビタミンCを普段から摂取している人でも6割の人が「“摂取方法によって吸収率が異なる”という事実を知らない」という結果となり、ビタミンC摂取方法についての医師と一般消費者との意識の差が浮き彫りになりました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/16172/14/resize/d16172-14-971712-1.jpg ]
有効な摂取方法について。「医療機関で処方される(ビタミンC)点滴」は9割近くの医師が有効性を認めるも、一般消費者で利用しているのはわずか1.8%。
医師に、ビタミンCを「どの方法で摂取するのが有効か?」について、想定される摂取方法を5段階でそれぞれ評価していただいたところ、「医療機関で処方される(ビタミンC)点滴」を「とても有効」「まあ有効」とする回答を合計して9割近くが支持。次いで「医療機関で処方される経口のビタミンC剤」を約8割が支持するという結果になり、本アンケートでは、上記2つの摂取方法が、「普段の食事から」を上回る支持を集める結果となりました。
[画像4: https://prtimes.jp/i/16172/14/resize/d16172-14-426364-4.jpg ]
一方で、一般向けアンケートでの「あなたは普段ビタミンCをどのように摂取していますか。」という設問では、「普段の食事から」とする回答がトップ。次いで「サプリメントや健康食品で」「果物ジュース・野菜ジュースなどの飲料で」と続き、医師向けアンケートで支持された「医療機関で処方される点滴」「医療機関で処方される経口のビタミンC剤」は、一般向けアンケートではそれぞれ1.8%、4.6%とほとんど回答されない結果となりました。
[画像5: https://prtimes.jp/i/16172/14/resize/d16172-14-244856-3.jpg ]
両アンケートの比較から、普段から意識してビタミンCを摂取している人は「食事」や「サプリメント」「ジュース」など比較的手軽な方法によって摂取することが多いのに対し、医師の間では、「医療機関で処方される(ビタミンC)点滴」や「医療機関で処方される経口のビタミンC剤」のように、医療レベルで提供され効果が高いと考えられる摂取方法を支持していること、そして「医師の推奨する摂取方法」が、一般消費者の間ではほとんど選択されていないことがわかりました。
ビタミンC摂取上の課題。ビタミンC必要量で医師と一般の認知に「2倍のギャップ」。医師の推奨する摂取方法の利用者はわずか「5%未満」。課題を克服するためのブレイクスルーを。
今回、医師アンケート・一般アンケートそれぞれで得られたデータを比較した結果、医師の半数が医師の考える必要量が一般消費者の考える必要量の「2倍以上」と、一般の認識よりも大幅に高容量であることが判明しました。
また、医師は「医療レベルで提供されるビタミンC摂取方法(処方による点滴、ビタミンC剤)」を「効果あり」と支持する一方、一般消費者はあくまで「日常の食生活の延長線上」での摂取が多い傾向にあり、医師が有効と考える方法を実際に実践している一般消費者はわずか5%に満たないことも明らかになりました。
上記の結果からは、医学的見地から「効果が高い」と推定される方法を、ほとんどの人が利用できていないという摂取上の課題が見えてきます。
「一般消費者が手軽さを求めるのに対して、医師が効果を重視する姿勢」は、ビタミンCに限らず他のサプリメントや治療にも共通している可能性が高く、日本の医療・ヘルスケアカルチャーの将来を考えるには、常にこの姿勢の違いを意識する必要がありそうです。
今後この落差を埋め、より効果的なビタミンC摂取を可能にするためには、「医療レベル」の摂取方法に容易にアクセスできるような環境整備や、より吸収率を高めた高効率なサプリメント開発など、ビタミンC摂取における何らかの新しいブレイクスルーの必要があるのかもしれません。
【調査(アンケート)概要】
<サマリー>
・20〜50代の消費者に対するWebアンケート(回答数:12,731人)
・上記の内、サプリメントや健康食品でビタミンCを摂取していると回答した人に対するWebアンケート(回答数:1,000人)
・医師を対象としたビタミンCに関するFaxアンケート(回答数:100人)
<詳細>
調査名 : ビタミンCに関するアンケート調査
調査対象者:【一般】全国の20代〜50代男女12,731人、【医師】全国のビタミンC点滴療法を実施する医師100人
有効回答数:【一般】12,731(1次調査)、1,000(2次調査)【医師】100
調査期間 : 2018年3月12日(月)〜3月19日(月)
調査方法 :【一般】インターネット調査/【医師】Fax調査
調査機関 : 株式会社アンテリオ
※1 2018年3月12日〜3月19日の間、20代〜50代のモニターに対して、webアンケートを実施。男女比、および性別年代カテゴリ(20代男性・30代男性・40代男性・50代男性・20代女性・30代女性・40代女性・50代女性の計8カテゴリ)比が均等になるようサンプリングした。
※2 2018年3月12日〜3月19日の間、スクリーニング調査において「最近1年間に、ビタミンCの摂取を目的に、サプリメントや健康食品を自身で購入して飲んだ/食べた」と回答した人に対して、webアンケートを実施。男女比、および年代性別カテゴリ比ができるだけ均等になるようサンプリングした。
※3 ビタミンCの点滴療法を実施している医師100人(身元確認のうえ、調査に賛同した医師)に対して、2018年3月12日〜2018年3月19日の間、FAXアンケートにて実施。
【株式会社SPIC[スピック]について】
SPIC[スピック]のミッションステートメントは「未来の健康を、つくる。」
近年では、特に、ビタミンCがもたらす「新しい健康」に着目し、海外サプリメント、リポスフェリックビタミンCの唯一の正規代理店としての輸入販売、独自ナノ技術(リポソーム)加工による国産ビタミンCサプリメント、リポカプセルビタミンCの製造・販売、また点滴療法(高濃度ビタミンC点滴等)のリサーチ、啓蒙・普及活動などを行う、美容、医療、サプリメント事業を基軸としたヘルスケアカンパニーです。
[画像6: https://prtimes.jp/i/16172/14/resize/d16172-14-904838-5.jpg ]
【4月4日、ビタミンCの日(CC[シー・シー]の日)の由来】
4月4日は、ビタミンCの日(CC[シー・シー]の日)。
この日をビタミンCの日と命名したのは、ビタミンC発見の父でありながらも、論争の結果、ノーベル賞を他者に奪われてしまったチャールズ・グレン・キングの功績を称えるためです。
初めて純粋な「ビタミンC」の分離に成功したチャールズ・グレン・キング。
しかし彼の名を、歴代のノーベル賞受賞者のリストに見つけることはできません。
人類の壊血病克服の戦いの歴史の中で、間違いなく「世界初」の功績をあげながら、運命のいたずらで最高の栄誉を逃してしまった彼の功績に対して、現代に生きる我々が改めて光を当て、その偉業に敬意を表したい。
「4月4日(CC[シー・シー]の日)」には、実はそのような願いを込めました。
時代をさかのぼって大航海時代、何ヶ月も船の上で生活する船員たちを震え上がらせた原因不明の症状。
骨が壊れ、全身から出血して死に至る者が続出しました。航海中に船員が全滅する事態も起きていたようです。
後に「壊血病(かいけつびょう)と呼ばれるこの病で亡くなった人の数は、16世紀から19世紀に至るまでに200万人を超えるとも言われています。
柑橘類を食べると発症が抑えられることが経験的に分かってきたため、船員たちは航海中に新鮮な野菜や果物を積極的に食べるようになるのですが、依然として壊血病の原因は不明のままでした。感染症とも思われていた壊血病の原因と、抗壊血病物質である「ビタミンC」が発見されるには、20世紀の到来を待たねばなりませんでした。
20世紀になって初めて物質としての「ビタミン」が発見され、同じ頃に動物実験の手法が広まり、柑橘類果汁に含まれる有効成分を物質として単離する事を目指して、世界各国の生化学者は競い合うように研究を行なっていました。
そして1932年の4月4日、ついにアメリカの生化学者チャールズ・グレン・キングが、濃縮レモン果汁から物質としての純粋「ビタミンC」の単離に成功したと発表。この事実は当時のNew York Times紙でも「Charles Glen King isolates Vitamin C for the 1st time...」として大々的に報道されました。
ほぼ時を同じくして、世界各国でビタミンCに関する発見・解明が続き、翌1933年にはビタミンCの人工的な合成に成功。人類は長く苦しめられた壊血病との戦いに、ついに完全な終止符を打つことになったのです。
1937年、ノーベル賞委員会は「ビタミンC」の発見の功績に対してノーベル生理学・医学賞を与えることを発表。
ところが受賞者の名はセント=ジェルジ・アルベルト。ノーベル賞の栄冠はチャールズ・グレン・キングではなく、ハンガリー出身の生理学者の頭上に輝きました。
チャールズ・グレン・キングの発表からさかのぼること5年。1927年にセント=ジェルジ・アルベルトは牛の副腎から「ある物質」の分離に成功していました。当時セント=ジェルジはこの物質を「ヘキスロン酸」と呼んでビタミンCとは別物として扱っていたのですが、実はこの物質こそが、後に判明する「ビタミンC」でした。
チャールズ・グレン・キングが純粋なビタミンCを分離したとき、それを間近で見ていた共同研究者が、セント=ジェルジに「あなたが牛の副腎から分離した物質は、もしかしてビタミンCだったのでは?」と内通したと言われています。
これによりセント・ジェルジは、5年前に自ら分離した物質が「ビタミンC」であったと仮説を立てて再実験。程なくして「ヘキスロン酸=ビタミンC」であったことを改めて証明したのです。
これまで、全国の20〜50代男女12,731人へのアンケート結果により以下の通り報告してまいりました。
【これまでのアンケート調査結果】
・ビタミンCは栄養素の中で「認知・関心」「必要度」「実践度」No.1
・ビタミンCへの期待も男性は「体力・健康」志向、女性は「美容」志向
・ビタミンCの実感でも、男性は「風邪をひきにくくなった」「疲労回復、疲労予防」の回答が上位で「体力・健康」志向、女性も「肌」に関する回答が上位で美容志向
・ 全体の7割はビタミンCの実感ありと回答する
・ ビタミンC摂取習慣のある人の9割が「ビタミンCの1日の必要摂取量」を知らず、また「知っている」と答えた人も必要量についての認知に幅があった
[画像1: https://prtimes.jp/i/16172/14/resize/d16172-14-372011-0.jpg ]
これまでの一般消費者向けのアンケートと並行して、医師に向けてビタミンCについての個別アンケートを実施し、回答のあった医師100人のアンケート結果をまとめました。
100人の医師へのアンケートというのは、弊社、株式会社SPIC[スピック]でも初めての試みとなり、非常に貴重なデータとなりました。
【本アンケート調査結果サマリー】
・1日のビタミンC摂取量について、医師の半数以上が「2,000mg以上」と答えたのに対し、一般消費者の半数は「1,000mg未満」と答え、倍以上の開きが出た。
・ビタミンCの摂取方法により吸収率が異なることについて、医師は95%が知っていると答え、一般消費者は半数以上が知らないと回答した。
・医師推奨のビタミンC摂取方法は「医療機関でのビタミンC点滴」「医療機関処方のビタミンC剤」。しかし一般消費者がこれらを利用する割合は5%未満であった。
医師と一般の方の回答には大きな開きが見らました。
※アンケートの結果はご自由にご利用下さい。
(「株式会社SPIC[スピック]調べ」を明記にてお願いいたします。)
以下、それぞれの項目について説明致します。
医師の回答する1日のビタミンCの必要摂取量。
半数以上の医師が「2,000mg以上」推奨。一般消費者の半数は「1,000mg未満」と回答。
アンケートにおいて、100人の医師に「「ビタミンCの1日の必要摂取量」の数値を回答いただいたところ、半数以上が「2,000mg以上」と回答しました。一方で一般消費者に同じ質問をしたところ、「1,000mg未満」だと回答する人数がおよそ半数を占め、医師とは対照的な結果となりました。(下図参照)
[画像2: https://prtimes.jp/i/16172/14/resize/d16172-14-148095-2.jpg ]
「1日のビタミンC必要摂取量」への回答は、一般回答の平均値「919mg」に対して医師回答の平均値は「2,081mg※」となりました。平均値において、医師が回答した1日のビタミンC必要摂取量は一般の回答の2倍以上高くなるという結果になりました。
※「多ければ多いほど良い」とする回答を除いて算出
ほとんどの医師が「ビタミンCの摂取方法により吸収率が異なる」と回答。
一方で、一般消費者半数にも満たないという結果。
ビタミンC摂取時の「摂取方法により吸収率が異なることを知っているか?」を聞いたところ、95%の医師が「知っている」と回答。
一方で、一般向けアンケートにおける同様の設問で「知っている」と回答した人は全体の40%弱でした。
ビタミンCを普段から摂取している人でも6割の人が「“摂取方法によって吸収率が異なる”という事実を知らない」という結果となり、ビタミンC摂取方法についての医師と一般消費者との意識の差が浮き彫りになりました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/16172/14/resize/d16172-14-971712-1.jpg ]
有効な摂取方法について。「医療機関で処方される(ビタミンC)点滴」は9割近くの医師が有効性を認めるも、一般消費者で利用しているのはわずか1.8%。
医師に、ビタミンCを「どの方法で摂取するのが有効か?」について、想定される摂取方法を5段階でそれぞれ評価していただいたところ、「医療機関で処方される(ビタミンC)点滴」を「とても有効」「まあ有効」とする回答を合計して9割近くが支持。次いで「医療機関で処方される経口のビタミンC剤」を約8割が支持するという結果になり、本アンケートでは、上記2つの摂取方法が、「普段の食事から」を上回る支持を集める結果となりました。
[画像4: https://prtimes.jp/i/16172/14/resize/d16172-14-426364-4.jpg ]
一方で、一般向けアンケートでの「あなたは普段ビタミンCをどのように摂取していますか。」という設問では、「普段の食事から」とする回答がトップ。次いで「サプリメントや健康食品で」「果物ジュース・野菜ジュースなどの飲料で」と続き、医師向けアンケートで支持された「医療機関で処方される点滴」「医療機関で処方される経口のビタミンC剤」は、一般向けアンケートではそれぞれ1.8%、4.6%とほとんど回答されない結果となりました。
[画像5: https://prtimes.jp/i/16172/14/resize/d16172-14-244856-3.jpg ]
両アンケートの比較から、普段から意識してビタミンCを摂取している人は「食事」や「サプリメント」「ジュース」など比較的手軽な方法によって摂取することが多いのに対し、医師の間では、「医療機関で処方される(ビタミンC)点滴」や「医療機関で処方される経口のビタミンC剤」のように、医療レベルで提供され効果が高いと考えられる摂取方法を支持していること、そして「医師の推奨する摂取方法」が、一般消費者の間ではほとんど選択されていないことがわかりました。
ビタミンC摂取上の課題。ビタミンC必要量で医師と一般の認知に「2倍のギャップ」。医師の推奨する摂取方法の利用者はわずか「5%未満」。課題を克服するためのブレイクスルーを。
今回、医師アンケート・一般アンケートそれぞれで得られたデータを比較した結果、医師の半数が医師の考える必要量が一般消費者の考える必要量の「2倍以上」と、一般の認識よりも大幅に高容量であることが判明しました。
また、医師は「医療レベルで提供されるビタミンC摂取方法(処方による点滴、ビタミンC剤)」を「効果あり」と支持する一方、一般消費者はあくまで「日常の食生活の延長線上」での摂取が多い傾向にあり、医師が有効と考える方法を実際に実践している一般消費者はわずか5%に満たないことも明らかになりました。
上記の結果からは、医学的見地から「効果が高い」と推定される方法を、ほとんどの人が利用できていないという摂取上の課題が見えてきます。
「一般消費者が手軽さを求めるのに対して、医師が効果を重視する姿勢」は、ビタミンCに限らず他のサプリメントや治療にも共通している可能性が高く、日本の医療・ヘルスケアカルチャーの将来を考えるには、常にこの姿勢の違いを意識する必要がありそうです。
今後この落差を埋め、より効果的なビタミンC摂取を可能にするためには、「医療レベル」の摂取方法に容易にアクセスできるような環境整備や、より吸収率を高めた高効率なサプリメント開発など、ビタミンC摂取における何らかの新しいブレイクスルーの必要があるのかもしれません。
【調査(アンケート)概要】
<サマリー>
・20〜50代の消費者に対するWebアンケート(回答数:12,731人)
・上記の内、サプリメントや健康食品でビタミンCを摂取していると回答した人に対するWebアンケート(回答数:1,000人)
・医師を対象としたビタミンCに関するFaxアンケート(回答数:100人)
<詳細>
調査名 : ビタミンCに関するアンケート調査
調査対象者:【一般】全国の20代〜50代男女12,731人、【医師】全国のビタミンC点滴療法を実施する医師100人
有効回答数:【一般】12,731(1次調査)、1,000(2次調査)【医師】100
調査期間 : 2018年3月12日(月)〜3月19日(月)
調査方法 :【一般】インターネット調査/【医師】Fax調査
調査機関 : 株式会社アンテリオ
※1 2018年3月12日〜3月19日の間、20代〜50代のモニターに対して、webアンケートを実施。男女比、および性別年代カテゴリ(20代男性・30代男性・40代男性・50代男性・20代女性・30代女性・40代女性・50代女性の計8カテゴリ)比が均等になるようサンプリングした。
※2 2018年3月12日〜3月19日の間、スクリーニング調査において「最近1年間に、ビタミンCの摂取を目的に、サプリメントや健康食品を自身で購入して飲んだ/食べた」と回答した人に対して、webアンケートを実施。男女比、および年代性別カテゴリ比ができるだけ均等になるようサンプリングした。
※3 ビタミンCの点滴療法を実施している医師100人(身元確認のうえ、調査に賛同した医師)に対して、2018年3月12日〜2018年3月19日の間、FAXアンケートにて実施。
【株式会社SPIC[スピック]について】
SPIC[スピック]のミッションステートメントは「未来の健康を、つくる。」
近年では、特に、ビタミンCがもたらす「新しい健康」に着目し、海外サプリメント、リポスフェリックビタミンCの唯一の正規代理店としての輸入販売、独自ナノ技術(リポソーム)加工による国産ビタミンCサプリメント、リポカプセルビタミンCの製造・販売、また点滴療法(高濃度ビタミンC点滴等)のリサーチ、啓蒙・普及活動などを行う、美容、医療、サプリメント事業を基軸としたヘルスケアカンパニーです。
[画像6: https://prtimes.jp/i/16172/14/resize/d16172-14-904838-5.jpg ]
【4月4日、ビタミンCの日(CC[シー・シー]の日)の由来】
4月4日は、ビタミンCの日(CC[シー・シー]の日)。
この日をビタミンCの日と命名したのは、ビタミンC発見の父でありながらも、論争の結果、ノーベル賞を他者に奪われてしまったチャールズ・グレン・キングの功績を称えるためです。
初めて純粋な「ビタミンC」の分離に成功したチャールズ・グレン・キング。
しかし彼の名を、歴代のノーベル賞受賞者のリストに見つけることはできません。
人類の壊血病克服の戦いの歴史の中で、間違いなく「世界初」の功績をあげながら、運命のいたずらで最高の栄誉を逃してしまった彼の功績に対して、現代に生きる我々が改めて光を当て、その偉業に敬意を表したい。
「4月4日(CC[シー・シー]の日)」には、実はそのような願いを込めました。
時代をさかのぼって大航海時代、何ヶ月も船の上で生活する船員たちを震え上がらせた原因不明の症状。
骨が壊れ、全身から出血して死に至る者が続出しました。航海中に船員が全滅する事態も起きていたようです。
後に「壊血病(かいけつびょう)と呼ばれるこの病で亡くなった人の数は、16世紀から19世紀に至るまでに200万人を超えるとも言われています。
柑橘類を食べると発症が抑えられることが経験的に分かってきたため、船員たちは航海中に新鮮な野菜や果物を積極的に食べるようになるのですが、依然として壊血病の原因は不明のままでした。感染症とも思われていた壊血病の原因と、抗壊血病物質である「ビタミンC」が発見されるには、20世紀の到来を待たねばなりませんでした。
20世紀になって初めて物質としての「ビタミン」が発見され、同じ頃に動物実験の手法が広まり、柑橘類果汁に含まれる有効成分を物質として単離する事を目指して、世界各国の生化学者は競い合うように研究を行なっていました。
そして1932年の4月4日、ついにアメリカの生化学者チャールズ・グレン・キングが、濃縮レモン果汁から物質としての純粋「ビタミンC」の単離に成功したと発表。この事実は当時のNew York Times紙でも「Charles Glen King isolates Vitamin C for the 1st time...」として大々的に報道されました。
ほぼ時を同じくして、世界各国でビタミンCに関する発見・解明が続き、翌1933年にはビタミンCの人工的な合成に成功。人類は長く苦しめられた壊血病との戦いに、ついに完全な終止符を打つことになったのです。
1937年、ノーベル賞委員会は「ビタミンC」の発見の功績に対してノーベル生理学・医学賞を与えることを発表。
ところが受賞者の名はセント=ジェルジ・アルベルト。ノーベル賞の栄冠はチャールズ・グレン・キングではなく、ハンガリー出身の生理学者の頭上に輝きました。
チャールズ・グレン・キングの発表からさかのぼること5年。1927年にセント=ジェルジ・アルベルトは牛の副腎から「ある物質」の分離に成功していました。当時セント=ジェルジはこの物質を「ヘキスロン酸」と呼んでビタミンCとは別物として扱っていたのですが、実はこの物質こそが、後に判明する「ビタミンC」でした。
チャールズ・グレン・キングが純粋なビタミンCを分離したとき、それを間近で見ていた共同研究者が、セント=ジェルジに「あなたが牛の副腎から分離した物質は、もしかしてビタミンCだったのでは?」と内通したと言われています。
これによりセント・ジェルジは、5年前に自ら分離した物質が「ビタミンC」であったと仮説を立てて再実験。程なくして「ヘキスロン酸=ビタミンC」であったことを改めて証明したのです。