クルム伊達公子、13年ぶりにウィンブルドンテニス本戦出場決定!
[09/06/10]
提供元:PRTIMES
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クルム伊達公子選手が、今月22日(月)から始まる世界最高峰のテニストーナメント・グランドスラムのひとつ、ウィンブルドンテニスの女子シングルス本戦に主催者推薦で出場する事が決まった。
クルム伊達選手は以前WOWOWのインタビューで、ウィンブルドンテニスへの特別な思いを語っていた。
Q:今までのウィンブルドンで思い出に残っている試合は何ですか?
A:それはもちろん、96年のウィンブルドン準決勝でのグラフとの試合ですね。
(※1996年7月4日 - 5日の2日間にわたり、ウィンブルドン準決勝でグラフと対戦。第1セットはグラフが 6-3 で先取したが、第2セットを伊達選手が 6-2 で取り返したときに試合が日没順延となり、翌日に持ち越された第3セットはグラフが 6-3 で取ったため、日本人選手初の4大大会決勝進出はならなかった)
Q:あの試合は「勝てる」と思いましたか?
A:日没順延にならずに試合が続いていれば、勝つ可能性は高かったです。あの状況では翌日に持ち越すよりも、そのまま続けた方がグラフに対する精神的なプレッシャーが強いですからね。ただ、翌日のグラフは平常心を取り戻していて、いつものグラフに戻っていました。
Q:試合が終わったあと、どんな思いでしたか?
A:もう翌日になった時点で厳しいなと思いました。グラフは普通の選手ではないですから。立ち上がりがいいグラフと1セットマッチでやるというのは厳しいですよね。チャンスがあればいいなと思っていましたけど。でも試合が終わった時は、もうスッキリしていました。前日の夜9時に中断になって、部屋に戻って治療をしてお風呂に入ってご飯を食べて・・・その時点で深夜になっていて、試合に向けて睡眠をしっかり取ることも出来なかったので、試合前からすでに疲れていましたしね。
Q:ウィンブルドンテニスは好きな大会ですか?
A:ウィンブルドンは特別な場所です。ジュニア時代に、ウィンブルドンのセンターコートを実際に自分の目で見て「いつかここでプレーしたい」と思うようになりました。実際、95年と96年にプレーをしたんですが、センターコートはやはり特別でしたね。何か見えない物の存在をウィンブルドンだけは感じるんです。
Q:ウィンブルドンの本戦で伊達選手の勇姿を是非見たいです。
A:私も行きたいです!ウィンブルドンは唯一本戦会場と予選会場が違うんです。予選で負けると会場にも入れない。パスのセキュリティーチェックも厳しくて、有名な話で、あのボリス・ベッカーがパスを忘れたら「オレはベッカーだ」って言っても会場内に入れてもらえなかったって話があるくらいですから。
Q:これからテニスをご覧になる方に向けて、ウィンブルドンの魅力について教えて下さい。
A:ウィンブルドンの魅力は、なんと言っても伝統です。会場に来ている方たちもネクタイをしてジャケットを着用している方が多いですし、大会の歴史が持つ重みが凄く感じられます。そして今年からは、新しく屋根がつけられたセンターコートが使われます。昨年までは、雨が降るとウィンブルドンは中断をするというイメージが強かったと思うのですが、今年からはセンターコートに限っては雨が降っても試合が続行できます。その変化についても注目してください。
Q:伊達選手に共感している同世代の方々へエールをお願いします。
A:いつも応援していただき、ありがとうございます。私自身再チャレンジを初めて1年以上経ちます。自分の中ではとにかく限界を作らず、出来ることを矢ろうと日々努力しています。そして、皆さんにとっても日々の中でチャレンジできることはたくさんあると思います。私のプレーを通じて、チャレンジ出来る楽しさを実感してもらって自分の世界を広げてもらえればと思います。これからも応援を宜しくお願いします。
クルム伊達公子選手が出場する「ウィンブルドンテニス」は6月22日(月)-7月5日(日)、WOWOWで連日生中継される(28日ミドルサンデー除く)。
▼グランドスラムおよび放送の詳しい情報はこちら!
http://www.wowow.co.jp/tennis/wimbledon2009.html