フィリップス、睡眠の優先順位に関するグローバル調査結果を発表
[17/08/31]
提供元:PRTIMES
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オランダ、アムステルダム - ロイヤル フィリップス(NYSE: PHG, AEX: PHIA)は、「世界の睡眠優先順位の実態(Unfiltered Sleep: A Global Prioritization Puzzle)」と題する報告書を発表しました。この報告書では、5カ国(米国、オランダ、ドイツ、フランス、日本)の成人6,461名を対象に、睡眠をどのように認識し、優先づけ、備えているか調査するとともに、睡眠が仕事や人間関係、趣味といった日常の活動にどのような影響を与えているかを調べました。
集計結果をみると、対象者は睡眠の重要性は認識しているものの、日々一刻を争う対応を余儀なくされており、睡眠の優先順位は下がりがちになることが明らかになりました。
調査結果によると、世界の成人就業者のうち、よく眠ることよりも仕事に価値を置いている人は1割だけ。ただし、米国では他国に比べ、仕事に対するプレッシャーは強い様子。
世界の成人*の9割以上が睡眠は全般的な健康充足にとって重要であると考えていますが、よく眠ることにまさるもの(配偶者・パートナー、家族、友人と過ごす時間、仕事など)も存在すると回答した割合は8割以上。
※この報道用資料は、2017年3月17日の世界睡眠デーに合わせてオランダ、アムステルダムで発表されたプレスリリースの抄訳・編集版です。
フィリップスは、ヘルステックカンパニーとして、健康に重点を置いており、正しい食事と運動に加え、よく眠ることが健康的な生活に重要であると考えています。しかしながら、日常生活で優先順位が変わり、時間が足りなくなると、まず睡眠が後回しにされることがよくあります。今回の調査でも、性生活、家族、友人、仕事など多種多様な活動が夜よく眠ることよりも優先すると回答した成人が8割以上(84%)に上り、またこうした活動がよく眠ることへの妨げになっているとも考えられます。
「睡眠は『健康的なライフスタイル』の方程式に実質的に欠かせない重要な要素ですが、正しい食事や運動といった他の基本要素よりは重要性が劣ると考えられ、ないがしろにされることが多くなります」。フィリップスのチーフ・メディカルリエゾンを務めるテオフィロ・リー・チョン氏はこう述べ、次のように解説しています。「ヘルス&ウェルネスについては、適度な栄養、運動、ポジティブメンタルヘルスに睡眠という4本脚のテーブルであると新たに考える必要があります。もし、食事と運動だけを大切にすると、そのテーブルはバランスを失います。わずか一晩でも睡眠の質が下がれば、行動や安全、幸福感に直に影響を及ぼす可能性も考えられます」。
今回調査をした5カ国全体をみても、健康全般にとって睡眠が重要であるという認識されています。事実、回答者の92%が「睡眠は全般的な健康充足にとって極めて重要である」と考えています。また、睡眠の質とQOLや人間関係に直接的な関連性があると答えた回答者も多数みられました。
*「世界の成人」とは、全ての調査国(米国、フランス、ドイツ、オランダおよび日本)を合わせた結果を指します 。また、文中で記載している「成人」は18歳以上となります。
その他に重要な結果は次の通りです。
●睡眠は人間関係にとって重要だと考えられています。
回答成人の約4分の3(74%)は、よく眠ることは幸せな結婚生活の鍵であると答えています。
とりわけ日本でその傾向が強く(89%)、米国(79%)とオランダ(71%)が後に続いています。
●一晩よく眠れないと、悪影響を実感します。
世界の成人の8割以上(82%)は、たった一晩でもよく眠れないと、悪影響を実感します。その割合は
フランス(87%)と日本(86%)で最も大きくなりました。報告された悪影響の上位3つは、
疲れて見える(40%)、生産性が落ちる (40%)、やる気が出ない(35%)でした。
しかし、未だに認識と現実との間にずれがあります。
夜ぐっすりと眠ること以上に重要なことが日々の生活に存在すると回答した成人は8割以上(84%)に上ります。
●一晩よく眠ることより家族との時間
家族との時間が夜よく眠ることよりも大切であると回答した割合は、フランスが約半数(53%)、
米国とドイツが半数未満(46%、48%)でした。
●仕事より睡眠がずっと大切(米国を除く)
世界の成人就業者で、睡眠よりも仕事を優先している人は1割に過ぎません。また仕事優先への
プレッシャーは米国の方がわずかながら高いようです(米国13%、他の4カ国は10%)。
米国の就業成人の4分の1以上(30%)は、寝静まっている深夜にメールを送っていると回答しており、
仕事を優先していることがうかがえます。
●テレビ視聴後に就寝の習慣多数
就寝直前の過ごし方はさまざまですが、テレビの視聴という回答が最多(28%)でした。また、就寝前に
画面OFFの時間を十分にとる必要があると報告されているにもかかわらず、半数近くの成人(47%)が、
画面を見る時間(テレビを見る、電子機器で読書をする、メールをチェックする、ウエブサイトを見る等)が
就寝前の最後にすることだと答えています。
フィリップスで行動変容グローバルリーダー(Global Lead for Behavior Change) を務めるマーク・アロイア博士はこう前置きし、次のように述べています。「とりわけ米国では、働ける時に眠ることに否定的な考えを持っています。他国の文化でも、睡眠を日々の最優先事項とするのが難しくなっています。1日を終える際の睡眠は、全般的な健康充足の方程式の中で重要な要素を占めており、健康を支える重要な柱と考える必要があります」。
「世界の睡眠優先順位の実態(Unfiltered Sleep: A Global Prioritization Puzzle)」の詳細については、Philips.com/WorldSleepDay(英文サイト)をご参照ください。
参考資料:
緒言および方法
十分な睡眠は健康の維持に不可欠であり、生命を育むためには食事や運動以上に重要な要素の1つです。しかし、世界中の人々が時間に追われている現在では、さまざまな日常活動によって睡眠の優先順位は下がりがちです。フィリップスは、米国、フランス、ドイツ、日本、オランダの5カ国の人々が睡眠の重要性をどのように位置づけ、睡眠が仕事や人間関係、趣味といった日常の活動にどのような影響を与えているかを調査するため、調査を実施しました。
この調査は、フィリップスの委託を受けたHarris Poll社が2017年2月15日から17日までの3日間にわたり、オンラインで実施しました。対象は18歳以上の成人で、米国人2,055名、フランス人1,055名、ドイツ人1,016名、オランダ人1,021名、日本人1,314名から回答を得ました。
この調査は確率抽出法によらないため、理論的サンプリング誤差は算出されません。重み付け変数をはじめ、具体的な調査方法をお知りになりたい方は、meredith.amoroso@philips.comまでお問い合わせください。
睡眠の重要性は誰もが認めています
●世界の成人の9割以上(92%)が、睡眠は心身の健康にとって極めて重要であると考えています。
●世界の成人の約4分の3(74%)が、幸せな結婚生活のためにはよく眠ることが重要であると考えています。
●世界の成人の約7割(68%)が、毎日の睡眠時間を増やすことができれば、生活の質が向上するだろうと
考えています。
●世界の成人の8割以上(82%)が、一晩よく眠れなかっただけで悪影響が生じると回答しており、
この傾向はとりわけフランス (87%) と日本 (86%)で強く認められました。
●日本を除く4カ国では、一晩よく眠れなかったために生じる悪影響の第1位は「疲れて見える」でしたが、
日本での第1位は「集中できない」でした。
一晩よく眠れなかったために生じる悪影響
[画像1: https://prtimes.jp/i/19698/18/resize/d19698-18-846065-1.jpg ]
睡眠の優先順位
●世界中の成人が睡眠の重要性を認識しているにもかかわらず、睡眠は最優先されてないのが現状です。
●自分は「よく眠れる人」(good sleeper)であると回答した人は、かろうじて半数を上回る程度であり、
とりわけフランスと日本ではこの割合が低い傾向が認められました。
●世界の成人の約6割(62%) は自らを「よく眠れる人」であると評価しており、この割合が最も低かったのが
フランス (59%) と日本 (58%) でした。
●世界の成人の約3割が、「よく眠る」ことは優先事項ではないと考えています。世界の成人の3割弱
(28%)は、日々の生活のなかで睡眠を優先していないことが分かりました。
●世界の成人の約4分の1(24%)が、皆が寝静まった深夜にeメールを送信していると回答しており、
睡眠より仕事を優先していることがうかがえます。
●回答者の8割以上が、睡眠よりも性生活、家族、友人、仕事といった種々の活動を優先させており、こうした
活動が睡眠の妨げになっている可能性もあると考えられています。読書やテレビ視聴を優先させている人も
4分の1から3分の1におよんでいました。
-調査を行った5カ国全体で、「よく眠る」ことよりも重要であると回答された活動のトップ3は、
「家族と過ごす」、「インターネットを使用する」、「好きなテレビ番組/映画を見る」でした。
「よく眠る」ことよりも重要な活動
[画像2: https://prtimes.jp/i/19698/18/resize/d19698-18-724722-0.jpg ]
よく眠るための工夫
世界の成人の約4分の3が、より長く良質な睡眠をとるために何らかの対策や工夫を講じており、 とりわけ米国ではその傾向が強いことが分かりました。
●回答者の約4分の3 (73%) が、よく眠るために何らかの対策を講じていました。また、米国(79%)
では、他の4カ国[オランダ (70%)、フランス (74%)、ドイツ (72%) または日本 (72%) ]
に比べて、よく眠るために何かを行っている人の割合が高いことが分かりました。
●最も多かったのは、回答者の3割が行っていた「本を読む」でしたが、その他の人々はもう少し手間や出費
を必要とする方法を試していました。
- 本を読む(29%)
- 自然睡眠補助剤を服用する(17%)
- 一人で寝る (15%)
- 特殊なベッド、枕または寝具を買う(15%)
- アルコールを飲む(15%)
- テレビを点けっ放しにして寝る(14%)
- 処方された睡眠薬を服用する (13%)
- 市販の睡眠薬を服用する(10%)
- 祈る/瞑想する(9%)
- 空調装置を使用する (6%)
- 音楽を流す (6%)
- スクリーンのブルーライトをカットする特殊な眼鏡を使用する (4%)
- 照明を工夫する (3%)
- 睡眠時無呼吸治療装置を使用する (3%)
●回答者の6割が、よく眠るために自宅でも旅行先でも睡眠のルーティンを守るように心がけていました。
その他の注目すべき所見:
●米国(20%)およびドイツ(20%)では、他の3カ国に比べて、よく眠る(推奨される8時間以上)こと
よりも重要なことはないと考える人の割合が高いという結果が出ています。
●世界の成人の41%が、よく眠ることよりも家族と過ごす方が重要であると考えています。
●オランダの成人の22%が、一晩よく眠れなかっただけでは悪影響はないと感じています。
●米国の成人の96%がよく眠れなかった経験があると回答し、81%が一晩よく眠れなかっただけで
悪影響を感じたことがあると回答しています。
- よく眠れなかった経験がある人のうち、45%が一晩よく眠れなかっただけで疲れて見えたと
回答し、42%が生産性が落ちたと回答しています。
●世界の成人の73%がよく眠るために何らかの対策を講じたことがあると回答しており、とりわけ米国では
こうした工夫を行う人の割合が高い(79%)という結果が出ています。
- 世界の成人の29%が本を読み、17%が自然睡眠補助剤を服用していました。
●世界の成人の4人に1人以上 (28%) が、毎晩寝る直前までテレビを見ています。
●世界の成人の92%が、睡眠が心身の健康にとってきわめて重要であると考えています。
●日本の成人の87%が、幸せな結婚生活のためにはよく眠ることが重要であると考えています。
●米国の成人の91%が、眠るのを楽しみにしています。
●ドイツの成人の72%が、一定の睡眠スケジュールを守っています。
●フランスの成人の36%が、眠っている時も美しくありたいと考えています。
●世界の成人で長距離飛行を経験したことのある人のうち、59%が時差ぼけを防ぐために何らかの対策を
講じています。
- 世界の成人の21%が、現地時間に適応するため、旅程の最初、最後またはこの両方に予備日を
設けていました。
- とりわけドイツでは他国より多くの人がこれを実行していました (33%)。
日本におけるフィリップスについて
株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、1953年に日本電子開発株式会社としてフィリップス製品の日本市場への輸入を開始し、いくつかの企業統合や社名変更等を経て2005年に社名を株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンに変更しました。2008年には、呼吸器、睡眠治療器などを扱うフジ・レスピロニクス株式会社を傘下に入れ、同社は2010年に社名をフィリップス・レスピロニクス合同会社としました。2015年には、カテーテルおよびワイヤーを使用した血管内イメージングおよび生理学的評価を行う装置を取り扱うボルケーノ・ジャパン株式会社を傘下に入れました。日本におけるフィリップスは約2,000名の従業員を擁し、全国約70ヵ所に事業所を展開しています。株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンの詳細につきましてはホームページをご覧ください。(http://www.philips.co.jp)
ロイヤル フィリップスについて
ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、人々の健康の向上にテクノロジーで貢献するヘルステック分野のリーディングカンパニーです。健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという一連のヘルスケアプロセスを通じて、先進的なテクノロジーと、医療従事者および消費者のインサイトを基に、人々の健康を改善し良好な結果をもたらすための包括的なソリューションを提供しています。主な事業領域は、画像診断、画像誘導治療、生体情報モニタ、ヘルスインフォマティックスのみならず、パーソナルヘルスや在宅医療まで、さまざまな領域に渡ります。フィリップス ヘルステック事業の2016年の売上高は174億ユーロ、オランダを拠点に全世界に71,000人の従業員を擁し、世界100ヵ国以上でビジネスを展開しています。フィリップスに関するニュースはこちらからご覧ください。(http://www.philips.com/newscenter/)
集計結果をみると、対象者は睡眠の重要性は認識しているものの、日々一刻を争う対応を余儀なくされており、睡眠の優先順位は下がりがちになることが明らかになりました。
調査結果によると、世界の成人就業者のうち、よく眠ることよりも仕事に価値を置いている人は1割だけ。ただし、米国では他国に比べ、仕事に対するプレッシャーは強い様子。
世界の成人*の9割以上が睡眠は全般的な健康充足にとって重要であると考えていますが、よく眠ることにまさるもの(配偶者・パートナー、家族、友人と過ごす時間、仕事など)も存在すると回答した割合は8割以上。
※この報道用資料は、2017年3月17日の世界睡眠デーに合わせてオランダ、アムステルダムで発表されたプレスリリースの抄訳・編集版です。
フィリップスは、ヘルステックカンパニーとして、健康に重点を置いており、正しい食事と運動に加え、よく眠ることが健康的な生活に重要であると考えています。しかしながら、日常生活で優先順位が変わり、時間が足りなくなると、まず睡眠が後回しにされることがよくあります。今回の調査でも、性生活、家族、友人、仕事など多種多様な活動が夜よく眠ることよりも優先すると回答した成人が8割以上(84%)に上り、またこうした活動がよく眠ることへの妨げになっているとも考えられます。
「睡眠は『健康的なライフスタイル』の方程式に実質的に欠かせない重要な要素ですが、正しい食事や運動といった他の基本要素よりは重要性が劣ると考えられ、ないがしろにされることが多くなります」。フィリップスのチーフ・メディカルリエゾンを務めるテオフィロ・リー・チョン氏はこう述べ、次のように解説しています。「ヘルス&ウェルネスについては、適度な栄養、運動、ポジティブメンタルヘルスに睡眠という4本脚のテーブルであると新たに考える必要があります。もし、食事と運動だけを大切にすると、そのテーブルはバランスを失います。わずか一晩でも睡眠の質が下がれば、行動や安全、幸福感に直に影響を及ぼす可能性も考えられます」。
今回調査をした5カ国全体をみても、健康全般にとって睡眠が重要であるという認識されています。事実、回答者の92%が「睡眠は全般的な健康充足にとって極めて重要である」と考えています。また、睡眠の質とQOLや人間関係に直接的な関連性があると答えた回答者も多数みられました。
*「世界の成人」とは、全ての調査国(米国、フランス、ドイツ、オランダおよび日本)を合わせた結果を指します 。また、文中で記載している「成人」は18歳以上となります。
その他に重要な結果は次の通りです。
●睡眠は人間関係にとって重要だと考えられています。
回答成人の約4分の3(74%)は、よく眠ることは幸せな結婚生活の鍵であると答えています。
とりわけ日本でその傾向が強く(89%)、米国(79%)とオランダ(71%)が後に続いています。
●一晩よく眠れないと、悪影響を実感します。
世界の成人の8割以上(82%)は、たった一晩でもよく眠れないと、悪影響を実感します。その割合は
フランス(87%)と日本(86%)で最も大きくなりました。報告された悪影響の上位3つは、
疲れて見える(40%)、生産性が落ちる (40%)、やる気が出ない(35%)でした。
しかし、未だに認識と現実との間にずれがあります。
夜ぐっすりと眠ること以上に重要なことが日々の生活に存在すると回答した成人は8割以上(84%)に上ります。
●一晩よく眠ることより家族との時間
家族との時間が夜よく眠ることよりも大切であると回答した割合は、フランスが約半数(53%)、
米国とドイツが半数未満(46%、48%)でした。
●仕事より睡眠がずっと大切(米国を除く)
世界の成人就業者で、睡眠よりも仕事を優先している人は1割に過ぎません。また仕事優先への
プレッシャーは米国の方がわずかながら高いようです(米国13%、他の4カ国は10%)。
米国の就業成人の4分の1以上(30%)は、寝静まっている深夜にメールを送っていると回答しており、
仕事を優先していることがうかがえます。
●テレビ視聴後に就寝の習慣多数
就寝直前の過ごし方はさまざまですが、テレビの視聴という回答が最多(28%)でした。また、就寝前に
画面OFFの時間を十分にとる必要があると報告されているにもかかわらず、半数近くの成人(47%)が、
画面を見る時間(テレビを見る、電子機器で読書をする、メールをチェックする、ウエブサイトを見る等)が
就寝前の最後にすることだと答えています。
フィリップスで行動変容グローバルリーダー(Global Lead for Behavior Change) を務めるマーク・アロイア博士はこう前置きし、次のように述べています。「とりわけ米国では、働ける時に眠ることに否定的な考えを持っています。他国の文化でも、睡眠を日々の最優先事項とするのが難しくなっています。1日を終える際の睡眠は、全般的な健康充足の方程式の中で重要な要素を占めており、健康を支える重要な柱と考える必要があります」。
「世界の睡眠優先順位の実態(Unfiltered Sleep: A Global Prioritization Puzzle)」の詳細については、Philips.com/WorldSleepDay(英文サイト)をご参照ください。
参考資料:
緒言および方法
十分な睡眠は健康の維持に不可欠であり、生命を育むためには食事や運動以上に重要な要素の1つです。しかし、世界中の人々が時間に追われている現在では、さまざまな日常活動によって睡眠の優先順位は下がりがちです。フィリップスは、米国、フランス、ドイツ、日本、オランダの5カ国の人々が睡眠の重要性をどのように位置づけ、睡眠が仕事や人間関係、趣味といった日常の活動にどのような影響を与えているかを調査するため、調査を実施しました。
この調査は、フィリップスの委託を受けたHarris Poll社が2017年2月15日から17日までの3日間にわたり、オンラインで実施しました。対象は18歳以上の成人で、米国人2,055名、フランス人1,055名、ドイツ人1,016名、オランダ人1,021名、日本人1,314名から回答を得ました。
この調査は確率抽出法によらないため、理論的サンプリング誤差は算出されません。重み付け変数をはじめ、具体的な調査方法をお知りになりたい方は、meredith.amoroso@philips.comまでお問い合わせください。
睡眠の重要性は誰もが認めています
●世界の成人の9割以上(92%)が、睡眠は心身の健康にとって極めて重要であると考えています。
●世界の成人の約4分の3(74%)が、幸せな結婚生活のためにはよく眠ることが重要であると考えています。
●世界の成人の約7割(68%)が、毎日の睡眠時間を増やすことができれば、生活の質が向上するだろうと
考えています。
●世界の成人の8割以上(82%)が、一晩よく眠れなかっただけで悪影響が生じると回答しており、
この傾向はとりわけフランス (87%) と日本 (86%)で強く認められました。
●日本を除く4カ国では、一晩よく眠れなかったために生じる悪影響の第1位は「疲れて見える」でしたが、
日本での第1位は「集中できない」でした。
一晩よく眠れなかったために生じる悪影響
[画像1: https://prtimes.jp/i/19698/18/resize/d19698-18-846065-1.jpg ]
睡眠の優先順位
●世界中の成人が睡眠の重要性を認識しているにもかかわらず、睡眠は最優先されてないのが現状です。
●自分は「よく眠れる人」(good sleeper)であると回答した人は、かろうじて半数を上回る程度であり、
とりわけフランスと日本ではこの割合が低い傾向が認められました。
●世界の成人の約6割(62%) は自らを「よく眠れる人」であると評価しており、この割合が最も低かったのが
フランス (59%) と日本 (58%) でした。
●世界の成人の約3割が、「よく眠る」ことは優先事項ではないと考えています。世界の成人の3割弱
(28%)は、日々の生活のなかで睡眠を優先していないことが分かりました。
●世界の成人の約4分の1(24%)が、皆が寝静まった深夜にeメールを送信していると回答しており、
睡眠より仕事を優先していることがうかがえます。
●回答者の8割以上が、睡眠よりも性生活、家族、友人、仕事といった種々の活動を優先させており、こうした
活動が睡眠の妨げになっている可能性もあると考えられています。読書やテレビ視聴を優先させている人も
4分の1から3分の1におよんでいました。
-調査を行った5カ国全体で、「よく眠る」ことよりも重要であると回答された活動のトップ3は、
「家族と過ごす」、「インターネットを使用する」、「好きなテレビ番組/映画を見る」でした。
「よく眠る」ことよりも重要な活動
[画像2: https://prtimes.jp/i/19698/18/resize/d19698-18-724722-0.jpg ]
よく眠るための工夫
世界の成人の約4分の3が、より長く良質な睡眠をとるために何らかの対策や工夫を講じており、 とりわけ米国ではその傾向が強いことが分かりました。
●回答者の約4分の3 (73%) が、よく眠るために何らかの対策を講じていました。また、米国(79%)
では、他の4カ国[オランダ (70%)、フランス (74%)、ドイツ (72%) または日本 (72%) ]
に比べて、よく眠るために何かを行っている人の割合が高いことが分かりました。
●最も多かったのは、回答者の3割が行っていた「本を読む」でしたが、その他の人々はもう少し手間や出費
を必要とする方法を試していました。
- 本を読む(29%)
- 自然睡眠補助剤を服用する(17%)
- 一人で寝る (15%)
- 特殊なベッド、枕または寝具を買う(15%)
- アルコールを飲む(15%)
- テレビを点けっ放しにして寝る(14%)
- 処方された睡眠薬を服用する (13%)
- 市販の睡眠薬を服用する(10%)
- 祈る/瞑想する(9%)
- 空調装置を使用する (6%)
- 音楽を流す (6%)
- スクリーンのブルーライトをカットする特殊な眼鏡を使用する (4%)
- 照明を工夫する (3%)
- 睡眠時無呼吸治療装置を使用する (3%)
●回答者の6割が、よく眠るために自宅でも旅行先でも睡眠のルーティンを守るように心がけていました。
その他の注目すべき所見:
●米国(20%)およびドイツ(20%)では、他の3カ国に比べて、よく眠る(推奨される8時間以上)こと
よりも重要なことはないと考える人の割合が高いという結果が出ています。
●世界の成人の41%が、よく眠ることよりも家族と過ごす方が重要であると考えています。
●オランダの成人の22%が、一晩よく眠れなかっただけでは悪影響はないと感じています。
●米国の成人の96%がよく眠れなかった経験があると回答し、81%が一晩よく眠れなかっただけで
悪影響を感じたことがあると回答しています。
- よく眠れなかった経験がある人のうち、45%が一晩よく眠れなかっただけで疲れて見えたと
回答し、42%が生産性が落ちたと回答しています。
●世界の成人の73%がよく眠るために何らかの対策を講じたことがあると回答しており、とりわけ米国では
こうした工夫を行う人の割合が高い(79%)という結果が出ています。
- 世界の成人の29%が本を読み、17%が自然睡眠補助剤を服用していました。
●世界の成人の4人に1人以上 (28%) が、毎晩寝る直前までテレビを見ています。
●世界の成人の92%が、睡眠が心身の健康にとってきわめて重要であると考えています。
●日本の成人の87%が、幸せな結婚生活のためにはよく眠ることが重要であると考えています。
●米国の成人の91%が、眠るのを楽しみにしています。
●ドイツの成人の72%が、一定の睡眠スケジュールを守っています。
●フランスの成人の36%が、眠っている時も美しくありたいと考えています。
●世界の成人で長距離飛行を経験したことのある人のうち、59%が時差ぼけを防ぐために何らかの対策を
講じています。
- 世界の成人の21%が、現地時間に適応するため、旅程の最初、最後またはこの両方に予備日を
設けていました。
- とりわけドイツでは他国より多くの人がこれを実行していました (33%)。
日本におけるフィリップスについて
株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、1953年に日本電子開発株式会社としてフィリップス製品の日本市場への輸入を開始し、いくつかの企業統合や社名変更等を経て2005年に社名を株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンに変更しました。2008年には、呼吸器、睡眠治療器などを扱うフジ・レスピロニクス株式会社を傘下に入れ、同社は2010年に社名をフィリップス・レスピロニクス合同会社としました。2015年には、カテーテルおよびワイヤーを使用した血管内イメージングおよび生理学的評価を行う装置を取り扱うボルケーノ・ジャパン株式会社を傘下に入れました。日本におけるフィリップスは約2,000名の従業員を擁し、全国約70ヵ所に事業所を展開しています。株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンの詳細につきましてはホームページをご覧ください。(http://www.philips.co.jp)
ロイヤル フィリップスについて
ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、人々の健康の向上にテクノロジーで貢献するヘルステック分野のリーディングカンパニーです。健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという一連のヘルスケアプロセスを通じて、先進的なテクノロジーと、医療従事者および消費者のインサイトを基に、人々の健康を改善し良好な結果をもたらすための包括的なソリューションを提供しています。主な事業領域は、画像診断、画像誘導治療、生体情報モニタ、ヘルスインフォマティックスのみならず、パーソナルヘルスや在宅医療まで、さまざまな領域に渡ります。フィリップス ヘルステック事業の2016年の売上高は174億ユーロ、オランダを拠点に全世界に71,000人の従業員を擁し、世界100ヵ国以上でビジネスを展開しています。フィリップスに関するニュースはこちらからご覧ください。(http://www.philips.com/newscenter/)