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〜<2022年卒>理系外国人留学生採用トレンド〜コロナ禍で留学生が激減、理系人材の争奪戦が加速

理系外国人留学生の人材紹介を強みとし、外国人留学生就職情報サイト『リュウカツ(R)』を運営する株式会社オリジネーターは、2019年より、理系外国人留学生の日本における採用動向等を伝えるレポート「リュウカツニュース」を不定期に発行しています。今回配信する「リュウカツニュース Vol.8」では、2021年度(2022年3月卒)の採用トレンドについて解説いたします。




理系外国人留学生(※1)<22卒>採用トレンド(オリジネーター調べ)
1.留学生激減で採用活動が早期化。例年より1〜2カ月前倒しで内定を出す傾向に
2.理系外国人留学生が就職したい業種として「環境・エネルギー系」が人気上昇中
3.コロナ禍の影響で、理系外国人にも高い日本語力を求める企業が増加


[画像1: https://prtimes.jp/i/45936/18/resize/d45936-18-a86ecd4d41970733f9f3-7.png ]

※1:理系外国人留学生
当レポートでは、当社が運営する『リュウカツ(R)』登録者のデータを基にした採用トレンドをまとめています。登録者の在籍教育機関は、大学院が約7割、大学(学部)が約3割となっています。


1.企業の採用活動が早期化。例年より1〜2カ月前倒しで内定を出す傾向に

・22卒は企業側・学生側双方の活動が早期化


[画像2: https://prtimes.jp/i/45936/18/resize/d45936-18-e343e684b9fdb8290851-8.png ]

[画像3: https://prtimes.jp/i/45936/18/resize/d45936-18-c5ffd5a620efa551626b-9.png ]

企業の理系採用ニーズは相変わらず高い状態が続いています。22卒からは、採用活動が例年に比べて1〜2カ月ほど前倒しで進んでおり、理系外国人留学生にも同様の傾向が出ています。特に、IT企業はよりスピード感をもって採用活動を進めており、23卒学生に対して、既に内定を出している企業もあります。
図1の通り、当社が運営する『リュウカツ(R)』に登録する理系外国人留学生が内定を受けた時期について、20卒・21卒・22卒で比較したところ、22卒のピークが4〜5月となっており、過去2年より1〜2カ月早期化していることがわかります。
また、理系留学生側の動きにも早期化の傾向が見られます。図2の通り、『リュウカツ(R)』に登録した時期について、20卒・21卒・22卒で比較したところ、ピークの時期はどの年も3月で同じ結果になっているものの、過去2年では減少していた前年7〜9月の登録者数が、22卒では逆に増加しており、第一のピークとなっています。

・コロナ禍で留学生が激減。理系人材の争奪戦・採用早期化が加速すると予想
2021年9月18日付の読売新聞で「新型コロナの影響による入国制限により、外国人留学生の新規入国が2021年上半期(1〜6月)に、コロナ禍前の約9割減になった」という報道がありました。当社でも、その記事の元データである出入国在留管理庁「出入国管理統計表」をもとに集計してみたところ、以下のような数字となっていることがわかりました。
https://www.moj.go.jp/isa/policies/statistics/toukei_ichiran_nyukan.html


[画像4: https://prtimes.jp/i/45936/18/resize/d45936-18-5b654d3e98133c87a1ce-10.jpg ]

外国人留学生の新規入国者は、コロナ禍前の2019年に通年で121,637人でしたが、コロナ禍となった2020年は通年で49,748人となり約6割減となっています。2021年も2020年同様に下半期で大きく回復したとしても、通年でコロナ禍前の2019年と比較すると、やはり大幅な減少となることが見込まれます。
日本では、経済産業省が「2030年には最大で約79万人のIT人材が不足する可能性がある」と発表(※2)するなど、IT人材不足に対する危機感が高まっています。DXの推進やビックデータ解析、AI活用などが多くの企業で喫緊の課題となる中、理系外国人留学生は日本の人材不足を補完する貴重なリソースとして、近年採用が活発化していました。
このような状況の中で、コロナによる入国制限で大幅に外国人留学生が減少したことで、今後は優秀な理系留学生の争奪戦となることが予想されます。前述の通り、23卒の留学生に早くも内定を出す企業が出ていることは、その表れとも考えられます。

※2:参考 図3:IT 人材需給に関する試算結果(出所:経済産業省「IT人材需給に関する調査」より)

[画像5: https://prtimes.jp/i/45936/18/resize/d45936-18-e650d9cd388f7b96ecba-2.png ]




2.理系留学生が就職したい業種として「環境・エネルギー系」が人気上昇中


[画像6: https://prtimes.jp/i/45936/18/resize/d45936-18-b5dc337da9899fcbc643-3.png ]

『リュウカツ(R)』に登録する理系外国人留学生に実施している「理系外国人留学生の会社選びとキャリアプランに関するアンケート」の結果で、「就職したい業種は?」の回答を2019年・2020年で比較したところ、「エネルギー・資源・素材」が前年比6.9pt増の17.5%となり、第4位から第2位にランクアップしました。
また、『リュウカツ(R)』登録者の内定獲得の結果比較でも、微増ではありますが「エネルギー・資源・素材」の業種が、20年卒7.0%⇒21卒8.3%⇒22卒(9月末現在)9.8%と増加しているのがわかります。


図5:『リュウカツ(R)』に登録する理系留学生が内定獲得した業種

[画像7: https://prtimes.jp/i/45936/18/resize/d45936-18-0229972368113595660f-11.png ]

[画像8: https://prtimes.jp/i/45936/18/resize/d45936-18-7003bfed1cb27cc19c48-12.png ]

[画像9: https://prtimes.jp/i/45936/18/resize/d45936-18-b5a435acf5b0df69b6be-13.png ]

数字的には大きな変化とは言えないものの、世の中のSDGs推進の動きを背景に、企業側も会社説明会などで脱炭素や再生エネルギーなどに触れるケースも多く、外国人留学生側の興味・関心も高まっています。説明会で留学生側から、「材料のリサイクルをしているか」「再生可能エネルギー事業に今後力を入れていくか」といった環境・エネルギーに関連する質問も増えているようです。



3.コロナ禍の影響で、理系外国人にも高い日本語力を求める企業が増加

コロナ禍でオンラインによるコミュニケーションが増えたことで、日本企業側が外国人留学生に求める日本語コミュニケーション力の基準が高まっていることは、「リュウカツニュース Vol.7」でも触れた通りです。
理系留学生に対しては、IT関連で使用する言語が英語中心であることから、英語力があればそれほど高い日本語力を求めない時期がありましたが、コロナ禍となった現在は、理系留学生であっても日本語力の要求基準が高まっており、これも今年度の採用トレンドとして重要なポイントと言えるでしょう。

※日本語力の採用基準見直しに関する詳細は、「リュウカツニュースVo.7」(https://ryugakusei.com/news/5480/)をご参照ください。


<会社概要> 株式会社オリジネーター(https://originator.co.jp/

[代表者] 代表取締役 長谷部 裕樹  [設立] 2001年12月  [資本金] 1,000万円
[所在地] 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-19-12 monparte北参道6階
[主な事業内容] 外国人材採用支援事業 『リュウカツ(R)』https://www.ryugakusei.com/
[事業許可] 有料職業紹介事業許可番号 13-ユ-300900  一般労働者派遣事業許可番号 般13-ユ-302460
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