手術トレーニング用模擬臓器のKOTOBUKI Medical、国立がん研究センター東病院と次世代型ESDトレーニングシステム『G-Master』を共同開発
[21/07/27]
提供元:PRTIMES
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~早期胃がん治療トレーニングのゲームチェンジャーを目指す~
植物由来の手術トレーニング用模擬臓器、VTT(読み:ブイティーティー、正式名称:Versatile Training Tissue)の開発・製造を行うKOTOBUKI Medical株式会社(本社:埼玉県八潮市、代表取締役:高山成一郎)は、胃のESDトレーニングシステム『G-Master』を国立がん研究センター東病院と共同開発いたしました。
この度、KOTOBUKI Medical株式会社は、国立研究開発法人国立がん研究センター東病院(千葉県柏市、病院長:大津 敦、以下国立がん研究センター東病院)消化管内視鏡科の矢野友規科長、依田雄介医長、砂川弘憲医師、三井智広医師と、胃のESDトレーニングシステム『G-Master』を共同開発いたしました。一般販売開始は2021年秋を予定しております。早期胃がん治療法であるESDは患者の身体に負担が少ない一方、熟練の技術を要し、またトレーニングの機会が限られていました。今後『G-Master』が、早期胃がん治療トレーニングの最適解の一つになると自負しております。
[画像1: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-91232b5f30875164c268-0.jpg ]
『G-Master』とは
[画像2: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-c48f7f1ef4c2267cfa9e-1.jpg ]
『G-Master』は、胃の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の一連の流れを臨床に非常に近い形で効果的に学べる製品です。(特許出願済)
代表的な胃がん発生部位を柔軟に再現できる『G-Master』に、植物由来の手術トレーニング用模擬臓器・VTT(Versatile Training Tissue)の粘膜モデルをセットしVTT専用膨隆液を用いることで、マーキング、局注、切開、剥離までの一連の流れを臨床に近い形で効果的にトレーニングいただけます。
個人でじっくりと研鑽を積むのはもちろんですが、内視鏡の動きを外部から多角的かつ子細に確認出来ることから、1.トレーナーの手技を学び、2.トレーニーの手技へのフィードバックを行う、インタラクティブなトレーニングにも最適です。
G-Masterプロモーション動画
[動画1: https://www.youtube.com/watch?v=TrCdqmeFLgk ]
ESDとは?
ESDとは、内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic Submucosal Dissection)の略称で、食道や胃、大腸などの粘膜にできた早期がんを内視鏡を使って切除する、身体に負担の少ない低侵襲の手術方法です。
[画像3: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-6da814991308c6350a0d-2.png ]
画像出展:国立がん研究センターがん情報サービスHP.
https://ganjoho.jp/public/cancer/stomach/treatment.html, (参照 2021-06-30)
[画像4: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-7757597fe8a4800f64be-3.jpg ]
一般的に胃カメラと呼ばれる消化器内視鏡(以下、内視鏡)は、柔軟に曲がる管を患者の口や肛門から挿入して胃や大腸といった臓器の中を観察する医療機器です。ESDでは、内視鏡を挿入後、内視鏡先端に設けられた小さな穴(鉗子出口)から、局注針や鉗子、高周波ナイフ、止血クリップなどの処置具を適宜出し入れしながら、早期がんの切除を行います。
ESDは低侵襲である一方、熟練の技が必要とされ、臓器自体の複雑な形状、臓器のさまざまな部位に発生する病変に合わせ、アプローチ方法を見極める必要があります。
ESDのトレーニングの現状
現状、ESD手技のトレーニングはOJT(On the Job Training)が最も多い形態で、OffJT(Off the Job Training)では、豚などの動物臓器や、シリコンやプラスチック、ゲルなどの非生体を用います。動物臓器の場合、衛生面の問題から院外の特定施設でのトレーニングになることが多く、医療系廃棄物の処理の問題もありトレーニング機会は多くありません。一方、既存の非生体物でのトレーニングの場合、胃の再現性が限定的であることから、中級者のトレーニングには向いていませんでした。
『G-Master』の3つの特徴
[画像5: https://prtimes.jp/api/file.php?c_id=50581&t=animationGifImage&f=agd-50581-18-1.gif&img_id=1625203475903 ]
1.代表的な胃がん発生箇所を柔軟に再現できる調整機構
※送気時の胃壁の張り、脱気時の胃壁の緩み、稜線も再現
[画像6: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-99bc2a99a2a9e1d7f743-4.jpg ]
2.胃壁を必要な箇所だけ部分的に再現することから、外部から内視鏡の動きがよく見える
[画像7: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-6141e56c0b9b7d8c3a39-5.jpg ]
3.胃壁を再現するVTT粘膜モデルは植物由来。衛生的でトレーニング場所を選ばず、トレーニング後も一般廃棄が可能。
『G-Master』の構造など
[画像8: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-b2cd4d355d39cb6dbbf5-6.jpg ]
『G-Master』は、電動診察台の上に左側臥位になった状態の患者の口、食道、噴門、胃底部、胃壁を再現しています。
[画像9: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-7437a66a212489379f2d-7.jpg ]
国立がん研究センター東病院が監修した、11種類の胃の部位を再現するセッティングシート(※)が製品に付属します。
※胃体上部小弯(噴門直下)、胃体上部大弯、胃体上部前壁、胃体上部後壁(分水嶺)、胃体中部小弯、胃体下部大弯、胃体下部前壁、胃体中部後壁(大弯)、胃角小弯、胃前庭部前壁、胃前庭部後壁
国立がん研究センター東病院のコメント
[動画2: https://www.youtube.com/watch?v=fBrG-wtqICk ]
[画像10: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-19ab2429c32316d4c6d3-8.jpg ]
消化管内視鏡科 科長(内視鏡センター センター長 併任)
矢野 友規
胃の形態は非常に複雑でユニークな形をしており、患者様のがんの部位によってESDのアプローチの仕方や治療戦略の立て方が異なる。豚の摘出臓器を使ったESDのトレーニングではできなかった、さまざまな部位を再現出来るということが『G-Master』の大きな特徴で強みである。
動物の摘出臓器を使うわけではないので、実際の内視鏡治療室でトレーニングでき、感染や環境汚染の心配がない。普段、動物の摘出臓器を使う場合は特殊な環境を用意しなければいけないが、『G-Master』は実際の治療室で実際の器具を使ってトレーニングが出来るので、先生方にとってもメリットが大きい。
『G-Master』の開発に、当院スタッフやメンバーが時間をかけて胃のさまざまな部位の再現をしてくれた。試行錯誤の結果、国立がん研究センター東病院のESDの治療戦略やストラテジーが既に盛り込まれた、非常に良い製品になったと思っている。
[画像11: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-b64095b211590b576a77-9.jpg ]
消化管内視鏡科 医長(NEXT医療機器開発センター 内視鏡機器開発室 併任)
依田 雄介
今回開発した『G-Master』は再現性がコンセプト。従来の動物モデルや合成樹脂などの非動物モデルではできなかった胃のさまざまな部位を再現できる機構にしたことで、初心者だけでなく、今までなかった中級者へのトレーニングモデルとしても良い製品となった。
ESDの習得には経験年数が必要であったり、練習機会がそもそも少ないという現状があるが、この『G-Master』を使うことでトレーニングの機会を増やし、患者様により良い医療を提供することができると考えている。
[画像12: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-0971e173c73f91cdc239-10.jpg ]
消化管内視鏡科 がん専門修練医
砂川 弘憲
限られた症例数の中で、どれだけラーニングカーブの傾きを上げていくかということは、医師にとっても患者にとっても重要である。治療にあたる患者様の部位を事前に再現して練習できること、また術後に復習も出来ることから、一症例でのラーニングカーブが各段に上がる効果が期待出来る。当院では症例数が非常に多いが、症例数の少ない施設、例えば1カ月に1回程度ESDを行うような施設であれば、前回の手術から時間があいてしまうこともある。しかし、手術がない間も『G-Master』を使って定期的にトレーニングすることで、習得した手技を忘れないという効果も大きいと考えている。
[画像13: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-57ca46909ca8ad22dbb2-11.jpg ]
消化管内視鏡科 がん専門修練医
三井 智広
「ESDの技術を磨くためにこんな製品があったら良いな」というモデルがまさに出来上がった。『G-Master』を使って手術前にトレーニングしてから実際の手術に臨むことで、患者様によりスムーズで安全な治療を提供できるという効果が見込まれる。『G-Master』は時と場所を選ばず胃のESDをトレーニング出来る製品なので、初心者の方には特に使ってもらうことをお薦めしたい。わたしのように「多少はESDの経験があるが、まだうまく出来ない部位もある」という方にも、手術前のシミュレーションやトレーニングにぜひ使っていただきたいと思っている。
『G-Master』によって目指すもの
2021年3月に発表されたGrand View Researchの市場調査レポートによると、世界の内視鏡機器市場規模は2019年に317億8,000万ドル、2019年から2027年にかけて4.1%のCAGRで推移し、2027年には438億2,000万ドルに達すると予測されています。
日本は、胃がん発生率が高く、早期治療に注力して来た内視鏡分野のリーディングカントリーです。
国立がん研究センター東病院の豊富なESD治療の知見に基づいて共同開発された『G-Master』によって、日本のみならず、世界のESDトレーニング環境向上に寄与します。
『G-Master』製品情報
製品HPはこちらをご覧ください。
https://kotobukimedical.com/esd-training/G-master/
[表: https://prtimes.jp/data/corp/50581/table/18_1_90f987af6e71f911c2d1a24215d59b37.jpg ]
VTTとは
[画像14: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-0d93f0dab7e957c534de-12.jpg ]
KOTOBUKI Medical株式会社の開発した手術トレーニング用模擬臓器、VTT(読み:ブイティーティー、正式名称:Versatile Training Tissue)は、4年に渡る開発年月、1000回以上の試作、そして外科医療分野の複数のプロフェッショナルによる度重なる品質評価プロセスを経て、「人体組織に非常に近いリアルな感触と特徴を備えている」と高い評価を得ています。
VTTは、「いつでもどこでもウェットラボトレーニング体験」をコンセプトにした、植物由来の全く新しい模擬臓器です。
縫合や結紮、切開といった手技を行った際の反応(強度や柔軟性、力の加減によって裂けていく感覚)がリアルであるのに加え、電気メスや超音波凝固切開装置といったエネルギーデバイスを使用できるのも強みです。
VTTは未開封で長期間の常温保存が可能。植物由来のため、トレーニング後は一般の生ごみとして処理でき、使用する場所を選びません。従来使われていた豚などの生体の代替品として、倫理面・衛生面・コスト面において優れています。
商品のお問い合わせ・お見積もり等は、sales@kotobukimedical.comまでご連絡をお願いいたします。
KOTOBUKI Medical株式会社について
[画像15: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-1eca4f261ad4c13f12b9-13.jpg ]
KOTOBUKI Medical株式会社(https://kotobukimedical.com/)は、「すべての人が安心して手術に臨める社会をつくる」という理念のもと、鈍的剥離やエネルギーデバイスでの手技練習も可能にした植物由来の模擬臓器・VTTや、持運びに便利な腹腔鏡トレーニングボックスなど、市場のニーズを汲み、そして市場のニーズ自体を創造する、手術トレーニング用品等の医療関連機器を製造するメーカーです。
植物由来の手術トレーニング用模擬臓器、VTT(読み:ブイティーティー、正式名称:Versatile Training Tissue)の開発・製造を行うKOTOBUKI Medical株式会社(本社:埼玉県八潮市、代表取締役:高山成一郎)は、胃のESDトレーニングシステム『G-Master』を国立がん研究センター東病院と共同開発いたしました。
この度、KOTOBUKI Medical株式会社は、国立研究開発法人国立がん研究センター東病院(千葉県柏市、病院長:大津 敦、以下国立がん研究センター東病院)消化管内視鏡科の矢野友規科長、依田雄介医長、砂川弘憲医師、三井智広医師と、胃のESDトレーニングシステム『G-Master』を共同開発いたしました。一般販売開始は2021年秋を予定しております。早期胃がん治療法であるESDは患者の身体に負担が少ない一方、熟練の技術を要し、またトレーニングの機会が限られていました。今後『G-Master』が、早期胃がん治療トレーニングの最適解の一つになると自負しております。
[画像1: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-91232b5f30875164c268-0.jpg ]
『G-Master』とは
[画像2: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-c48f7f1ef4c2267cfa9e-1.jpg ]
『G-Master』は、胃の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の一連の流れを臨床に非常に近い形で効果的に学べる製品です。(特許出願済)
代表的な胃がん発生部位を柔軟に再現できる『G-Master』に、植物由来の手術トレーニング用模擬臓器・VTT(Versatile Training Tissue)の粘膜モデルをセットしVTT専用膨隆液を用いることで、マーキング、局注、切開、剥離までの一連の流れを臨床に近い形で効果的にトレーニングいただけます。
個人でじっくりと研鑽を積むのはもちろんですが、内視鏡の動きを外部から多角的かつ子細に確認出来ることから、1.トレーナーの手技を学び、2.トレーニーの手技へのフィードバックを行う、インタラクティブなトレーニングにも最適です。
G-Masterプロモーション動画
[動画1: https://www.youtube.com/watch?v=TrCdqmeFLgk ]
ESDとは?
ESDとは、内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic Submucosal Dissection)の略称で、食道や胃、大腸などの粘膜にできた早期がんを内視鏡を使って切除する、身体に負担の少ない低侵襲の手術方法です。
[画像3: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-6da814991308c6350a0d-2.png ]
画像出展:国立がん研究センターがん情報サービスHP.
https://ganjoho.jp/public/cancer/stomach/treatment.html, (参照 2021-06-30)
[画像4: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-7757597fe8a4800f64be-3.jpg ]
一般的に胃カメラと呼ばれる消化器内視鏡(以下、内視鏡)は、柔軟に曲がる管を患者の口や肛門から挿入して胃や大腸といった臓器の中を観察する医療機器です。ESDでは、内視鏡を挿入後、内視鏡先端に設けられた小さな穴(鉗子出口)から、局注針や鉗子、高周波ナイフ、止血クリップなどの処置具を適宜出し入れしながら、早期がんの切除を行います。
ESDは低侵襲である一方、熟練の技が必要とされ、臓器自体の複雑な形状、臓器のさまざまな部位に発生する病変に合わせ、アプローチ方法を見極める必要があります。
ESDのトレーニングの現状
現状、ESD手技のトレーニングはOJT(On the Job Training)が最も多い形態で、OffJT(Off the Job Training)では、豚などの動物臓器や、シリコンやプラスチック、ゲルなどの非生体を用います。動物臓器の場合、衛生面の問題から院外の特定施設でのトレーニングになることが多く、医療系廃棄物の処理の問題もありトレーニング機会は多くありません。一方、既存の非生体物でのトレーニングの場合、胃の再現性が限定的であることから、中級者のトレーニングには向いていませんでした。
『G-Master』の3つの特徴
[画像5: https://prtimes.jp/api/file.php?c_id=50581&t=animationGifImage&f=agd-50581-18-1.gif&img_id=1625203475903 ]
1.代表的な胃がん発生箇所を柔軟に再現できる調整機構
※送気時の胃壁の張り、脱気時の胃壁の緩み、稜線も再現
[画像6: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-99bc2a99a2a9e1d7f743-4.jpg ]
2.胃壁を必要な箇所だけ部分的に再現することから、外部から内視鏡の動きがよく見える
[画像7: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-6141e56c0b9b7d8c3a39-5.jpg ]
3.胃壁を再現するVTT粘膜モデルは植物由来。衛生的でトレーニング場所を選ばず、トレーニング後も一般廃棄が可能。
『G-Master』の構造など
[画像8: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-b2cd4d355d39cb6dbbf5-6.jpg ]
『G-Master』は、電動診察台の上に左側臥位になった状態の患者の口、食道、噴門、胃底部、胃壁を再現しています。
[画像9: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-7437a66a212489379f2d-7.jpg ]
国立がん研究センター東病院が監修した、11種類の胃の部位を再現するセッティングシート(※)が製品に付属します。
※胃体上部小弯(噴門直下)、胃体上部大弯、胃体上部前壁、胃体上部後壁(分水嶺)、胃体中部小弯、胃体下部大弯、胃体下部前壁、胃体中部後壁(大弯)、胃角小弯、胃前庭部前壁、胃前庭部後壁
国立がん研究センター東病院のコメント
[動画2: https://www.youtube.com/watch?v=fBrG-wtqICk ]
[画像10: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-19ab2429c32316d4c6d3-8.jpg ]
消化管内視鏡科 科長(内視鏡センター センター長 併任)
矢野 友規
胃の形態は非常に複雑でユニークな形をしており、患者様のがんの部位によってESDのアプローチの仕方や治療戦略の立て方が異なる。豚の摘出臓器を使ったESDのトレーニングではできなかった、さまざまな部位を再現出来るということが『G-Master』の大きな特徴で強みである。
動物の摘出臓器を使うわけではないので、実際の内視鏡治療室でトレーニングでき、感染や環境汚染の心配がない。普段、動物の摘出臓器を使う場合は特殊な環境を用意しなければいけないが、『G-Master』は実際の治療室で実際の器具を使ってトレーニングが出来るので、先生方にとってもメリットが大きい。
『G-Master』の開発に、当院スタッフやメンバーが時間をかけて胃のさまざまな部位の再現をしてくれた。試行錯誤の結果、国立がん研究センター東病院のESDの治療戦略やストラテジーが既に盛り込まれた、非常に良い製品になったと思っている。
[画像11: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-b64095b211590b576a77-9.jpg ]
消化管内視鏡科 医長(NEXT医療機器開発センター 内視鏡機器開発室 併任)
依田 雄介
今回開発した『G-Master』は再現性がコンセプト。従来の動物モデルや合成樹脂などの非動物モデルではできなかった胃のさまざまな部位を再現できる機構にしたことで、初心者だけでなく、今までなかった中級者へのトレーニングモデルとしても良い製品となった。
ESDの習得には経験年数が必要であったり、練習機会がそもそも少ないという現状があるが、この『G-Master』を使うことでトレーニングの機会を増やし、患者様により良い医療を提供することができると考えている。
[画像12: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-0971e173c73f91cdc239-10.jpg ]
消化管内視鏡科 がん専門修練医
砂川 弘憲
限られた症例数の中で、どれだけラーニングカーブの傾きを上げていくかということは、医師にとっても患者にとっても重要である。治療にあたる患者様の部位を事前に再現して練習できること、また術後に復習も出来ることから、一症例でのラーニングカーブが各段に上がる効果が期待出来る。当院では症例数が非常に多いが、症例数の少ない施設、例えば1カ月に1回程度ESDを行うような施設であれば、前回の手術から時間があいてしまうこともある。しかし、手術がない間も『G-Master』を使って定期的にトレーニングすることで、習得した手技を忘れないという効果も大きいと考えている。
[画像13: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-57ca46909ca8ad22dbb2-11.jpg ]
消化管内視鏡科 がん専門修練医
三井 智広
「ESDの技術を磨くためにこんな製品があったら良いな」というモデルがまさに出来上がった。『G-Master』を使って手術前にトレーニングしてから実際の手術に臨むことで、患者様によりスムーズで安全な治療を提供できるという効果が見込まれる。『G-Master』は時と場所を選ばず胃のESDをトレーニング出来る製品なので、初心者の方には特に使ってもらうことをお薦めしたい。わたしのように「多少はESDの経験があるが、まだうまく出来ない部位もある」という方にも、手術前のシミュレーションやトレーニングにぜひ使っていただきたいと思っている。
『G-Master』によって目指すもの
2021年3月に発表されたGrand View Researchの市場調査レポートによると、世界の内視鏡機器市場規模は2019年に317億8,000万ドル、2019年から2027年にかけて4.1%のCAGRで推移し、2027年には438億2,000万ドルに達すると予測されています。
日本は、胃がん発生率が高く、早期治療に注力して来た内視鏡分野のリーディングカントリーです。
国立がん研究センター東病院の豊富なESD治療の知見に基づいて共同開発された『G-Master』によって、日本のみならず、世界のESDトレーニング環境向上に寄与します。
『G-Master』製品情報
製品HPはこちらをご覧ください。
https://kotobukimedical.com/esd-training/G-master/
[表: https://prtimes.jp/data/corp/50581/table/18_1_90f987af6e71f911c2d1a24215d59b37.jpg ]
VTTとは
[画像14: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-0d93f0dab7e957c534de-12.jpg ]
KOTOBUKI Medical株式会社の開発した手術トレーニング用模擬臓器、VTT(読み:ブイティーティー、正式名称:Versatile Training Tissue)は、4年に渡る開発年月、1000回以上の試作、そして外科医療分野の複数のプロフェッショナルによる度重なる品質評価プロセスを経て、「人体組織に非常に近いリアルな感触と特徴を備えている」と高い評価を得ています。
VTTは、「いつでもどこでもウェットラボトレーニング体験」をコンセプトにした、植物由来の全く新しい模擬臓器です。
縫合や結紮、切開といった手技を行った際の反応(強度や柔軟性、力の加減によって裂けていく感覚)がリアルであるのに加え、電気メスや超音波凝固切開装置といったエネルギーデバイスを使用できるのも強みです。
VTTは未開封で長期間の常温保存が可能。植物由来のため、トレーニング後は一般の生ごみとして処理でき、使用する場所を選びません。従来使われていた豚などの生体の代替品として、倫理面・衛生面・コスト面において優れています。
商品のお問い合わせ・お見積もり等は、sales@kotobukimedical.comまでご連絡をお願いいたします。
KOTOBUKI Medical株式会社について
[画像15: https://prtimes.jp/i/50581/18/resize/d50581-18-1eca4f261ad4c13f12b9-13.jpg ]
KOTOBUKI Medical株式会社(https://kotobukimedical.com/)は、「すべての人が安心して手術に臨める社会をつくる」という理念のもと、鈍的剥離やエネルギーデバイスでの手技練習も可能にした植物由来の模擬臓器・VTTや、持運びに便利な腹腔鏡トレーニングボックスなど、市場のニーズを汲み、そして市場のニーズ自体を創造する、手術トレーニング用品等の医療関連機器を製造するメーカーです。