大阪市内の複数の大型商業施設において、空間情報に紐づくAR技術の社会実装に向けた事業者向けの実証実験を実施
[23/01/27]
提供元:PRTIMES
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一般社団法人関西イノベーションセンター(代表理事 林 安秀(はやしやすひで)、以下当社団)、株式会社デザイニウム(代表取締役 前田 諭志(まえださとし)、以下デザイニウム)は、不動産総合デベロッパーである三菱地所株式会社(以下三菱地所)と共に、複数の大型商業施設において、各施設の運営事業者向けに、VPS※を活用したAR技術の活用に関する実証実験を実施しました。
本取り組みは、当社団が運営するイノベーション創出拠点MUIC Kansai(以下 MUIC)の課題解決プログラムとして採択され、MUICの会員企業を含む多数の事業会社様にご協力いただき、施設の運営事業者視点での課題と展望を検証いたしました。
※2022年7月20日「建物におけるAR(拡張現実)技術の活用支援サービスに関する協業検討を開始」:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000094621.html
※VPS:Visual Positioning System。カメラの画像情報を用いて位置を特定する技術。
経緯・背景
近年、VPSを活用したAR技術の利用拡大に伴い、建物などの現実の空間情報に紐づいたロケーションベースのARコンテンツ・アプリの活用事例が徐々に増えています。本件は、そうしたARの社会実装に向けて、施設の運営事業者視点での新技術に対する理解浸透や活用方法の検討、利用に伴う課題の洗い出しを行う事を目的として実施しました。
実証の概要
[表: https://prtimes.jp/data/corp/94621/table/20_1_4adfa52f5f2dc96dee1773511cc71694.jpg ]
本実証実験については、大阪市内のキタとミナミをそれぞれ代表する2施設にご協力頂き、各施設を運営される事業会社様の関係者のみの限定公開の下、実施しました。
尚、使用するVPSについては、検証目的に応じてNiantic社のLightship VPSとImmersalの2つを選定しております。
実証の流れ
1.Immersal
ARグラス(Nreal Light)に対応可能なVPSであるImmersalを使用し、広告用の3Dエフェクトを投影。スマートフォンとARグラスのそれぞれのデバイスで、視聴する際の視認性・明視性の違い等を検証しました。
【グランフロント大阪】
[画像1: https://prtimes.jp/i/94621/20/resize/d94621-20-49afcbca1651df90400c-0.jpg ]
(動画URL)https://youtu.be/FmXQUwLPLTY
【なんばパークスから見たなんばスカイオ】
[画像2: https://prtimes.jp/i/94621/20/resize/d94621-20-6a4d966271b5cbfc7d55-1.jpg ]
(動画URL)https://youtu.be/T18cZ3X4CYg
2.Niantic Lightship VPS
今回、施設内にARコンテンツを投影させ、広告利用等に活用したいと考える事業者と建物の運営管理者が取引を行うケースを想定し、任意の広告画像をWebページにアップデートすることで、指定の場所に投影させるツールを実証用に開発しました。
【広告アップロード用Webページ】
[画像3: https://prtimes.jp/i/94621/20/resize/d94621-20-cd5202386858d09884e3-2.png ]
また、Lightship VPSでは事前にスキャンしたマップ上のアンカーの姿勢情報を取得し、相対的な位置でARコンテンツを投影させる為、投影させるコンテンツの現実空間との整合性、および移動時の安定性等を検証しました。
【グランフロント大阪】
[画像4: https://prtimes.jp/i/94621/20/resize/d94621-20-afa6ac278eb85f967a61-3.jpg ]
【なんばパークス】
[画像5: https://prtimes.jp/i/94621/20/resize/d94621-20-360bc248553572d0c0e0-4.jpg ]
検証結果・今後の方向性について
本実証実験を通じ、各事業会社様とARの活用について意見交換をさせて頂く中、ARを活用した施設の集客力の向上について期待する声が多い一方、利用者の安全性の確保など、前提として充足すべき条件についても多数挙げられ、それらを踏まえた環境下での活用促進、社会実装について検討していきたいと考えます。
また、投影させるコンテンツについて、事業者側が意図しないコンテンツが自由に投影される事に対する懸念も強く、施設運営の妨げにならない形でのAR技術拡大につき、業界団体が作成するガイドライン等も参考にしながら、運用面でのルール形成を進めてまいります。
引続き、当社団、デザイニウムおよび三菱地所は、AR領域において新たなビジネスを創造し、市場の拡大・社会実装に貢献することを目指してまいります。
【ご参考:各社概要】
<株式会社デザイニウムについて>
[画像6: https://prtimes.jp/i/94621/20/resize/d94621-20-b9361997ca818a77964b-5.jpg ]
私たちは技術とアイデアで新しい体験をつくっている会社です。AR・xR開発に力を入れており、特にARとVPSを組み合わせたコンテンツ開発にいち早く注目し、今までに様々なVPSサービスを使ってR&Dやコンテンツ開発をすすめてきました。またNiantic Lightship Challengeをはじめ、多数のARコンテンツで賞を受賞しています。
■会社概要
社名 :株式会社デザイニウム
本社 :会津若松市東栄町1-77 ICTオフィスビルAiCT 3-2
代表者 :代表取締役 前田 諭志
設立 :2005年4月8日
事業内容:ウェブサービス、モバイルアプリケーション、体験型アプリケーションの企画開発
URL :https://www.thedesignium.com/
<一般社団法人関西イノベーションセンターについて>
[画像7: https://prtimes.jp/i/94621/20/resize/d94621-20-4db795b5173c3d52e177-6.png ]
当社団は株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(代表執行役社長 亀澤 宏規(かめざわひろのり))、および株式会社三菱UFJ銀行(取締役頭取執行役員 半沢 淳一(はんざわじゅんいち)が設立し、関西経済の活性化と2025 年大阪・関西万博の成功に貢献することを目的とした活動を行っております。
■会社概要
社名 :一般社団法人関西イノベーションセンター
本社 :大阪府大阪市中央区伏見町3 丁目6 番3 号
代表者 :代表理事 林 安秀
設立 :2020年3月6日
事業内容:会員制イノベーション創出拠点MUIC Kansaiの運営
URL :https://www.muic-kansai.jp/
(本件に関するお問い合わせ)
MUIC Kansai 問い合わせフォームよりお願いいたします
URL:https://www.muic-kansai.jp/contact/