【意識調査レポート】 『平成生まれ』の新入社員 VS 『平成元年入社』のベテラン社員
[12/04/20]
提供元:PRTIMES
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出世がしたい“野心家”な『平成元年入社』 ⇔ 役職にこだわらず“現実的”な『平成生まれ』
仕事において求めるもの・・・『平成元年入社』は「給与」、『平成生まれ』は「人間関係」!
稼ぎたい年収額、『平成元年入社』は「1,000万円」、『平成生まれ』は「〜400万円」
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生活者の意識・実態に関するトレンドを調査するトレンド総研 (東京都渋谷区)は、『平成生まれ』の新社会人と『平成元年入社』の社会人の「仕事」に対する意識の違いを調べるため、両者の比較調査を実施しました。
◆調査期間:2012年4月11日〜4月13日
◆調査方法:インターネット調査
◆調査対象:平成元年入社の有職者(会社員)男女 250名 / 平成元年度生まれの有職者(会社員)男女 250名(平成24年4月入社の方)
多くの企業で入社式が開催されてから、約半月が経過しました。2012年度は、大卒新入社員として『平成生まれ』の男女が入社するタイミングです。今回トレンド総研では、この『平成生まれ』の新社会人たちの「仕事」に対する意識・実態を明らかにすることを目的に、アンケート調査をおこないました。さらに、彼らが生まれた年に新社会人となった、『平成元年入社』の社員たちにも同じ質問をすることで、両者の考え方のギャップを分析しました。
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【調査結果サマリー】
1:仕事に求めるもの
共通TOPは「やりがい」、2位は『平成入社』→「給与」、『平成生まれ』→「人間関係」
2:出世の意向
『平成元年入社』は「出世がしたい」、『平成生まれ』は「役職は気にしない」
3:給与の希望
給与はいくらほしい? 『平成元年入社』は「1,000万」、『平成生まれ』は「〜400万」
4:企業の勤続意向
『平成生まれ』の新社会人、半数以上が「新卒入社の会社で定年までは働かない」
5:飲み会への参加意向
“飲みニュケーション”は不成立!?半数が“職場の飲み会には参加したくない”
6:お互いへの印象
『平成元年入社』と『平成生まれ』、それぞれに対する印象は?
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■1:仕事において求めるもの・・・共通TOPは「やりがい」、2位は『平成元年入社』→「給与」、『平成生まれ』→「人間関係」で意識の差
まず最初に、『平成元年入社』と『平成生まれ』、それぞれの社会人たちが、入社時に「仕事において求めていたこと(求めていること)」の違いを調査しました。
はじめに、『平成元年入社』の社会人に、「新入社員の時に仕事において求めていたことは何ですか?」と複数回答で聞いたところ、「やりがいを感じられること」(62%)、「高い給与がもらえること」(47%)、「仕事を通じて知識やスキルが身につけられること」(28%)、「人間的に成長ができること」(25%)などが上位にあがりました。
一方で、『平成生まれ』の新社会人に「現在、仕事において求めていることは何ですか?」と質問すると、『平成元年入社』で1位となった「やりがいを感じられること」(58%)に続き、「会社の人間関係が良好であること」が44%と半数近くに。『平成元年入社』の社会人で同じ回答をしたのはわずか20%であり、『平成生まれ』の新社会人たちは、より「人間関係」を重視する傾向にあることがわかります。
■2:『平成元年入社』は「出世がしたい」、『平成生まれ』は「役職は気にしない」
続いて、『平成元年入社』の社会人に、「あなたは入社当時、出世がしたいと思っていましたか?」と聞くと、61%が「出世したいと思っていた」と回答。一方で、『平成生まれ』の新社会人に、同じ質問をすると、「出世したいと思う」と答えた人は40%にとどまり、「役職は特に気にしない」が60%と半数を超えました。
さらに、「出世がしたい」と答えた人を対象に「どこまで出世したいか」を聞いたところ、『平成元年入社』においては、「役員・幹部まで」(39%)、「部長まで」(38%)、「社長まで」(13%)という回答が上位にあがったのに対し、『平成生まれ』については、「課長・マネージャーまで」(30%)という回答が最も多く、出世への意欲に差が見られる結果となりました。『平成元年入社』の多くが、出世を望む“野心家”である一方、『平成生まれ』については、多くを望まない“現実的”な人が多いようです。
ちなみに、評価制度について“年功序列”と“成果主義”ではどちらが良いかを聞くと、『平成元年入社』で「“成果主義”がよい」と答えた人は65%、『平成生まれ』で同じ回答をした人は52%となりました。『平成生まれ』の新社会人よりも、ベテラン社員である『平成元年入社』の社員のほうが、“成果主義”を望む声が高いことがわかりました。
■3:給与はいくらほしい? 『平成元年入社』は「1,000万」、『平成生まれ』は「〜400万」
また、「給与」への意識についても調査をしました。まず、『平成元年入社』の社会人に、「あなたは新入社員の時に、どれくらいの年収額を稼ぎたいと思っていましたか?」と聞いたところ、最も多かった回答は「1,000万円」で41%。一方で、『平成生まれ』の新社会人に「どれくらいの年収額を稼ぎたいと思っていますか?」と聞くと、「〜400万円」と答えた人が最も多く、46%にのぼりました。バブル世代を生きた『平成元年入社』の社員に比べ、『平成生まれ』の社員たちは、さほど「給与」についての執着がないと言えそうです。
ちなみに、今回アンケートに回答した『平成元年入社』の社会人に、現在の年収を聞いてみると、「700万円」(18%)、「600万円」(17%)という回答が多くあがりました。
■4:『平成生まれ』の新社会人、半数以上が「新卒入社の会社で定年までは働かない」
さらに、「新卒で入社した会社での勤続意向」についても違いを調べました。まず、『平成元年入社』の社会人に、「あなたは新入社員の時に、新卒で入社した会社で定年まで働きたいと思っていましたか?」と聞いたところ、68%と約7割が「定年まで働きたいと思っていた」と回答。また、実際の勤続状況としても、46%と約半数は、現在も「新卒で入社した会社で働いている」と答えています。
一方で『平成生まれ』の新社会人に同じ質問をすると、「定年まで働きたいと思っている」と答えた人は44%と半数未満。そこで、「定年まで働きたいとは思っていない」と回答した人に、「入社して何年が経過したら、新卒で入社した会社を辞めたいと思いますか?」と聞くと、「4〜6年以内」(29%)、「2〜3年以内」(25%)、「1年以内」(6%)という回答が上位にあがりました。
■5:“飲みニュケーション”は不成立!?半数が“職場の飲み会には参加したくない”
「仕事」に対する意識のギャップが明らかになった『平成元年入社』と『平成生まれ』の社会人たち。そこで、職場での「飲みニュケーション」がお互いの距離を縮めうるのかを知るため、職場の飲み会への参加意向についても調査をおこないました。
その結果、職場の飲み会には「できれば参加したくない」と答えた人の割合が、『平成元年入社』、『平成生まれ』ともに、ちょうど50%という結果に。[図5] 『平成元年入社』、『平成生まれ』ともに、半数の社員にとっては職場の飲み会は楽しみなものとは言えないようです。
■6:『平成元年入社』と『平成生まれ』、それぞれに対する印象は?
最後に、『平成元年入社』と『平成生まれ』の社会人それぞれに、お互いの印象を聞きました。
*『平成元年入社』の社会人が抱く『平成生まれ』のイメージ
・情報処理能力に優れていて、成長が早そう。(45歳・男性)
・厳しい就職活動で選抜された優秀な人材。(46歳・男性)
・自分達の新社会人の時よりしっかりしている。(46歳・女性)
・自分を出さず、殻を破ろうとしない。失敗を恐れている。(47歳・男性)
・粘り強さや根気がなさそう。(46歳・男性)
・仕事や社会生活において感覚が大幅に違い、扱いづらい。(45歳・男性)
全体的に、「情報能力が高そう」、「優秀そう」などのポジティブな意見とともに、「粘り強さがなさそう」、「本音で接してくれなさそう」などの声が多く見られました。
*『平成生まれ』の社会人が抱く『平成元年入社』のイメージ
・人生の先輩として頼れそう 。(22歳・女性)
・楽しい時代も、厳しい時代も体験してきた世代という印象。(22歳・男性)
・親と年齢が近いため、困ったことがあった時に相談しやすそう。(23歳・男性)
・「バブル世代」なので、苦労をしておらず共感できなさそう。(22歳・女性)
・「ゆとり世代」というだけで、新入社員に対して低い評価をしそう。(22歳・女性)
・今と真逆の時代に入社しているので、話・体験・価値観が合わなさそう。(23歳・男性)
「バブル世代を経験している」、「親とあまり年齢が変わらない」などの点から、「頼れそう」という意見と、「考え方が合わなさそう」という意見で二極化しました。また、『平成生まれ』のことを、「甘く見ていそう」、「扱いづらいと思われていそう」という回答もあがりました。
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