化粧品業界で国内最大規模 日本ロレアル本社・工場・研究所100%グリーン電力化!― 石巻バイオマス発電所から供給 ―
[16/08/29]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
<報道資料>
2016年8月29日
世界最大の仏化粧品会社ロレアルグループの日本法人である日本ロレアル株式会社(東京都新宿区、代表取締役社長ジェローム・ブリュア)は、9月1日より本社(東京都新宿区)、株式会社コスメロール(工場: 静岡県御殿場市)、日本ロレアル リサーチ&イノベーションセンター(神奈川県川崎市)で使用する年間消費電力計600万 キロワットを石巻合板工業株式会社(宮城県石巻市)のバイオマス発電所から再生可能なグリーン電力を供給することになりました。日本ロレアルは、日本自然エネルギー株式会社(東京都品川区、代表取締役社長寺腰 優)が発行するグリーン電力証書を利用して(発電設備を持たなくても再生エネルギーを利用したとみなされる)、バイオマス発電による電力を使用します。化粧品業界でグリーン電力への全面切り替えは、国内最大規模となります。
■ロレアルグループ2020年に向けた持続的発展のためのビジョン「美のすべてを、共に次世代へ」
ロレアルグループは責任ある企業として将来を見据え、次世代にとってより良い社会や環境を実現するために、2013年10月、2020年に向けた持続的発展のためのビジョン「美のすべてを、共に次世代へ」
(Sharing Beauty with All)を策定しました。環境への負荷を最小限に抑え、より多くの持続的かつ魅力的な製品をお客様に提供すべく、日本をはじめ各国でさまざまな活動を推進しています。
日本では2010年より工場においてバイオマスによるグリーン電力をいち早く使用してきましたが、同ビジョンのもと、本社、工場、研究所のすべての電力を一括して石巻市のバイオマス発電所の木材を燃料とするグリーン電力に切り替えていきます。日本ロレアルは、2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻市の復興支援を女性の自立支援などさまざまな取り組みを通じて行っています。このたび、石巻合板工業株式会社のバイオマス発電所によるグリーン電力を活用することで、さらに長期的視野に立って石巻市の支援を継続していきます。
ロレアルグループは同ビジョンのもと、4つのコミットメント「生産における持続的発展」「イノベーションにおける持続的発展」「社員・サプライヤー・コミュニティーにおける持続的発展」「持続可能な暮らし」を掲げており、グリーン電力への切り替えは「生産における持続的発展」の取り組みの一つになります。
■グローバル規模でCO2排出量、水消費量、廃棄物発生量を削減
「生産における持続的発展」においては、ロレアルグループ全体で2020年までにCO2排出量、水消費量、廃棄物発生量を2005年対比でそれぞれ60%削減するグローバル目標を掲げています。
日本では、コスメロール工場がグローバル目標を超え、CO2排出量-70%、水消費量-67%(2015年時点2005年対比)をすでに達成しており、グリーン電力への切り替えとともに環境への負荷をさらに低減すべく、積極的に推進していきます。
[画像1: http://prtimes.jp/i/4813/23/resize/d4813-23-999225-0.jpg ]
[画像2: http://prtimes.jp/i/4813/23/resize/d4813-23-759420-1.jpg ]
* * *
グリーン電力について
風力、太陽光、バイオマス(生物資源)などの自然エネルギーにより発電された電力のことです。石油や石炭などの化石燃料による発電は、発電するときにCO2が発生しますが、自然エネルギーによる発電は発電するときにCO2を発生しないと考えられています。また、再生可能であるため環境への負荷が小さいエネルギーです。
グリーン電力証書システムについて
自然エネルギーにより発電された電気の環境付加価値を、証書発行事業者が第三者機関(グリーンエネルギー認証センター)の認証を得て、「グリーン電力証書」という形で取引する仕組みです。「グリーン電力証書」を購入する企業・自治体などが支払う費用は、証書発行事業者を通じて発電設備の維持・拡大などに利用されます。証書を購入する企業・自治体などは、「グリーン電力証書」の取得により、発電設備を持たなくても、証書に記載された電力量(kWh)相当分の自然エネルギーの普及に貢献し、グリーン電力を利用したとみなされるため、地球温暖化防止につながる仕組みとして関心が高まっています。
[画像3: http://prtimes.jp/i/4813/23/resize/d4813-23-237644-2.jpg ]
* * *
日本ロレアルについて (www.nihon-loreal.jp)
1963年から事業を開始し、1996年に日本法人である日本ロレアル株式会社が設立されました。2,500人の従業員を有し、化粧品の輸入、製造、販売、マーケティングを行っています。現在、「ランコム」「イヴ・サンローラン」「シュウ ウエムラ」「ロレアル プロフェッショナル」「ケラスターゼ」「ロレアル パリ」「メイベリン ニューヨーク」を含め22のブランドを取り扱っています。
1983年にアジア初の研究開発拠点を日本に開設し、現在、日本ロレアル リサーチ&イノベーションセンター(神奈川県川崎市)として、日本をはじめ、アジアの研究開発の戦略的なイノベーション拠点を担っています。 コスメロール工場(静岡県御殿場市)は1985年から、ロレアルグループ内でアジア唯一の高級ブランド生産拠点として稼働し、日本およびアジア向けに「シュウ ウエムラ」「ランコム」などの製品を製造しています。