不平等・格差是正への優先的な取り組みで、今世代での貧困の根絶は可能
[14/04/28]
提供元:PRTIMES
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セーブ・ザ・チルドレン最新報告書「未来への枠組み」〜ポスト2015年開発目標への提言〜
子ども支援専門の国際組織であるセーブ・ザ・チルドレンは28日、新報告書「未来への枠組み(Framework for the Future)」を発表し、今の世代で貧困に終止符を打つための、野心的で達成可能な解決への道筋を提示しました。
現在、世界では毎日1万8千人の5歳未満児が亡くなっており*1、子どもの1/4は自分自身または母親の栄養不良が原因の発育阻害に陥っています。また、5,700万人の子どもが学校へ通っておらず、学校へ通っている子どもでも、その多くが学習できていません。
しかし大きな野心があれば、国際社会は今世代の間に、子どもたちが予防可能な原因で亡くなることのない、空腹のまま夜の眠りにつくことのない、教育を受けられずに大人になることのない世界を実現できるのです。
極度の貧困をなくすには、世界の指導者が平等の実現を優先課題とする必要があります。セーブ・ザ・チルドレンの今回の報告書は、持つ者と持たざる者の格差を縮小するための中間ターゲットとしての「踏み台ターゲット」の考え方を取り入れ、「すべての社会層・所得層においてターゲットが達成されなければ、そのターゲットは達成とは見なされない」という原則のもとに、不平等・格差の問題に正面から取り組む方法を提案しています。
「私たちの世代は、人類史上はじめて極度の貧困を根絶できる可能性を持っています。しかし、不平等の問題に対して新たな発想で行動しなければ、その可能性を逃してしまうでしょう。今こそもっと大胆になる時です。セーブ・ザ・チルドレンは、新報告書『未来への枠組み』の中で、各国政府に対して最も社会から取り残された人びとを優先し、すべての子どもの機会平等の実現にコミットするよう要請しています。」セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン政策提言マネージャー堀江由美子
報告書では、不平等、ジェンダー、子どもへの暴力、ガバナンスの透明性確保など、現行の国連ミレニアム開発目標(MDGs)の枠組みでは取り組みが不十分だった分野に対する提案を行うと同時に、MDGsを確実に達成することを求めています。
2013年1月に発表したセーブ・ザ・チルドレンの報告書「私たちの世代で貧困に終止符を(Ending Poverty In Our Generation)」を補完する形で発刊された本報告書は、ポスト2015の国際的議論に引き続き貢献するためのものであり、国連加盟国が持続可能な開発目標(SDGs)を策定する中で検討されるべき目標とターゲットを掲げた、緻密に組み立てられた枠組みを提示しています。
*1 State of the World’s Children, 2014. Hunger and education stats from MDG report, 2013.
セーブ・ザ・チルドレンのポスト2015に向けたビジョン「未来への枠組み」
〜2030年までに、私たちが目指す世界〜
ゴール1:極度の所得の貧困がなくなり、経済成長の恩恵がすべての人々に共有される
ゴール2:誰一人として飢餓に苦しむことなく、すべての人が食料、栄養、安全な水を得られる
ゴール3:予防可能な妊産婦、新生児、乳幼児の死亡をなくし、すべての人が資金的困難に陥ることなく質の高い保健医療サービスを受けることができる。
ゴール4:すべての子どもと若い人が質の高い教育を衡平に受けることができ、優れた学習成果を得られる
ゴール5:すべての子どもが暴力のない生活をおくり、紛争と災害下では保護され、安全で家庭的な環境で成長する
ゴール6:女性と女児がエンパワーされ、男性や男児と平等の権利を持つ
ゴール7:すべての人が資源効率が高く低炭素のエネルギーにアクセスできる
ゴール8:すべての社会が災害に対して強靱である
ゴール9:すべての人が持続可能で、健全かつ強靭な環境を享受できる
ゴール10:世界が危険な気候変動を回避する方向に向かい、気候変動の影響に対する脆弱性が削減される
ゴール11:あらゆるレベルで透明で、包摂的で、説明責任を果たすガバナンスが実現する
ゴール12:強固なグローバル・パートナーシップにより持続可能な人間開発が前進する
報告書全文(英語)
http://www.savechildren.or.jp/scjcms/dat/img/blog/1496/13986663692.pdf
報告書序文・枠組み(日本語)
http://www.savechildren.or.jp/scjcms/dat/img/blog/1496/1398671327501.pdf
■ セーブ・ザ・チルドレンについて
1919年設立。子ども支援の世界的リーダーとして、国連経済社会理事会(UN ECOSOC)のNGO最高資格である総合諮問資格(General Consultative Status)を取得。世界30カ国の独立したセーブ・ザ・チルドレンがパートナーシップを結ぶ国際組織で、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは日本のパートナーとして1986年に設立されました。すべての子どもにとって、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現されている世界を目指し、現在約120の国と地域で活動しています。http://www.savechildren.or.jp/
子ども支援専門の国際組織であるセーブ・ザ・チルドレンは28日、新報告書「未来への枠組み(Framework for the Future)」を発表し、今の世代で貧困に終止符を打つための、野心的で達成可能な解決への道筋を提示しました。
現在、世界では毎日1万8千人の5歳未満児が亡くなっており*1、子どもの1/4は自分自身または母親の栄養不良が原因の発育阻害に陥っています。また、5,700万人の子どもが学校へ通っておらず、学校へ通っている子どもでも、その多くが学習できていません。
しかし大きな野心があれば、国際社会は今世代の間に、子どもたちが予防可能な原因で亡くなることのない、空腹のまま夜の眠りにつくことのない、教育を受けられずに大人になることのない世界を実現できるのです。
極度の貧困をなくすには、世界の指導者が平等の実現を優先課題とする必要があります。セーブ・ザ・チルドレンの今回の報告書は、持つ者と持たざる者の格差を縮小するための中間ターゲットとしての「踏み台ターゲット」の考え方を取り入れ、「すべての社会層・所得層においてターゲットが達成されなければ、そのターゲットは達成とは見なされない」という原則のもとに、不平等・格差の問題に正面から取り組む方法を提案しています。
「私たちの世代は、人類史上はじめて極度の貧困を根絶できる可能性を持っています。しかし、不平等の問題に対して新たな発想で行動しなければ、その可能性を逃してしまうでしょう。今こそもっと大胆になる時です。セーブ・ザ・チルドレンは、新報告書『未来への枠組み』の中で、各国政府に対して最も社会から取り残された人びとを優先し、すべての子どもの機会平等の実現にコミットするよう要請しています。」セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン政策提言マネージャー堀江由美子
報告書では、不平等、ジェンダー、子どもへの暴力、ガバナンスの透明性確保など、現行の国連ミレニアム開発目標(MDGs)の枠組みでは取り組みが不十分だった分野に対する提案を行うと同時に、MDGsを確実に達成することを求めています。
2013年1月に発表したセーブ・ザ・チルドレンの報告書「私たちの世代で貧困に終止符を(Ending Poverty In Our Generation)」を補完する形で発刊された本報告書は、ポスト2015の国際的議論に引き続き貢献するためのものであり、国連加盟国が持続可能な開発目標(SDGs)を策定する中で検討されるべき目標とターゲットを掲げた、緻密に組み立てられた枠組みを提示しています。
*1 State of the World’s Children, 2014. Hunger and education stats from MDG report, 2013.
セーブ・ザ・チルドレンのポスト2015に向けたビジョン「未来への枠組み」
〜2030年までに、私たちが目指す世界〜
ゴール1:極度の所得の貧困がなくなり、経済成長の恩恵がすべての人々に共有される
ゴール2:誰一人として飢餓に苦しむことなく、すべての人が食料、栄養、安全な水を得られる
ゴール3:予防可能な妊産婦、新生児、乳幼児の死亡をなくし、すべての人が資金的困難に陥ることなく質の高い保健医療サービスを受けることができる。
ゴール4:すべての子どもと若い人が質の高い教育を衡平に受けることができ、優れた学習成果を得られる
ゴール5:すべての子どもが暴力のない生活をおくり、紛争と災害下では保護され、安全で家庭的な環境で成長する
ゴール6:女性と女児がエンパワーされ、男性や男児と平等の権利を持つ
ゴール7:すべての人が資源効率が高く低炭素のエネルギーにアクセスできる
ゴール8:すべての社会が災害に対して強靱である
ゴール9:すべての人が持続可能で、健全かつ強靭な環境を享受できる
ゴール10:世界が危険な気候変動を回避する方向に向かい、気候変動の影響に対する脆弱性が削減される
ゴール11:あらゆるレベルで透明で、包摂的で、説明責任を果たすガバナンスが実現する
ゴール12:強固なグローバル・パートナーシップにより持続可能な人間開発が前進する
報告書全文(英語)
http://www.savechildren.or.jp/scjcms/dat/img/blog/1496/13986663692.pdf
報告書序文・枠組み(日本語)
http://www.savechildren.or.jp/scjcms/dat/img/blog/1496/1398671327501.pdf
■ セーブ・ザ・チルドレンについて
1919年設立。子ども支援の世界的リーダーとして、国連経済社会理事会(UN ECOSOC)のNGO最高資格である総合諮問資格(General Consultative Status)を取得。世界30カ国の独立したセーブ・ザ・チルドレンがパートナーシップを結ぶ国際組織で、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは日本のパートナーとして1986年に設立されました。すべての子どもにとって、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現されている世界を目指し、現在約120の国と地域で活動しています。http://www.savechildren.or.jp/