【2018年訪日外国人の年間動向と2019年の予測 vol.2】検索数から見える[訪日台湾人]の最新トレンドは?
[19/02/26]
提供元:PRTIMES
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四国・九州の離島等の離島への関心が高まっている
アウンコンサルティング株式会社(東証二部:2459、本社:東京都文京区、代表取締役:信太明、以下アウンコンサルティング)は、アジア9拠点で、マーケティング(SEM(検索エンジンマーケティングサービス)、インターネット広告など)、アセットなどのグローバルコンサルティングを展開しています。また、アジアにおいていち早くSEOを事業化し、2018年6月より21期目を迎えています。
この度、訪日台湾人の検索数からみる訪日動向を調査いたしました。
■訪日台湾人の概況
2018 年 1 月から 12 月台湾からの訪日客は、前年比 4.2%増の約 475 万人(+19.3 万人)に達し、過去最高記録を更新しました。しかし、伸び率は2017年の9.5%増に対して、2018年は4.2%と鈍化傾向にあります。また、リピーターに関しては81%と高い数値で推移しています。以下のグラフのとおり、日本観光に関して成熟層の多い同市場は地方誘致等、多方面からのアプローチが重要です。なお、2018年に観光庁や航空会社では台湾に対して、以下のような取り組みが行われました。
※出典:日本政府観光局(JNTO)
・航空座席供給量の増加
・メディア招請等の復興プロモーションや正確な情報の発信
→災害で落ち込んでいた客数が観光需要の復興に向けた取り組みが奏功し、12 月には前年同月を
上回るまでに回復した。
・エアラインとの共同広告による新規就航の支援
→路線の維持・定着化。
・アウトドアアクティビティを絡めたプロモーションを実施し、リピーターの地方拡散
→台湾でトレンドのマラソンやキャンプ、ハイキングといったアウトドアアクティビティを絡めた動画や特
集記事の制作、オンライン広告や公式ウェブサイトのコンテンツ拡充、参加型キャンペーン、SNS 等
を通じて発信するなど、リピーター層の地方分散化に力を入れた。
・高雄や台中などの台湾中南部での訪日旅行プロモーションを強化
→直行便が増加している高雄や台中といった台湾中南部での訪日旅行プロモーションを強化し、旅行博の出展のほか一般消費者イベント開催、共同広告等により新規需要の開拓に取り組んだ。
【 訪日台湾人の推移 】
[画像1: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-292049-0.png ]
出典:日本政府観光局(JNTO)発表 国籍/月別 訪日外客数(2003 年〜2018 年)を参考に アウンコンサルティングで加工
【リピーターについて】
[画像2: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-724945-1.png ]
出典:観光庁発表 訪日外国人消費動向調査 平成 23 年 7 月〜9 月 集計結果
参考表3 国籍・地域(19区分)別 回答者属性および旅行内容 【観光・レジャー目的】と
観光庁発表 訪日外国人消費動向調査 平成 29 年 7 月〜9 月 集計結果
参考表3 国籍・地域(21区分)別 回答者属性および旅行内容 【観光・レジャー目的】と
観光庁発表 訪日外国人消費動向調査【2次速報】 平成 30 年 7 月〜9 月 集計結果
参考4 国籍・地域(21区分)別 回答者属性および旅行内容 【観光・レジャー目的】を参考に アウンコンサルティングで加工
以下の表は、各都道府県への訪問率を表しています。(5%以上は緑、10%以上は黄色に色付け)。主要観光地の中でも特に大阪と京都の訪問率が減少傾向にあり、主要観光地以外では日本海側の地域や九州地方の数値が高く、前年比も伸びています。日本海側の地域で伸び率が比較的高い石川県はLCC(タイガーエア台湾)の増便が増加の要因と推測します。
【訪問率について】
[画像3: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-212806-2.png ]
[画像4: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-380418-3.png ]
出典:観光庁発表 訪日外国人消費動向調査 平成 29 年 7 月〜9 月 集計結果
参考表6 国籍・地域(21区分)別 都道府県別訪問率 【観光・レジャー目的】と
観光庁発表 訪日外国人消費動向調査 平成 30 年 7 月〜9 月 集計結果【二次速報】
参考8 国籍・地域(21区分)別 都道府県別訪問率 【観光・レジャー目的】を参考に アウンコンサルティングで加工
■検索数から見えるトレンド
以下は、2017年1月から2018年12月の「地域+旅行」と各観光地の検索数の調査結果です。検索数の上昇率が高いのは「福岡旅行」「岡山旅行」「鹿児島旅行」、低いのは「沖縄旅行」でした。 「福岡旅行」の検索数は2017年から2018年にかけて37%増加しています。要因として、エバー航空やタイガーエア台湾など、各航空会社の新規就航や増便が相次いだことが考えられます。
【福岡旅行(繁体字)】
[画像5: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-850496-4.png ]
「岡山旅行」の検索数は2017年から2018年にかけて22%増加しています。岡山県内の観光地で検索数を調査したところ、「倉敷」の年間検索数が「岡山旅行」の年間検索数を大きく上回っていることがわかりました。倉敷は本州と四国を結ぶ「瀬戸大橋」のある街で、倉敷川では写真のような「くらしき川舟流し」という川遊びを楽しむことができるほか、岡山市内には岡山後楽園があり、日本の風情ある空間を体験できるため、観光需要が高まっていると推測します。また、大阪や京都をメインで観光し、日帰りで岡山に観光する人が多いため、岡山旅行の指名検索ではなく「倉敷」のような観光地の検索数が高いと推測します。
【岡山旅行(繁体字)】
[画像6: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-789256-5.png ]
【倉敷(日本語)】
[画像7: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-803724-6.png ]
[画像8: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-350842-7.png ]
■四国・九州の離島への関心が高い
「沖縄旅行」の検索数は2017年と比較して27%減少しています。それに対して「鹿児島旅行」や四国・九州地方の離島は、検索数が上昇傾向にあり、リピーターの増加による観光ニーズの分散や中国・四国・九州地方へのアクセスの良さが要因として考えられます。また、沖縄のように観光地として知名度が確立している地名は、さらに細かい観光名所を指名で検索するユーザーが増えていくためこのような現象になっていると推測します。
その他、「猫島」として知られる「藍島」、「ウザギ島」として知られる「大久野島」の検索数も増加傾向にありました。観光地には「異世界感」を求める台湾人にとって、このような離島で動物と触れ合える観光地はニーズが高いことが推測できます。
【沖縄旅行(繁体字)】
[画像9: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-480260-8.png ]
【鹿児島旅行(繁体字)】
[画像10: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-690278-9.png ]
【奄美大島(日本語)】
[画像11: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-998103-10.png ]
【宮古島(日本語)】
[画像12: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-265623-11.png ]
【伊江島(日本語)】
[画像13: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-116881-12.png ]
【佐渡島(日本語)】
[画像14: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-152947-13.png ]
【藍島(猫島)(日本語)】
[画像15: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-914566-14.png ]
【大久野島(ウサギ島)(日本語)】
[画像16: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-493561-15.png ]
■今後の訪日台湾人のトレンド
前回調査(参考:2018年2月22日アウンコンサルティング発表訪日台湾人のトレンド調査)では、地方圏の山岳地帯や自然の美しい地域の観光地への関心が高くなってきていることを述べましたが、引き続きリピーターの多い訪日台湾人市場では、観光ニーズの地方分散に注意し、より細かく分析していく必要があります。
今回の調査では、地名より観光地の検索数が多い地域があることがわかりました。FTI(個人旅行)化が進み、観光ニーズが地方分散している同市場に関しては、観光庁のアウトドアアクティビティを絡めたプロモーションの実施よるリピーターの地方拡散のように、細かなターゲティングが可能なSNSやオンライン広告を通したプロモーションを有効的に活用する必要があります。
今後もインバウンド領域における検索市場からみなさまに有益な情報をお伝えできるよう努めてまいります。
■調査概要
【調査主旨】
【2018年訪日外国人の年間動向と2019年の予測 vol.2】
検索数から見える訪日台湾人の最新トレンドは?
【調査要綱】
調査日:2019年2月1日 〜 2019年2月14日
調査対象時期:2007〜2018年
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本プレスリリースをご掲載される場合、『アウンコンサルティング調べ』とご記載の上、弊社までご連絡をお願いいたします。
アウンコンサルティング株式会社(東証二部:2459、本社:東京都文京区、代表取締役:信太明、以下アウンコンサルティング)は、アジア9拠点で、マーケティング(SEM(検索エンジンマーケティングサービス)、インターネット広告など)、アセットなどのグローバルコンサルティングを展開しています。また、アジアにおいていち早くSEOを事業化し、2018年6月より21期目を迎えています。
この度、訪日台湾人の検索数からみる訪日動向を調査いたしました。
■訪日台湾人の概況
2018 年 1 月から 12 月台湾からの訪日客は、前年比 4.2%増の約 475 万人(+19.3 万人)に達し、過去最高記録を更新しました。しかし、伸び率は2017年の9.5%増に対して、2018年は4.2%と鈍化傾向にあります。また、リピーターに関しては81%と高い数値で推移しています。以下のグラフのとおり、日本観光に関して成熟層の多い同市場は地方誘致等、多方面からのアプローチが重要です。なお、2018年に観光庁や航空会社では台湾に対して、以下のような取り組みが行われました。
※出典:日本政府観光局(JNTO)
・航空座席供給量の増加
・メディア招請等の復興プロモーションや正確な情報の発信
→災害で落ち込んでいた客数が観光需要の復興に向けた取り組みが奏功し、12 月には前年同月を
上回るまでに回復した。
・エアラインとの共同広告による新規就航の支援
→路線の維持・定着化。
・アウトドアアクティビティを絡めたプロモーションを実施し、リピーターの地方拡散
→台湾でトレンドのマラソンやキャンプ、ハイキングといったアウトドアアクティビティを絡めた動画や特
集記事の制作、オンライン広告や公式ウェブサイトのコンテンツ拡充、参加型キャンペーン、SNS 等
を通じて発信するなど、リピーター層の地方分散化に力を入れた。
・高雄や台中などの台湾中南部での訪日旅行プロモーションを強化
→直行便が増加している高雄や台中といった台湾中南部での訪日旅行プロモーションを強化し、旅行博の出展のほか一般消費者イベント開催、共同広告等により新規需要の開拓に取り組んだ。
【 訪日台湾人の推移 】
[画像1: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-292049-0.png ]
出典:日本政府観光局(JNTO)発表 国籍/月別 訪日外客数(2003 年〜2018 年)を参考に アウンコンサルティングで加工
【リピーターについて】
[画像2: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-724945-1.png ]
出典:観光庁発表 訪日外国人消費動向調査 平成 23 年 7 月〜9 月 集計結果
参考表3 国籍・地域(19区分)別 回答者属性および旅行内容 【観光・レジャー目的】と
観光庁発表 訪日外国人消費動向調査 平成 29 年 7 月〜9 月 集計結果
参考表3 国籍・地域(21区分)別 回答者属性および旅行内容 【観光・レジャー目的】と
観光庁発表 訪日外国人消費動向調査【2次速報】 平成 30 年 7 月〜9 月 集計結果
参考4 国籍・地域(21区分)別 回答者属性および旅行内容 【観光・レジャー目的】を参考に アウンコンサルティングで加工
以下の表は、各都道府県への訪問率を表しています。(5%以上は緑、10%以上は黄色に色付け)。主要観光地の中でも特に大阪と京都の訪問率が減少傾向にあり、主要観光地以外では日本海側の地域や九州地方の数値が高く、前年比も伸びています。日本海側の地域で伸び率が比較的高い石川県はLCC(タイガーエア台湾)の増便が増加の要因と推測します。
【訪問率について】
[画像3: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-212806-2.png ]
[画像4: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-380418-3.png ]
出典:観光庁発表 訪日外国人消費動向調査 平成 29 年 7 月〜9 月 集計結果
参考表6 国籍・地域(21区分)別 都道府県別訪問率 【観光・レジャー目的】と
観光庁発表 訪日外国人消費動向調査 平成 30 年 7 月〜9 月 集計結果【二次速報】
参考8 国籍・地域(21区分)別 都道府県別訪問率 【観光・レジャー目的】を参考に アウンコンサルティングで加工
■検索数から見えるトレンド
以下は、2017年1月から2018年12月の「地域+旅行」と各観光地の検索数の調査結果です。検索数の上昇率が高いのは「福岡旅行」「岡山旅行」「鹿児島旅行」、低いのは「沖縄旅行」でした。 「福岡旅行」の検索数は2017年から2018年にかけて37%増加しています。要因として、エバー航空やタイガーエア台湾など、各航空会社の新規就航や増便が相次いだことが考えられます。
【福岡旅行(繁体字)】
[画像5: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-850496-4.png ]
「岡山旅行」の検索数は2017年から2018年にかけて22%増加しています。岡山県内の観光地で検索数を調査したところ、「倉敷」の年間検索数が「岡山旅行」の年間検索数を大きく上回っていることがわかりました。倉敷は本州と四国を結ぶ「瀬戸大橋」のある街で、倉敷川では写真のような「くらしき川舟流し」という川遊びを楽しむことができるほか、岡山市内には岡山後楽園があり、日本の風情ある空間を体験できるため、観光需要が高まっていると推測します。また、大阪や京都をメインで観光し、日帰りで岡山に観光する人が多いため、岡山旅行の指名検索ではなく「倉敷」のような観光地の検索数が高いと推測します。
【岡山旅行(繁体字)】
[画像6: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-789256-5.png ]
【倉敷(日本語)】
[画像7: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-803724-6.png ]
[画像8: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-350842-7.png ]
■四国・九州の離島への関心が高い
「沖縄旅行」の検索数は2017年と比較して27%減少しています。それに対して「鹿児島旅行」や四国・九州地方の離島は、検索数が上昇傾向にあり、リピーターの増加による観光ニーズの分散や中国・四国・九州地方へのアクセスの良さが要因として考えられます。また、沖縄のように観光地として知名度が確立している地名は、さらに細かい観光名所を指名で検索するユーザーが増えていくためこのような現象になっていると推測します。
その他、「猫島」として知られる「藍島」、「ウザギ島」として知られる「大久野島」の検索数も増加傾向にありました。観光地には「異世界感」を求める台湾人にとって、このような離島で動物と触れ合える観光地はニーズが高いことが推測できます。
【沖縄旅行(繁体字)】
[画像9: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-480260-8.png ]
【鹿児島旅行(繁体字)】
[画像10: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-690278-9.png ]
【奄美大島(日本語)】
[画像11: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-998103-10.png ]
【宮古島(日本語)】
[画像12: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-265623-11.png ]
【伊江島(日本語)】
[画像13: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-116881-12.png ]
【佐渡島(日本語)】
[画像14: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-152947-13.png ]
【藍島(猫島)(日本語)】
[画像15: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-914566-14.png ]
【大久野島(ウサギ島)(日本語)】
[画像16: https://prtimes.jp/i/34654/26/resize/d34654-26-493561-15.png ]
■今後の訪日台湾人のトレンド
前回調査(参考:2018年2月22日アウンコンサルティング発表訪日台湾人のトレンド調査)では、地方圏の山岳地帯や自然の美しい地域の観光地への関心が高くなってきていることを述べましたが、引き続きリピーターの多い訪日台湾人市場では、観光ニーズの地方分散に注意し、より細かく分析していく必要があります。
今回の調査では、地名より観光地の検索数が多い地域があることがわかりました。FTI(個人旅行)化が進み、観光ニーズが地方分散している同市場に関しては、観光庁のアウトドアアクティビティを絡めたプロモーションの実施よるリピーターの地方拡散のように、細かなターゲティングが可能なSNSやオンライン広告を通したプロモーションを有効的に活用する必要があります。
今後もインバウンド領域における検索市場からみなさまに有益な情報をお伝えできるよう努めてまいります。
■調査概要
【調査主旨】
【2018年訪日外国人の年間動向と2019年の予測 vol.2】
検索数から見える訪日台湾人の最新トレンドは?
【調査要綱】
調査日:2019年2月1日 〜 2019年2月14日
調査対象時期:2007〜2018年
プレスリリース本文に出てくる各社サービス名称は、各社の登録商標または商標です。
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