【JAXA×BIZ NEWS】大学発宇宙ベンチャーで投資家やユーザーと向き合い、必要な支援策を考える。〜初めて試行導入した他社留学2019の成果は?〜
[20/05/29]
提供元:PRTIMES
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(他社留学2019 Report Vol.3)北海道大学発ベンチャーに留学したJAXA佐藤健一に聞く
JAXAでは、第4期中長期計画(2018〜2024年度)において打ち出した人材育成実施方針にもとづき、職員を一定期間(週1回・半年間)、他社に「留学」させるプログラムを初めて試行導入しました。実際に、「他社留学2019」を経験した佐藤健一がどんな気付き、学びを得たのか、そして留学を受け入れた企業にはどんなシナジー効果が生まれたかなどについて紹介いたします。
●受け入れ企業側の想いとは?留学当初の想いは?留学中の仕事は?
●留学を通じてどんなことを学んだか?この経験をJAXAで活かしたことは?留学前後で変容したことは?
●受け入れ企業側の効果(メリット)は?
[画像1: https://prtimes.jp/i/43170/28/resize/d43170-28-327383-0.jpg ]
■留学した人:
JAXA調達部研究・事業調達室 主任 佐藤健一
[画像2: https://prtimes.jp/i/43170/28/resize/d43170-28-959977-1.jpg ]
早稲田大学卒業後、旧宇宙開発事業団に入社以来、主に経理・調達部門に従事。まず、東京事務所にて財務部経理課に所属した後、種子島に赴任。鹿児島宇宙センター管理課にて、宿舎管理・労務管理・地元対応に係る業務を担う。また、ロケットの打上げ時には、打上げ管制隊として、実況放送を担当。2年間、種子島生活を送った後、つくばに戻り、財務部筑波財務課にて、経理業務に従事。その後、調達部筑波契約課にて、研究開発部門における主に宇宙用部品に係る調達業務に従事。その後、調布に赴任し、2015年7月より現職に所属。航空技術部門における調達業務に従事し、航空機の研究開発に必要な部材や作業請負の調達を担っている。
■留学先 :
株式会社ポーラスター・スペース http://polarstarspace.com/
■他社留学期間 :
週1回/約6カ月(2019年7月〜2020年1月)
■迎え入れた人:
(株)ポーラスター・スペース COO 高橋幸弘氏
(株)ポーラスター・スペース 事業推進室マネージャー 長原里美氏
[画像3: https://prtimes.jp/i/43170/28/resize/d43170-28-449476-2.jpg ]
佐藤さんが留学したのは2017年に設立された株式会社ポーラスター・スペース。北海道大学、東北大学と連携しており、超小型衛星から得られるスペクトル情報は世界でもトップクラス。その観測データと地上機器(ドローン、スマホ一体型分光器)から得られるデータを掛け合わせ、宇宙規模のIoT事業を展開しています。特に、植物の生育状況の調査や病気の早期発見など、農業分野における課題解決が注目されています。佐藤さんは事業推進室の一員となり、もともとの専門領域である会計をはじめ、幅広い業務に携わりました。
●ポーラスター・スペースとしては、佐藤さんとの協業でどんな成果がありましたか?
[画像4: https://prtimes.jp/i/43170/28/resize/d43170-28-571742-3.jpg ]
(長原)当社はスタートアップ企業育成支援プログラム「J-Startup」企業に選出されています。現在取り組んでいる、経済産業省中小企業庁が実施する戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)においては分厚いマニュアルがありますが、省庁の言葉の捉え方に戸惑うことがあります。その際、JAXAでの仕事で普段見慣れている佐藤さんがわかりやすく説明してくださり、アドバイスいただけたのは助かりました。このあたりが、「JAXA」から「民間企業」への受け入れに期待していた成果があった点ではないかと思います。
(高橋)私は以前からJAXAさんの方向性が変わり始めているのを感じていました。以前は「国の威信をかけて」取り組んでいたのが、より「ビジネス」に移行してきているな、と。宇宙開発は大きな転換期にあると思います。JAXAさんの考えを外部から推察するだけでなく、当事者の方から直接お話を聴けてよかったと思います。今後もパートナーとしてよりよい形で協力していきたいと思っていますから。
●佐藤さん、ポーラスター・スペースで学んだことを、JAXAに戻ってからどう活かしたいと考えていますか?
(佐藤)JAXAでも、「JAXAベンチャー」という取り組みが始まっているんです。JAXAの職員が出資・設立する、JAXAの知的財産やJAXAで得た知見を利用した事業を行うベンチャー企業です。現在7社ほどが稼働しています。今回、ベンチャー企業ならではの特性や動き方を知ることができたので、将来は、そういった業務にも携われたらいいな、と思っています。宇宙事業のすそ野の拡大につながるので、力になれればうれしいです。いずれは、ベンチャー企業に出資して支援するといった取り組みにも携わってみたいですね。
● 他社留学を経験し、ご自身が変わったと思う点を教えてください。
(佐藤)先ほどお話ししたとおり、展示会でお客様とのやりとりを経験したことで、「自分がやっている仕事のエンドユーザーはどういう人たちなのか」を意識できるようになったと思います。この研究の結果、何ができるようになるか。それによってどんな人たちが喜ぶのか。そのイメージを描けるようになったし、それがモチベーションにもなっています。
今回、短い期間でしたが、普段の業務から少し離れて、民間企業の宇宙事業に触れる機会に恵まれ、「まだまだ知らないことがある。宇宙っておもしろい!」という実感が強くなりました。フロンティア精神を大切にしていきたいし、新たに参入してチャレンジする人々の支えになりたいと思います。
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(下記ウエブサイトにつづく)
上記内容のほか、受け入れ企業側の想い、留学当初の想い、留学中の仕事、留学を通じてどんなことを学んだことなどについて、下記ウエブサイトで紹介します。
https://aerospacebiz.jaxa.jp/topics/news/ryugaku2019-vol03/
※JAXA第4期人材育成実施方針 https://www.jaxa.jp/about/h-resource/index_j.html
※なお、本ページは、エッセンス株式会社による取材内容(2020年1月)をもとに作成いたしました。
エッセンス株式会社 https://www.essence.ne.jp/service/ryugaku
JAXAでは、第4期中長期計画(2018〜2024年度)において打ち出した人材育成実施方針にもとづき、職員を一定期間(週1回・半年間)、他社に「留学」させるプログラムを初めて試行導入しました。実際に、「他社留学2019」を経験した佐藤健一がどんな気付き、学びを得たのか、そして留学を受け入れた企業にはどんなシナジー効果が生まれたかなどについて紹介いたします。
●受け入れ企業側の想いとは?留学当初の想いは?留学中の仕事は?
●留学を通じてどんなことを学んだか?この経験をJAXAで活かしたことは?留学前後で変容したことは?
●受け入れ企業側の効果(メリット)は?
[画像1: https://prtimes.jp/i/43170/28/resize/d43170-28-327383-0.jpg ]
■留学した人:
JAXA調達部研究・事業調達室 主任 佐藤健一
[画像2: https://prtimes.jp/i/43170/28/resize/d43170-28-959977-1.jpg ]
早稲田大学卒業後、旧宇宙開発事業団に入社以来、主に経理・調達部門に従事。まず、東京事務所にて財務部経理課に所属した後、種子島に赴任。鹿児島宇宙センター管理課にて、宿舎管理・労務管理・地元対応に係る業務を担う。また、ロケットの打上げ時には、打上げ管制隊として、実況放送を担当。2年間、種子島生活を送った後、つくばに戻り、財務部筑波財務課にて、経理業務に従事。その後、調達部筑波契約課にて、研究開発部門における主に宇宙用部品に係る調達業務に従事。その後、調布に赴任し、2015年7月より現職に所属。航空技術部門における調達業務に従事し、航空機の研究開発に必要な部材や作業請負の調達を担っている。
■留学先 :
株式会社ポーラスター・スペース http://polarstarspace.com/
■他社留学期間 :
週1回/約6カ月(2019年7月〜2020年1月)
■迎え入れた人:
(株)ポーラスター・スペース COO 高橋幸弘氏
(株)ポーラスター・スペース 事業推進室マネージャー 長原里美氏
[画像3: https://prtimes.jp/i/43170/28/resize/d43170-28-449476-2.jpg ]
佐藤さんが留学したのは2017年に設立された株式会社ポーラスター・スペース。北海道大学、東北大学と連携しており、超小型衛星から得られるスペクトル情報は世界でもトップクラス。その観測データと地上機器(ドローン、スマホ一体型分光器)から得られるデータを掛け合わせ、宇宙規模のIoT事業を展開しています。特に、植物の生育状況の調査や病気の早期発見など、農業分野における課題解決が注目されています。佐藤さんは事業推進室の一員となり、もともとの専門領域である会計をはじめ、幅広い業務に携わりました。
●ポーラスター・スペースとしては、佐藤さんとの協業でどんな成果がありましたか?
[画像4: https://prtimes.jp/i/43170/28/resize/d43170-28-571742-3.jpg ]
(長原)当社はスタートアップ企業育成支援プログラム「J-Startup」企業に選出されています。現在取り組んでいる、経済産業省中小企業庁が実施する戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)においては分厚いマニュアルがありますが、省庁の言葉の捉え方に戸惑うことがあります。その際、JAXAでの仕事で普段見慣れている佐藤さんがわかりやすく説明してくださり、アドバイスいただけたのは助かりました。このあたりが、「JAXA」から「民間企業」への受け入れに期待していた成果があった点ではないかと思います。
(高橋)私は以前からJAXAさんの方向性が変わり始めているのを感じていました。以前は「国の威信をかけて」取り組んでいたのが、より「ビジネス」に移行してきているな、と。宇宙開発は大きな転換期にあると思います。JAXAさんの考えを外部から推察するだけでなく、当事者の方から直接お話を聴けてよかったと思います。今後もパートナーとしてよりよい形で協力していきたいと思っていますから。
●佐藤さん、ポーラスター・スペースで学んだことを、JAXAに戻ってからどう活かしたいと考えていますか?
(佐藤)JAXAでも、「JAXAベンチャー」という取り組みが始まっているんです。JAXAの職員が出資・設立する、JAXAの知的財産やJAXAで得た知見を利用した事業を行うベンチャー企業です。現在7社ほどが稼働しています。今回、ベンチャー企業ならではの特性や動き方を知ることができたので、将来は、そういった業務にも携われたらいいな、と思っています。宇宙事業のすそ野の拡大につながるので、力になれればうれしいです。いずれは、ベンチャー企業に出資して支援するといった取り組みにも携わってみたいですね。
● 他社留学を経験し、ご自身が変わったと思う点を教えてください。
(佐藤)先ほどお話ししたとおり、展示会でお客様とのやりとりを経験したことで、「自分がやっている仕事のエンドユーザーはどういう人たちなのか」を意識できるようになったと思います。この研究の結果、何ができるようになるか。それによってどんな人たちが喜ぶのか。そのイメージを描けるようになったし、それがモチベーションにもなっています。
今回、短い期間でしたが、普段の業務から少し離れて、民間企業の宇宙事業に触れる機会に恵まれ、「まだまだ知らないことがある。宇宙っておもしろい!」という実感が強くなりました。フロンティア精神を大切にしていきたいし、新たに参入してチャレンジする人々の支えになりたいと思います。
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(下記ウエブサイトにつづく)
上記内容のほか、受け入れ企業側の想い、留学当初の想い、留学中の仕事、留学を通じてどんなことを学んだことなどについて、下記ウエブサイトで紹介します。
https://aerospacebiz.jaxa.jp/topics/news/ryugaku2019-vol03/
※JAXA第4期人材育成実施方針 https://www.jaxa.jp/about/h-resource/index_j.html
※なお、本ページは、エッセンス株式会社による取材内容(2020年1月)をもとに作成いたしました。
エッセンス株式会社 https://www.essence.ne.jp/service/ryugaku