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2022年インターナショナル・ウールマーク・プライズの優勝者を発表

イギリスを拠点とするデザイナーサウル・ナッシュ(Saul Nash) 優勝/ Fka Twigsとイサム・ノグチコラボショートフィルム公開

現地時間4月26日ロンドンにて開催された特別イベントにて、サウル・ナッシュ(Saul Nash、イギリス)が2022年インターナショナル・ウールマーク・プライズの優勝者として発表されました。優勝者は製品の卓越性やサステナビリティなどの取り組みが評価され、ナオミ・キャンベル、リカルド・ティッシを含む12名の審査員によって選出されました。日本の葛利毛織の生地を使用してデザインしたムソマックスウェル(MMUSOMAXWELL, 南アフリカ)もカール・ラガーフェルド・アワードを受賞しました。
また、ミュージシャンのFKA twigsが監督・主演を務めるショートフィルム「PLAYSCAPE (遊び場)」が公開されました。イサム・ノグチにインスパイアされた本作品はファッション、アート、ダンス、音楽などの要素で構成されており、ファイナリストの最終コレクションを収めています。





[画像1: https://prtimes.jp/i/11718/29/resize/d11718-29-df0c2779ffe832e96b27-0.jpg ]

ロンドン2022年4月26日−ロンドンにて開催された特別イベントにて、サウル・ナッシュ(Saul Nash、イギリス)が2022年インターナショナル・ウールマーク・プライズの優勝者として発表されました。そしてイノベーション部門であるカール・ラガーフェルド・アワードの受賞者としてムソマックスウェル(MMUSOMAXWELL、南アフリカ)が選ばれました。優勝者は業界と本プライズのリテール・パートナーより20万豪ドル(約1800万円)、カール・ラガーフェルド・アワード受賞者には10万豪ドル(約900万円)がそれぞれ賞金として贈られます。


[画像2: https://prtimes.jp/i/11718/29/resize/d11718-29-581511937605e3991a78-1.jpg ]


優勝者は、ベン・ゴーラム、カリーヌ・ロワトフェルド、エドワード・エニンフルOBE、イブラヒム・カマラ、マーク・ニューソンCBE、ナデージュ・ヴァネ=シビュルスキー、ナオミ・キャンベル、ピーター・ミュリエ、リカルド・ティッシ、シャウェイ・イェー、シネイド・バーク、ティム・ブランクスといった業界の専門家12名で構成された審査員達によって選出されました。発表はホストのニック・グリムショー(Nick Grimshaw)と共にジョーダン・ダン(Jourdan Dunn)、ピクシー・ゲルドフ(Pixie Geldof)、スージー・ロウ(Susie Lau)そしてエリン・オコナー(Erin O’Connor)によって行われました。

審査員の一人、ナオミ・キャンベルは次のように述べています。「アフリカ、中国、英国など、世界中で若いエネルギッシュなクリエーター達がサポート・育成され、ファッションの変革が続いているのは素晴らしいことです。私を知っている人なら、私があらゆる機会を通じて若い才能を支援していることを知っているでしょう。ですから、この取り組みに参加できることをとても嬉しく思います。ウール産業は、すべてが自給自足です。牧羊場の自然資源と羊の幸福を結びつけることが重要なのです。ウールマークと関わることができ、とても嬉しく思います。」
[画像3: https://prtimes.jp/i/11718/29/resize/d11718-29-5e8df776c973ac636007-2.jpg ]


今年のインターナショナル・ウールマーク・プライズは、イサム・ノグチ財団および庭園美術館と提携し、「Play(遊び)」の芸術を讃えました。イサム・ノグチの彫刻的な「PLAYSCAPE(遊び場)」からインスピレーションを得た、没入型の最終ショールームでは、カラフルな建築的ディスプレイで7名のファイナリストのコレクションが紹介されました。6つのルックで構成されたそれぞれのメリノウールコレクションは、先進的なデザインの真の祭典であり、ファイナリストたちはテキスタイル、デザイン、責任あるビジネスの実践を試み、よりクリーンで明るい未来のための変化と革新を促しました。

ザ・ウールマーク・カンパニー代表取締役ジョン・ロバーツは次のように話しています。「インターナショナル・ウールマーク・プライズは、私たちの最も輝かしく大切なイベントです。この賞は、オーストラリアの牧羊業者と世界のファッション・テキスタイル業界を結びつけ、オーストラリア産ウールの美しさ、多様性、そして現代性を浮き彫りにします。私たちは、7名のファイナリスト、一流の審査員、そしてインターナショナル・ウールマーク・プライズへの旅路でデザイナーたちを指導してきたサプライチェーンのネットワークとの間に培われた関係を誇りに思いますし、こうした関係が今後も続くことを願っています。」
[画像4: https://prtimes.jp/i/11718/29/resize/d11718-29-2c664eb093c7c20bc503-6.jpg ]

サウル・ナッシュがインターナショナル・ウールマーク・プライズで優勝

ロンドン在住のデザイナーであるサウル・ナッシュは、メリノウールを現代的に使用し、アクティブウェアのソリューションとフォーマルウェアの基準とのギャップを埋めたことが評価されました。

リカルド・ティッシは次のように語ります。「どの候補者の作品も素晴らしく、誰もが優勝する可能性がありました。しかし、バレエ出身のサウルは、ライクラ素材をウールに置き換えるという驚くようなことをしました。」

このコレクションでナッシュは、アクティブウェアにおけるメリノウールの利点に気づき、技術的なDNAを損なうことなく、デザインの質を高める素材を開発することができました。廃棄物を最小限に抑え、動きとパフォーマンスに重点を置いたサウル・ナッシュの現代的なニットウェアは、スポーツウェアを取り巻く先入観に対する挑戦を行いました。

優勝発表後、サウル・ナッシュはこう述べました。「私にとってこの意味は言葉では言い表せないほどです。8ヶ月という短い期間でしたが、この期間に得られたものへの感謝の気持ちでいっぱいです。ウールマークが私にしてくれたことの全ての中で、これが最も素晴らしい事でしょう。」

[画像5: https://prtimes.jp/i/11718/29/resize/d11718-29-a35e72b1639ad32e538b-7.jpg ]

ムソマックスウェルがイノベーション部門であるカール・ラガーフェルド・アワードを受賞

南アフリカ出身のムソマックスウェルの受賞コレクションは、環境負荷の低減と伝統的な職人技の向上に力を注いでいます。

カリーヌ・ロワトフェルドは、次のように話しています。「会った瞬間に一目惚れしてしまうことってありますよね。私は、ムソマックスウェルがやっていること、そして彼らが自分たちの仕事を説明する時が大好きなんです。彼らは夢を持っており、彼らのやっていることは南アフリカだけでなく現代に生きる西洋の女性達に向けられたものです。カールがもし生きていたら、彼らとぜひ話したかったと思いますし、彼らにこの賞を贈ることができたことをきっと喜んでいると思います。」

地元の原材料を調達し、最終製品まで責任のあるサプライチェーンを構築したムソマックスウェルは、そのコレクションに職人的なアプローチを取りました。各アイテムは地元の職人を起用し、スローな少量生産を促進することで過剰消費に対抗すると同時に、製品のトレーサビリティを向上させています。審査員は、このデザイン・デュオの情熱と勇気、そして南アフリカの製造業に新しいスキルを導入することに尽力したことを高く評価しました。

また、ムソマックスウェルは日本の有名メーカーである葛利毛織工業と協力し、ウールが豊富に含まれた複雑なテキスタイルを製作しました。製作されたスーツ生地は、葛利毛織独自の低速織機で作られました。(葛利毛織工業が製作した生地を使用したルックはこちら)

ムソマックスウェルのデザイナーであるマックスウェル・ボコ(Maxwell Boko)とムソ・ポツァニ(Mmuso Potsane)は、「今回の受賞は私たちにとって本当に大きな意味を持ちます。職人との仕事を続け、メリノウールをさらに探求することができるのですから。本当に素晴らしいことで、夢のようです。」

サプライチェーン・アワード

本年度のサプライチェーン・アワードは、オランダのニットウェア・ラボ(Knitwear Lab)が受賞しました。ニットウェア・ラボは、革新的でデザイン性に優れたサステナブルなニットウェアの研究・開発拠点として、インターナショナル・ウールマーク・プライズへの貢献と、新しいブランドのニーズに合わせた横編みの技術と研究を協業(開発)したことが評価されました。特に、優勝者のサウル・ナッシュと共同開発したメリノウール100%の革新的な素材は、圧縮ウールとエアテックスメッシュ素材のハイブリッドニットや編み目を活かしたダブルフェイス・ジャージなど、高いストレッチ性と耐久性、通気性を備えており、注目すべき開発素材です。これらの画期的な素材は、サウル・ナッシュのビジョンを具現化することを可能にしました。ニットウェア・ラボはまた、ファイナリストのアルワリアとの関係をさらに深め、アルワリアブランドにふさわしい革新的なニットウェアを通じて、彼女のコンセプトである「Nollywood」を追求しました。

2022年 インターナショナル・ウールマーク・プライズのファイナリストは以下7名です:

Ahluwalia (アルワリア), イギリス
EGONLAB(エゴンラボ), フランス
Jordan Dalah(ジョーダン・ダラー), オーストラリア
MMUSOMAXWELL(ムソマックスウェル), 南アフリカ
Peter Do(ピーター・ドゥ), アメリカ
Rui(ルイ), 中国
Saul Nash(サウル・ナッシュ), イギリス


各ファイナリストは、製品の卓越性、革新性、サプライチェーンの透明性、サステナビリティとインクルーシブ性という本賞の柱を守る取り組みが紹介されました。

ザ・ウールマーク・カンパニーのイノベーション・アカデミーは、ファイナリストに強固な教育・指導プログラムを提供し、デザイナーの製品開発、研究、ビジネス、サステナビリティ戦略をサポートしてきたサプライチェーン全体のインターナショナル・ウールマーク・プライズパートナー、メーカー、メンターへの比類ないアクセスを提供してきました。このプログラムは、デザイナーとメーカーの双方にとって、より有意義でサステナブルな製品の成果を促進するものです。さらに、各ファイナリストは、より良い業界慣行へのコミットメントの一環として、共通目的のサステナビリティポリシーとロードマップを完成させています。

ファイナリスト達は、400名を超える栄えある同窓生の一員として、インターナショナル・ウールマーク・プライズの旅路を歩み続けます。彼らにはリテール・パートナーのネットワークを通じて商業的な機会が提供される予定です。

ザ・ウールマーク・カンパニーは、イノベーション・アカデミーのパートナーとしてLens, Common Objectives、Queen of Raw、Aquapak、Close to Clothes、そしてグローバル・サプライチェーン・パートナーとしてBYBORRE、D-House、Knitwear Lab、 studioe(R)、公式ホテルパートナーとしてLondon EDITION、ヘア・パートナーとしてMr.Smith、またMichelle Dacillo氏のディレクションによるメイクアップ・パートナーとしてSunday Rileyからのサポートを得られたことを光栄に思います。
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=lVjN5NEQ7iw ]



「Play(遊び)」の芸術を称えるショートフィルム「PLAYSCAPE(遊び場)」

2022年インターナショナル・ウールマーク・プライズのファイナリスト7名を称え、ミュージシャンのFKA twigs(FKAツイッグス)が監督・主演を務める「Play(遊び)」の芸術を称えるショートフィルム「PLAYSCAPE(遊び場)」を制作しました。

FKA twigsが監督、著名なデザインオフィスであるZak Groupがクリエイティブディレクター、そして振付家のジュリアーノ・ヌネス(Juliano Nunes)が振付を担当したこの映像では、ファイナリスト7名によるインターナショナル・ウールマーク・プライズ最終コレクションが登場しています。

フィルム『PLAYSCAPE』は、創造的な触媒としての遊びというノグチのビジョンにインスパイアされたものです。ファッション、アート、ダンス、音楽などの影響を融合させた本作品は、イギリスのシンガーソングライターでダンサーのFKA twigsが監督を務めています。本作品は、ノグチの「遊び」のための彫刻が並ぶ空っぽのギャラリーから始まり、そこにさまざまな人物が集まってくるという構成になっています。後半では、バレエの感性にヒップホップ、モダニズム、コンテンポラリーダンス、パンクの美学が融合した架空の風景が描かれます。

ザ・ウールマーク・カンパニーについて:
ザ・ウールマーク・カンパニーは、ウールのグローバル・オーソリティーです。世界のテキスタイル・ファッション業界を網羅する膨大なネットワークを通じて、究極の天然繊維、そして高級アパレルの素材としてのオーストラリア産ウールの地位を高めています。
ウールマークのロゴは、世界で最も広く知られ高い評価を得るブランドに数えられ、最高品質を認証し、牧場から最終製品にいたるまでの先駆的な卓越性とイノベーションを象徴しています。

ザ・ウールマーク・カンパニーは、非営利法人オーストラリアン・ウール・イノベーションの子会社です。カンパニーに出資するおよそ6万の牧羊業者を代表して、オーストラリア産ウールの世界規模のサプライチェーンに沿って研究開発やマーケティングを行なっています。

Join the conversation:
#woolmark #WoolmarkPrize
Facebook: @thewoolmarkcompany.jpn
Twitter: @woolmarkjapan
Instagram: @thewoolmarkcompanyjp @thewoolmarkcompany


2022年インターナショナル・ウールマーク・プライズの審査員はこちら:

? ティム・ブランクス(Tim Blanks−Business of Fashionエディター・アット・ラージ)
? シネイド・バーク(Sinead Burke−教育者、活動家、Tiliting the Lens創設者)
? ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell−モデル、活動家、ビジネスウーマン)
? エドワード・エニンフルOBE (Edward Enninful OBE−英国版Vogue編集長、Vogueヨーロッパエディトリアル・ディレクター)
? ベン・ゴーラム(Ben Gorham−Byredo創設者&クリエイティブ・ディレクター)
? イブラヒム・カマラ(Ibrahim Kamara−Dazed編集長)
? ピーター・ミュリエ(Pieter Mulier−Alaïaクリエイティブ・ディレクター)
? マーク・ニューソンCBE (Marc Newson CBE−インダストリアル・デザイナー)
? カリーヌ・ロワトフェルド (Carine Roitfeld−CR Fashion Book創設者、編集長)
? リカルド・ティッシ(Riccardo Tisci−Burberry チーフ・クリエイティブ・オフィサー)
? ナデージュ・ヴァネ=シビュルスキー(Nadège Vanhee-Cybulski−Hermèsレディス プレタポルテ アーティスティック・ディレクター)
? シャウェイ・イェー(Shaway Yeh−YehYehYe創立者、Modern Media Group グループ・スタイル・エディトリアルディレクター)



[画像6: https://prtimes.jp/i/11718/29/resize/d11718-29-66ca78a1fd6996eda7a5-3.jpg ]

[画像7: https://prtimes.jp/i/11718/29/resize/d11718-29-133315c9aa76c2017267-4.jpg ]

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